5)文殊山(福井県) 365m : 2017年4月2日 カタクリ、2017年山の記録に戻る

文殊山(もんじゅさん)は、福井県福井市と鯖江市の境にある山。越前五山のひとつの山。標高は365メートルである。毎年4月25日には文殊
祭りが行われており、5月には福井市足羽中学校による文殊山競歩大会が行われる。 信仰の山でありながら住民のハイキングコースとして
親しまれ、方々に登り口があり色々なコースが楽しめる。福井市・鯖江市などの小学校の遠足にもよく選ばれている。 カタクリ・ツツジ・アジサ
イ等、秋には紅葉狩りなど自然が豊かであり、登山道からは奥越山塊の上に白山も見え、福井平野も一望できる。 なお、この山にはこの他
に胎内潜・新宮松・経々岩などの遺跡がある。その昔には大村地区の楞厳寺境内に属していたが、養老元年に 泰澄大師が開山し、多くの
信徒で賑っていた。 文殊山の名は昔から著名で、越前五山のひとつとして、また角原地区からの眺めが富士山に似ているというので別名「
角原富士」として崇められてきた。また、西行が当地を行脚した際「越しに来て富士とやいはん角原の文殊が岳の雲のあけぼの」と詠んだ。
現在、山上の本堂(通称、大文殊)には文殊支利菩薩を、奥之院堂(通称、大汝)には正観世音菩薩を、室堂(通称、小文殊)には阿弥陀如
来像が安置されており、往時のなごりをとどめてある。登山道であるが山頂への登山道は、主に「四方谷」「南井」「大正寺」「大村」「二上」「角
原」の6本で、登山道は整備されており鯖江方面に縦走しても約2時間30分ほどで登れる。(ウイキペディアより)
 今回歩いたコースは、酒清水登山口から登り、橋立山、奥の院、文殊山、小文殊を経て半田登山口に下山するコースを選んだ。このコース
はJR利用の登山者が縦走に利用するコースで、カタクリの群生地を3か所めぐることができる。
 
守山駅(8:26)−近江塩津(9:33、9:37)−敦賀(9:50、9:53)−北鯖江(10:36、10:45発)−酒清水登山口(11:07)−橋立山P(11:55)−昼食場所
(12:15〜12:40、昼食)−奥の院(13:14〜13:19)−文殊山(13:40〜13:50)−小文殊(11:03)−H分岐点(14:38)−半田方面分岐(14:45〜14:50)
半田口下山口(15:15)−大土呂駅(15:30、15:53)−敦賀(16:36、16:59)−近江塩津(17:15、17:29)−長浜(17:52、17:59)−守山(18:45)

   歩行時間: 4時間45分 (休憩時間含まず) 歩行距離 9.1q 

 守山駅に集合、電車を乗り継き2時間10分かかって北鯖江に着く。天気は快晴、車中からは伊吹山が綺麗な姿を見せていた。北鯖江は無
人駅、ICOCAカードを使ったため、車中で新たにキップを購入、証明書をもらった。駅からは、2組のグループが先を歩き、それを追う格好で
後に続く。登山口まで22分、酒清水登山口はその名の通り清水が湧き出ていて、地元の方がポリタンクに取水していた。
車中から伊吹山、北鯖江から見た文珠山

道はいきなりの急坂、しばらく続く。道端にはショウジョバカマとエンレイソウが咲き、マメザクラとおぼしき可憐な桜が目を引く。落葉樹とスギ
林の中を歩き、最初のカタクリ群生地を通過する。日当たりが悪く、まだ年月も経ってない若いため、咲いた花は少ない。つぼみがほとんど
である。ヤマザクラの花、ヒオドシチョウと撮影にも忙しい。予定よりやや遅れ最初のピーク橋立山に着く。明るくはあるが、見通しはない。
ピンクがかったタカネザクラの花

