12)金剛山 : 2018年4月22日   2018年山の記録に戻る 2018年花・鳥・その他に戻る 
、金剛山(こんごうさん、こんごうざん)は、奈良県御所市と大阪府南河内郡千早赤阪村との境目にある山。かつては
高間山・高天山(たかまやま)や葛城嶺(かづらきのみね)といわれていた。金剛山地の主峰である。標高1,125m。最
高地点は葛木岳といい、御所市の葛木神社の本殿の裏にあるが、神域となっており立ち入ることはできないため、国
見城跡の広場が山頂扱いされている。他に湧出岳1,112m、大日岳1,094mのピークがある。大阪府の最高地点
(1,053m) がこの山の中腹にあり、その旨の標識が掲出されている。三角点は湧出岳に設置されている。奈良県と大
阪府を一望できる良好な立地条件から、奈良県防災行政無線[1]、電源開発、関西電力などの無線中継所が湧出岳
に設置されている。大日岳には昭和20年代から警察庁の無線中継所が存在した(平成時代に撤去済み) 大日岳の
広場(開けた場所)はその跡地である。金剛山ロープウェイが山上の「ちはや園地」まで架けられており、気軽に山上
までアクセスできるほか、山頂付近まで林道が整備されており、山頂付近には宿や売店などもある。一帯が金剛生駒
紀泉国定公園に属しており、奥河内観光のひとつとなっている[3]。 大阪みどりの百選に選定されている。国見城跡(
山頂の広場)からは大阪湾が一望できる。天気がよければ明石海峡大橋がはっきり見える事もある。展望台からは、
大阪府側は関西国際空港や、その向こうの淡路島も見える事がある。奈良県側は奈良盆地、また南方には大峰山を
望むことができる。(ウイキペディアより)

 実に19年ぶりの金剛山になった。コースは寺谷の谷を登り、山頂周辺を散策後、細尾谷から下山した。下山は沢中
の道であり、昨年の台風の影響が見られた。山頂広場ではイベントが開催されたこともあって、子供連れの家族も目
立ち賑わっていた。1つの目標であった、サイゴクサバノオは残念ながら確認できなかった。代わりにトオゴクサバノオ
を見ることができた。カタクリ、エドヒガンザクラ、タムシバ、カタバミ、スミレ、シロバナネコノメソウなど多くの花と、サク
ラの枝にとまったヒガラを見ることができ、6月下旬を思わせる気温の中、気持ちの良い汗をかいた。
 後日、リーダーが金剛山を再訪し、苦労の末にサイゴクサバノオを確認した。

守山駅(6:45出発)〜大阪駅(7:42、7:46出発)〜新今宮(8:01、8:04)〜河内長野(8:30、9:00)〜バス〜金剛山ロープウ
エイ駅(9:40、9:50出発)−寺谷伏見峠分岐(9:07)−寺谷940m地点(11:00〜11:05)−文殊岩屋(11:25)−カタクリ群生
地(11:38)−転法輪寺(11:55)−広場(12:00〜12:48、昼食)−葛木神社(最高点1125m)(13:05)−ロープウェー山頂駅
(13:35)−ちはや園地(13:40)−香楠荘(13:53)−らくらく路、カタクリ群生地(14:05)−ロープウェー山頂駅道(14:05)−
細尾谷分岐(14:40)−細尾谷1030m地点(14:45−840m地点(伏見峠への細い路あり)(15:10)−伏見峠への林道分岐
点(15:20)−文殊尾根路分岐(15:25)−金剛山ロープウエイ駅(15:35、15:47出発)−河内長野駅〜
新今宮〜大阪〜守山
    行動時間: 5時間45分(休憩時間1時間10分)、歩行距離:9.06q、累積登高660m

守山駅から、待ち合わせの河内長野駅まで2回乗り換えた。到着はバス時間の30分前、1時間45分足らずで、結構早
く着いた。金剛山登山口に行くバス停には長い列ができていたが、予定のバスは次発で、余裕をもって坐ることができ
た。人気の山らしく、乗れない登山客のため、臨時のバスが出た。登山口のある金剛山ロープウエイ駅百ヶ辻バス停
までは40分の所要時間である。駅を出発してしばらくで、田舎の雰囲気になる。バス停周辺にはいくつか駐車場があり
、いずれも車でいっぱいだった。支度を整え出発する。、舗装道を川に沿って歩く。杉林の林道はひんやりとして気持
ちが良い。
杉林の林道がスタート

