10)向山: 2018年4月9日 、 2018年山の記録に戻る 2018年花・鳥・その他に戻る 兵庫県丹波市氷上町にある標高569mの山である。この山、ヤマケイの兵庫県の山にも出てこない山ではあるが 、ヒカゲツツジで良く知られている。水分公園を取り囲むように、コの字型に山がある。いくつかのピークがあって、 向山連山と呼ばれている。二ノ山、三ノ山、四ノ山、深坂北峯、向山三角点、五ノ山、蛙子峯、珪石山、清水山、剣 爾山と600m以下の山が連山を形成している。ヒカゲツツジは4月の中旬が見ごろで、桜が咲き終わったあたりか時期になる。この頃には、薄黄色のヒカゲツツジを盛り上げるかのように、赤のヤブツバキ、紅紫色のコバノミツバツツジ、白のアセビが色どりを添える。周回コースは約6qで、やや健脚向きのコースになっている。 水分公園は本州一低い分水界があり、公園で2つに分かれた小川がある。北へは由良川から日本海、南へは加古 川から、瀬戸内海〜太平洋へ、水が流れて行く。 今回は2003年以来の訪問で、記憶は遠くにある。コースは観音堂登山口から鳳翔寺登山口に下る周回コースになっ た。ヤブツバキに始まり、コバノミツバツツジ、稜線上のヒカゲツツジで最高潮になって、コバノミツバツツジで締めくくる 山行になった。スギやヒノキ、所々でヤマザクラも何とか残っていた。はじめの予定では、南越前町の杣山を予定して いたが、天気予報が悪く、急遽変更した。直前の知り合いからの向山花情報が幸運だった。 水分れ公園駐車場(10:15、10:22出発)−観音堂登山口(10:28)−二の山298m(11:01)−岩座展望所(11:25)−三の 山(11:39)−亜炭展望所(11:52)−四の山(12:05)−松の台展望所(12:19)−深坂北峰521m(12:40)− ツツジが岡展 望所(12:50)−向山三角点569m(12:56〜13:30)−向山平展望所(10:36)−五の山591m(13:45)− 蛙子展望所( 14:01)−蛙子峰(14:11)−譲葉山分岐(14:14)−珪石山分岐(14:33)−清水山546m(14:48)−明願寺分岐(15:15)− 亀岩(15:20)−剣爾山(15:17〜15:23)−領家の頭−天狗岩(15:46)−鳳翔寺登山口(16:10)−水分れ公園駐車場( 16:20、16:30出発)〜分水界撮影で公園散策 歩行距離:約11q 福井地方の天候が悪く、当日になって予定の 杣山から向山に変更し、登山口のある丹波市氷上に向かう。今回、初 めての通行になる高槻JCT〜西宮北口JCTの高速を利用する。途中、テレビでも話題になった宝塚北SAに立ち寄る。 新名神は車も少なく、道幅も余裕があり、トンネルの照明はうわさ通りで、緑の光が車とともにトンネル内を進み、大変 に運転がしやすい。休憩までは順調だったが、従来の中国道に合流してからは、ナビが古いままで、舞鶴方面への分 岐を通り過ぎ、一旦高速を離れたが、再入では今度は逆方向に入り、また高速を離れ、改めて高速に入り直すといっ た後、やっと、舞鶴方面に進むことができた。その後は、ナビに従い春日ICで高速を離れ、石生(いそう)駅に向かう。 駅員の方から、向山の登山地図をいただき、聞いた無料駐車場に無事到着する。途中、車の前ガラスにぽつぽつと 雨滴が付くときもあったが、着いてみればその心配もなさそうな気配になった。間違えた割にはそこそこの時間で出発 で来た。駐車場前の道には、長い枝を持ったフジの木があった。付近のサクラはすっかり花びらが落ちていた。案内 表示にしたがい約6分で観音堂登山口に着く。 お参りをし、急な坂を登りだす。ヤブツバキの赤が早速迎えてくれる。急坂をゆっくりと登って行く。コバノミツバツツジ が現れてきて、次第に数が多くなる。