8)ホノケ山・妙泰寺 737m :2017年4月14日 2017年山の記録に戻る、 チョウのページ、花・鳥その他 ホノケ山(ホノケやま)は、福井県南条郡南越前町にある山。北と南にピークをもつ双耳峰であり、北峰が少し高く二等三角点(基準点名:戸谷)が 設置されている。山名は、狼煙台があったことに由来する。ホノケ山には、越前府中(現在の武生)や京都に危急を連絡する狼煙台があったと伝え られ、「火の気」が転じ「ホノケ」となったという。またカタカナ名であるのは、陸地測量部による地図作成当時、地元案内人に山名を尋ねたところ、そ の者が文字を読めなかったため確認ができず、やむなくカタカナで記載したという。幕末には、外国船の監視のため、見張り台が置かれたともいう。 ホノケ山の北側には古くからの峠道である菅谷峠(すげんたん とうげ)があり、北前船の寄港地の河野村と越前府中を結ぶ交通路のひとつであった 。若狭脇往来、古北陸道、塩の道とも言われ、古い歴史を持つとされるが、確かな記録がなく「まぼろしの北陸道」と呼ばれている。2013年11月には 、国道305号のホノケ山トンネルが開通し、海側の国道8号と山側の国道365号が東西に結ばれ、河野地区と今庄・南条地区とのアクセスが大きく向 上した。県内の一般道トンネルとしては最長の2709mである。 山頂からは、南条・武生の平野部や敦賀湾が眼下に見え、天気に恵まれれば白山連峰や丹後半島も望むことができる。地質は、主に珪質のチャ ートで形成されており、その上を粘板岩や砂岩が覆っている。これらの岩石は砥石になるため、古くから採取されてきたという。植生は多雪地帯の 特徴を示し、クリ、コナラ、ミズナラ、ブナ林に、ナツツバキ、エゾユズリハ、ユキバタツバキ、ハウチワカエデ、オオバクロモジ、マルバマンサク、タム シバ、ユキグニミツバツツジが占める。 登山道であるが、いずれも菅谷峠を経由するコースとなっており、登山口は東側の菅谷に1箇所、西側の奥野々と瓜生野にそれぞれ1箇所ある。 樹齢300年と言われるブナ林の尾根上は切通しの峠道であり、深さが6mに達する箇所もあり、古くからの往来により深く掘り込まれたという。 登山コース @菅谷 登山口 − (1時間10分) − 菅谷峠 − (40分) − 山頂、 A奥野々 第2登山口 − (1時間10分) − 菅谷峠 −(40分)− 山頂 ?瓜生野 登山口 −(50分)− 奥野々コースと合流 (ウイキペディアより) 今回は、もっともよく利用される奥野々から 第2登山口を利用して菅谷峠にでて、山頂にでるコースを選んだ。道端にはイワウチワ、スミレ、見上げ ればタムシバやダンコウバイの花が美しかった。登りのコースタイムは1時間50分、落葉樹の葉が敷き詰められた歩きやすい道だった。 自宅(5:55)−161号〜8号〜476号〜365号〜今庄駅観光協会(7:55〜8:10)−365号〜305号−第二登山口駐車場(8:20、8:35出発)−瓜生野分岐( 9:00)−切通し表示(9:05)−ブナ林−足谷山分岐(9:38)−菅谷峠(9:43〜9:48)−山頂400m表示(10:00)−ホノケ山山頂(10:12〜10:47、昼食)−菅 谷峠(11:10)−足谷山分岐(11:44)−切通し終わり(11:37)−瓜生野分岐(11:44)−登山口駐車場(12:00)−妙泰寺・付近での散策・チョウ観察−今 庄駅観光協会〜敦賀さかな街〜8号線〜161号線〜自宅 時間:登り 1時間37分(休憩10分含む)、 下り: 1時間13分(休憩5分程度) 歩行距離 4.5q 早朝に出発する。一般道はスイスイで、103q表示の今庄駅までちょうど2時間であった。この時間にも拘わらず観光協会の売店は開いており、 100円コーヒを飲んで時間調整をする。更に北に進み、305号線に入る。大松トンネルを過ぎ、北陸電力変電所の新しい設備を左にみて過ぎると奥 野々の集落で、案内板がある。この案内、2013年ホノケ新トンネルができる以前であろう、305号から離れる表示になっている。第二登山口駐車場 は395号をさらに1q今日進めば、右手に細いが、舗装道が分かれ、第二登山口への案内が置かれている。この道を慎重に900mほど詰めれば駐 車場である。5〜6台は無理なく駐車できる。 ![]() ![]() 福井トレイルの案内があり、斜面にはイワウチワが多い。道は枯葉が敷き詰められた道で、しばらくで結構急な坂に変わる。