文殊尾根への登山口をやり過ごし、寺谷コースの階段状の急な坂を登り始める。たくさんだった登山客もそれぞれ違
った登山道に分散し、程よい具合になった。スギ林の結構急な道を進む。スギや広葉樹の落葉の道を進むと、ヤマル
リソウが現れる。その後、多くはないがミヤマカタバミやシロバナネコノメソウも足元に出てくる。花をつけたミヤコアオ
イは撮影に欠かせない。
最初はヤマルリソウ
ミヤコアオイの地味な花

やがて谷筋の道に出て、時々は日あたりの良い場所が現れる。比較的平らなところでは、シロバナネコノメソウやコガ
ネネコノメソウの群生があり、白と黄色が入り混じる。ニリンソウも楽しめる。めいめいが花を確認、写真を撮りながら
おしゃべりが続く。登りだしてすぐに下山してきた人が言っていたヒトリシズカも見つかった。

シロバナネコノメソウとコガネネコノメソウ

ヒトリシズカ

スマホで花を確認しながらサイゴクサバノオを探すが、見つからない。そんな中で、黄色のトウゴクサバノオが見つかる

トウゴクサバノオ

谷筋の道は雰囲気が良く、水もそこそこ流れて、気持ちの良い歩きが続く。他の登山客もほぼ同じようなペースで歩き
、絶えることなく続く。子供も多いが、高齢者が何と言っても中心だ。花を見ながらゆったりとしたペースで登山を楽しん
でいる。
その後も今にも開きそうなクリンソウ、明るい谷筋ではイチリンソウの群落、タチツボスミレのウス紫も綺麗だ。シロバ
ナネコノメソウの群落がある寺谷940m地点で腰を下ろす。御菓子をいただきながら汗をぬぐう。日あたりの良い、イチ
リンソウが咲いた、沢沿いの休憩にピッタリの場所だった。
シロバナネコノメソウ

タチツボスミレ
 5分の休憩の後、最後の急坂を登りきれば文殊岩とロープウエイに別れる稜線に出る。クマザサがあたり一面になっ
た場所だが、落葉広葉樹林帯で明るい。まずは左手の岩屋文殊に立ち寄り、お詣りをする。
その後、少し先に進み、稜線上の道に出て、戻るような格好で右手に登る。すぐに尾根筋を離れ、やや細いササの中
の道を迂回する格好で進む。目の前にタムシバの大きな木が現れ、足元にカタクリの群生地に出る。適期は少し過ぎ
ているようだが、まだまだ十分に鑑賞できる。腹這いになって撮影する。
カタクリの群生地
撮影終了後、ササの道を少し登って尾根筋の道に出る。北向きの道を20分弱進めば山頂広場一帯である。サクラが
残った転法輪寺に参拝する。登山記帳場が設けられ、手続きをする人も多い。登山回数がまとめられた掲示板も設
置されている。回数ごとにかなり詳しく記載されている。MAX10000回で、その数累積1000人近くになっている。以前は
1日何回も登り、都度、登録できたらしい。現在は1回/日だそうだ。何事も凝りだすとどうにも止まらないっといった所だ
ろうか。池のそばのイチリンソウ群落にも注目だ。
転法輪寺の鳥居
転法輪寺のサクラ(エドヒガンとソメイヨシノ)
イチリンソウ群落

山頂広場はちょうど12:00、イベントの会場の一つで放映の時間だった。山頂からは、春霞の中で市街地が眺望でき
る。広場にはこれから咲く金剛ザクラがどんと居座っている。お昼の間に、何輪かが開花した。薄黄緑のサクラだそう
で、山頂広場の名物になっている。その周りで、お昼時間を過ごす人がいっぱいである。我々のグループも楽しいひと
時を過ごした。皆が持参した果物やおやつを楽しんだ。
山頂広場で勢ぞろい