時間がたって少し色抜けしたものもあるが、まさに適期だった。 ![]() その数も半端ではない。スギ、落葉と常緑の広葉樹が入り混じっている。次第に落葉樹が多くなり明るくなる、急坂で はあるが、あたりのコバノミツバツツジに目がいき、苦にならない。登山口から33分で最初のピーク二の山に着く。比 較的新しい表示がある。途中も向山登山道が何回も出てきて分かりやすい。一旦は一息つけるがまた急坂になる。足 元は落葉で急な割に歩きやすい。25分ほどの歩きで岩座展望所に着く。西方向が開け、松の枝越しに町並みが展望 できる。 ![]() 更に登ってり三の山(に着く。いよいよヒカゲツツジが始まる。前方向や左の崖にはびっしりと群生している。上品で新 しい満開のヒカゲツツジに見とれてします。撮影に時間をかける。気持ちも昂り、テンションがあがる。 ![]() ![]() 亜炭展望所までずっと続く。撮影に忙しい。四の山から岩が露出した尾根筋になり、見晴らしが良くなってくる。ヒカゲ ツツジは両側で楽しめる。露岩との組み合わせも絶妙である。絵になる風景に驚きながら松の台展望所から深坂北峰 に登る。稜線歩きも最高潮だ。 ![]() ![]() ![]() ![]() ツツジが岡展望所からはヒカゲツツジ越しに、今まで歩いてきた尾根筋が一望される。 ![]() ![]() ここからは5分強で向山三角点になる。西はスギ林で眺望はない。山頂からは東方向が一望できる。千丈寺山〜城山 (黒井城跡)の山並み、右手に妙高山、城跡のやや後ろが小富士山である。今年登った金山から見た光景の重なる。 ![]() 三角点での昼食は34分、曇り空とは言え眺めよしを楽しむ。記念撮影をしてから先に進む。 ![]() すぐの向山平展望所で再度展望を楽しみ、この山系最高峰になる五の山に着く。15分程度である。この間もヒカゲツ ツジが続き、蛙子峰まで続く。特に蛙子展望所付近の岩場周辺の景色も秀逸で、ヤマザクラのピンクとやアブラチャン の目も鮮やかな黄色とのコラボも絵になる。 ![]() ![]() 大きな岩を回り込むような格好で進めば、すぐに、蛙子峰である。眺望はなく、先に進む。3分で譲葉山への分岐になり、下りはスギ林の中の道で結構急である。下りはやはり早いペースである。 ![]() 常緑樹や落葉樹が混在する歩きやすい稜線の道を進み、珪石山分岐に出る。ここから水分公園に出られるのだが、 清水山に向かう。清水山でもヒカゲツツジが迎えてくれるがさすがにまばらである。1人の登山者に写真を撮っていた だき、先に進む。急坂もある中を、イルカ岩、南多田(明願寺)への分岐、亀岩と次々とポイントを通過する。そして最 後のピーク、剣爾山に着く。ここがヒカゲツツジの見納めとなる。公園方向や集落が垣間見える。北方向は今まで歩い てきた向山の稜線が見返せる。休憩を入れ、のどを潤す。下山口まで40分強あるが、途中、天狗岩が最後の見どころ になる。 ![]() 大きな岩を登った先には視界が広がり、町並みを含む大きなパノラマが広がる。ここでも5分ほど眺望を楽しむ。 天狗岩からの眺望 ![]() 鳳翔寺登山口まで20分、更に水分公園駐車場に戻った。道からは今日周回した向山連山が広がる。 ![]() 向山連山(左手が観音堂登山口、右手が鳳翔寺登山口。ピークが続く。 帰りに、分水界を見物して、亀岡ICに向かい、高速利用でで滋賀県に戻った。 ![]() ![]() 帰りは、176号線、372号線を走り、京都縦貫道亀岡ICから京滋バイパスを利用して戻った。 行程図(栢さんより拝借) ![]() (国土地理院の地図を引用) 2018年山の記録に戻る 2018年花・鳥・その他に戻る 作成日: 2018年4月11日 |