小休止の後、歩き始めるがお昼近くになり、奥の院まではかなりありそうである。途中のベンチが道の両脇にある休憩場所で落ち着く。広葉
樹の中、明るいところだ。落ち葉が敷き詰められたところにシートを敷く。ヒオドシチョウが飛んできてはとまる。こちらも冬を越した個体でかな
りスレている。東の方向には梢の間から、能郷白山、荒島岳と思われる真っ白な山容が見える。手前にはシロモジと思われる黄色の小さな
花が咲いている。やや短めの25分の昼食タイムで出発する。稜線をある程度登りきってからアップダウンが結構ある。10分ほど進むと少し急
な坂になる。東面は日あたりが良く、カタクリがあちらこちらで咲いている。咲き始めで綺麗な花だ。少し道を離れ写真を撮る。アマナの白い
花も印象的だ。鮮やかな色のシハイスミレが見られた。しばらく歩くと、東方向に白山が見える。隣の別山は昨年5月に登ったばかりだ。

白山〜別山〜三ノ峰の文字通りの白い山並み

ここからしばらくで奥の院だ。祠には正観世音菩薩が鎮座している。一旦は下りになりアップダウンになる。カタクリもそこそこ出てくる。白い
イカリソウ、またまたヒオドシチョウを見るうちに一息登れば文殊山山頂である。本堂(大文殊)には文殊支利菩薩があるが、屋根には青いシ
ートが被されt痛々しい。堂には、各種のお守り、開山v1300年を記念した文殊菩薩と名の入った銘板、おみくじが並べられている。山頂から
の眺めは格別で、河津桜越しに福井市内が一望できる。シュンラン、フクジュソウも見られ大満足である。白山に続く北方面の山並みを背景
に記念写真を撮る。長めの休憩を満喫する。

福井市内、白山その他の山々を背景に 河津桜

シュンラン

ここからは広くて歩き易い道が続く。しばらくでカタクリの大群落地になる。斜面一面にびっしりと植わっている。まだまだこれからだが、満開
の時にはそれはそれは素晴らしいものだろうと想像がつく。
 

斜面のカタクリ群落は結構続く。その後は、東側の見晴らしが広がり日野山の前方に菜の花畑が見下ろせる。上から見ても結構広く、一面
絨毯になっている。道からはダンコウバイの黄色の花も見られ、見どころが多い。このせいか、小文殊にはあっという間(山頂を出て13分ほ
ど)に着く。大スギ、祠、トイレもある。タチツボスミレ、マンサクも見事である。
中央が日野山  菜の花畑の黄色いじゅうたん 

快適な広い道を進む。大村/二上の分岐は二上方面の左手に進む。広い道は続き、ショウジョバカマが次々と現れる。右手の斜面にはホク
リクネコノメソウが群生している。キクザキイチゲと思われる白いツボミも見られた。そこから10分ほどで、半田方面と書かれた表示があり、
左手の細い道に入る。なだらかな道で、足元にはカタクリが結構続く。平らな道を20分ほど歩き、最後に急坂、高速道路の横の階段を下りる
と登山口である。集落を何度か曲り、北陸線を目当てに進めば15分ほどで大土呂駅に着く。帰りも、敦賀、近江塩津、長浜と乗り継き、やっ
とのことで守山に着いた。1本前の電車であれば長浜まで一気に行くことが出来て、1時間は早かったであろう。初めの予定通りの時間で無
事山行を終えた。花いっぱいの楽しい1日だった。

花々

         
 キクザキイチゲ  ショウジョバカマ  マンサク  タチツボスミレ  ダンコウバイ
         
イカリソウ   アマナ  ホクリクネコノメソウ フクジュソウ   シハイスミレ
         
 カタクリ  ヤマザクラ      


チョウ
スレたヒオドシチョウ、他にもアカタテハ、モンシロチョウ、キチョウ。

行程マップ(栢氏より拝借)


(国土地理院の地図より引用)

2017年山の記録に戻る

作成日:2017年4月5日