タムシバが両側に多く、 白い花が見事である。ユキグニミツバツツジであろうか、赤い花が1輪だけだいていた。まだまだこれからだろう。落葉樹主体の林の道である。アオ キもある。タムシバに吸蜜する黄色いチョウを見つけ、降り立った崖を下ると、スジボソヤマキチョウが日光浴をしていた。 道は一旦緩やかになり、しばらくで瓜生野分岐に着く。そっちら方向の道が広い。タカネザクラ、シロモジの花も綺麗だった。 ![]() ![]() イワウチワは相変わらず多く、タチツボスミレ、シハイスミレも見られる。なだらかな道で、やがて切通しの表示が出てくる。幻の北陸道の説明があり 、当時の様子がしのばれる。切通しは結構深いところもあり、ブナ林の様子が見られる。時には急な坂になり、足立山(電波反射板)分岐が一応の ピークで、ここまでが切通しになる。ここには 佐々布光林坊墓跡(平吹公主)の説明が書かれている。 ![]() ![]() ![]() ここから峠はすぐで下りになる。しばらくで山頂まで1q表示が出てくる。前方に山頂が見え、やがて広い菅谷峠が見渡せる。林道が峠に通じている 。山側には残雪があり、場所によっては通行するところがかなり狭くなっている。峠には東屋があって、昼食にはもってこいの場所だろう。ここまで誰 にも会わず、峠にも車もない。ダンコウバイの木が結構あり、黄色の花を咲かせている。しばらく休み、のどを潤す。峠からは、足谷山と反射板が良 く見える。反対側には南越前町が見渡せる。 ![]() ![]() 峠から、階段の道を登り、しばらくで緩やかになる。こちらのイワウチワは標高のためか蕾もおおい。ブナ林にササの道が続く。坂も急になる。所々 残雪が見られる。400m、300m表示と出てくる。急な坂もやがて緩やかになり、ササも深くなるが、それも一時で、切り込まれた広い山頂に到着する。 表示板、二等三角点、ベンチもある。見晴らしはなかなかで、表示板には北方向から大日岳(1369m)、取立山()、白山()、荒島岳()、その前に部 子山()、冠山()、金草岳()が後方で、 前方には日野山〜岩谷山〜杣山が並ぶ。杣山は登ったばかりだが、随分下に見える。後方が冠山になる。 春の曙、白く見分けやすい山容であるはずが、なかなか確認しずらい。 ![]() ![]() 反対は越前の海が広がる。見晴らしの良い山頂ではあるが、花はほとんどない。山頂からは、南峰への道が続く。昼の時間には早いが、早朝出発 、お腹もすき、カップ麺とパンの昼食とする。コーヒーを飲みながらゆっくりと休み、元の道を引き返した。峠で登山の女性3人、足谷山分岐で夫婦に 出会い、それぞれ簡単に言葉を交わした。下りは1時間13分ほどで駐車場へ着いた。 その後妙泰寺でカタクリの撮影、更に周辺でチョウ観察をした。帰りにもまた今庄駅の観光協会で100円コーヒを飲み、お土産を買い、立派な南越前 町の案内やドライブマップをもらった。敦賀では、杣山に行ったときと同様、さかな街に立ち寄った。今回はお刺身を中心に、結構な買い物をした。帰 りもスムースではあったが、海津大崎のサクラ見物帰りであろうか、高島白髭神社付近で結構込み合った。、 行程マップ ![]() 登山の後、妙泰寺に向かった。また、具谷、奥野々の周辺でギフチョウの観察をした。 妙泰寺 永仁2年(1294年)に、日蓮の法孫・日像菩薩の開山によって開かれた。日蓮の遺命により布教のため京都へ上る途中、この地に足を止めた日像が、「 この山身廷山に相似たり、他日法華興隆の地とならん。」と健立された寺である。北陸では屈指の名寺で、北国身延とも称せられ、門流四ヶ聖跡の霊地 として栄えてきた。日蓮宗では越前最古の寺とされる。福井藩主結城秀康や松岡藩主松平昌勝も深く帰依し神田などを寄進している。 幕末の歌人橘 曙覧も、少年時代にこの寺で修行している。境内で最も印象的なのは五重塔、山門、本堂が古を偲ばせる。毎年9月には伝統的な七福神祭りが行われ 、200年余りも続いている。天明年間に凶作と疫病が続き、村人がこれを除こうと、七福神の仮装をして七面大明神に祈願したのが起源である。(観光 協会ほかの説明を参考にした) 奥にはお墓があって、周りや、中にもカタクリの花で彩られる。前には満開の桜、奥には紫のカタクリが春を告げる。 ![]() ![]() チョウ
2017年山の記録に戻る 作成日: 2017年4月18日 |