金剛ザクラが数輪開花

ゆっくりとお昼を過ごした後、最高点のある葛木神社に向かう。ヒガラがサクラの枝でせわしげだ。
葛木神社(最高点1125m、入れない)
サクラの枝にヒガラ
 もう一つのイベント会場のあるchhhhっひはや園地に向かう。35分ほどの行程になる。ロープウエイ駅横の散策道を
歩く。表示に書いてあるほどの花には出会えなかった。ミツバツツジが美しい。新緑も眩い。
ちはや園地は期待外れで
、展望所から早々に戻ることにした。新緑の山の景色を眺め、帰りはシャクナゲやカタクリ、スミレなど花の多い道を戻
る。ちはや星と
自然のミュージアム横の散策路、らくらくの道からカタクリの道を行く。表示板には花の見どころが書い
てある。写真を撮りながら、花を楽しみながらあれやこれやと賑やかに歩く。
途中の花々
   
 ミヤマキケマン ニョイスミレ
   
 ツクバキンモンソウ  
   
   ユキザサ
   
 シハイスミレ  アオイスミレ
   
   

 散策路も終わりの展望台のところから少し下れば、ゴンドラ駅の先の元来た道に戻る。下りは細尾谷を下る。表示
はないが、しっかりとした踏み跡がある。しばらく進むと、谷筋に出て、もう一つの支尾根風の道が合流する。こちらは
あまり歩いた様子はなく、途中でここに下る分岐を気をつけていたが結局分からなかった。この谷筋からは、沢の中の
道である。そこそこ水が流れ、ごろごろ岩を踏みながらの下りになる。昨年の台風の影響で沢が荒れ、通行禁止の表
示板が残ったままになっている。こちらの谷筋を選んだ理由の一つは、登りでは見つからなかったサイゴクサバノオの
ためだった。しかし、沢傍も切り立って、花があるような所ではない。写真を撮るようなところもなく、おかげで快調に下
ることができる。とはいえ、沢中の道、気を抜けない。足元の濡れも気になるところである。
谷分岐から、舗装道の登山口まで40分ほどであったが、沢の中の道で長く感じた。登山口には、滝があって良い雰囲
気が出ている。登りに使った文殊尾根への道を通り過ぎ、15分ほどでバス停に戻った。あまり待つことなくバスに乗車
でき、河内長野駅に戻ることができた。参加者それぞれは、途中の駅で別れを告げた。私もその後、乗り継ぎがうまく
いき、早めに帰ることができた。花に出会えた充実の登山だった。
 後日、リーダを務めてくれたOさんが改めて金剛山を訪問、サイゴクサバノオを見つけた。Oさんの撮影した写真を掲
載する。
Oさんが後日金剛山を再訪し、撮影したサイゴクサバノオの写真實
 

注:ウイキペディアより
@現在の金剛山には、他の山ではあまりみられない珍しい登山回数の記録システムがある。回数カードを購入すれ
ば、登山毎に山頂で回数スタンプを捺印してもらえる。登山回数100回以上の金剛錬成会員(金剛山を敬仰して登拝
を励行し、健全なる精神と身体を錬成する会)には毎年5月3日に表彰式が行われる。2005年(平成17年)4月現在で
最高記録者は1万回の金剛登山回数が記録されている。毎日登山しても25年以上の年月が必要となる計算である。
以前は一日に複数回捺印してもらえ、1日(24時間)で17回往復の記録がある[7]。現在は一日一回である。大阪市内
からでも車で60分程度の距離にある為、健康登山、回数登山の山としても有名。朝の出勤前や、夕方仕事が終わっ
てから毎日登山に来る人も数多い。
A楠木正成との関係:金剛山周辺には太平記の英雄楠木正成の城であった千早城、上赤坂城、下赤坂城の城跡や
楠公誕生地など、正成ゆかりの史跡が点在している。楠木正成の菩提寺であった観心寺には、正成が少年期に学問
を修めた記録が残っている。また古来より金剛山鎮守と称された、建水分神社は楠木氏の氏神であり、本殿(重要文
化財)は正成が再建したもので、境内にある摂社の南木神社は正成を祀る最古の神社である。

行程MAP(清水氏より拝借)

(国土地理院の地図より引用)

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作成日: 2018年4月27日