17)氷ノ山 1510m : 2018年5月20日 2018年山の記録に戻る、2018年花・鳥・その他に戻る 氷ノ山(ひょうのせん)は、兵庫県養父市と鳥取県八頭郡若桜町との県境にある標高1,510mの山である。須賀ノ山とも呼ばれる。日本二百名山やふるさと兵庫50山のひとつに選定されている。氷ノ山は兵庫県最高峰で、中国地方では大山に次ぐ高峰である。成因は300万年ほど前に活動した海底火山と考えられ、西麓の若桜町舂米(つくよね)ではビカリアなどの新生代の海生生物の化石を産する。標高800m以上の山腹にはブナの自然林が残り、天然記念物のイヌワシやツキノワグマが生息する。瀞川平や那岐山などとともに氷ノ山後山那岐山国定公園に指定されている。豪雪地帯に位置するため近代以降、西麓および東麓とその北隣の鉢伏山にかけて多くのスキー場が建設されているがそれ以外は原生林が保全されており「21世紀に残したい日本の自然100選」や「日本の秘境100選」などに選ばれている。稲羽誌によれば、天照大神が旭日に映える樹氷を見てヒエの山と呼んだことが名前の由来であるといわれている。山麓の舂米集落には天照大神の御製が伝わる。鳥取県側では、伊勢道として、天照大神が実際に通られた道として、江戸時代には伊勢参りの際に利用された。伊勢道の途中に天照大神が腰掛けたとされるさざれ石がある。(平成21年6月10日日本海新聞記事より)主な登山ルートであるが、大きく兵庫県側と鳥取県側に分けられる。 兵庫県側: ・東尾根コース: 氷ノ山国際スキー場(奈良尾キャンプ場) ⇒ 東尾根避難小屋 ⇒ 神大ヒュッテ ⇒ 山頂避難小屋 (登り170分、下り120分) ・大段ヶ平コース: 大段ヶ平登山口 ⇒ 大段ヶ平 ⇒ 神大ヒュッテ ⇒ 山頂 (登り150分、下り120分) 鳥取県側 ・氷ノ越コース: わかさ氷ノ山キャンプ場 ⇒ 氷ノ越 ⇒ 仙谷分岐 ⇒ 山頂 (登り120分、下り90分) ・仙谷コース: わかさ氷ノ山スキー場 ⇒ 仙谷分岐 ⇒ 山頂 (登り150分、下り105分) ・三の丸コース: わかさ氷ノ山スキー場 ⇒ 三ノ丸避難小屋 ⇒ 山頂 (登り170分、下り110分) (ウイキペディアより引用) 15年ぶりの登山になった。それまで、チョウの撮影で麓まで何回か来たり、登山目的で帰りに寄ったりしたが、その時には天気悪で山頂にまで行くことはなかった。今回はいつものメンバーが4人そろい、最短コースになる大段ヶ平コースを往復した。この日は、登山大会の日で大勢の登山客で賑わった。5月は、ネガマリダケのシーズンで、こちらの目的の人も多かった。 守山駅(5:36)−尼崎(6:42、6:43乗り換え)−新三田(7:36、7:50出発)−大段ヶ平登山口P (9:52、10:00出発)−旧大屋避難小屋(10:26)−神大ヒュッテ・合流点(10 44)−古千本杉(11:29)− みたらしの池(11:42)−古生沼(11:44)−氷ノ山山頂(11:51〜12:25、昼食)− 古千本杉(11:00)〜ネマガリダケ収穫(13:30前後)〜神大ヒュッテ(14:07)−旧大屋避難小屋(14:22〜14:25)−大段ヶ平登山口駐車場(14:55)〜新三田(16:15、16:24乗車)〜宝塚駅(15:42、15:50)〜尼崎〜守山駅(18:30) 行動時間:4時間55分、昼食休憩:34分 守山駅から尼崎駅で乗り換え、待ち合わせの新三田駅に集合する。Kさんの車を待ち、4人で登山口の大段ヶ平に向かう。高速を利用して春日ICから北近畿豊岡自動車道を走る。八鹿氷ノ山ンで一般道に出る。大段ヶ平登山口へは山間部の道を通って行くが、記憶にない。新三田では晴れていた天気だが進むにつれ、雲が厚く、時折雨がフロントガラスを濡らす。厚い雲はなかなか良くならなかったが、駐車場に到着する頃には、空も明るくなった。登山口のある駐車場にはちょうど2時間で到着した。大きな駐車場だが、車も多く、奥の方に駐車した。ここからの眺めはよいが、この時間帯では、山頂はガスがかかり、妙見山方向も雲の中である。駐車場にはバイオトイレが設置されている。 下山時に撮影した風景 中央が妙見山、左手が蘇武山 鉢伏山 氷ノ山 登山口には氷ノ山一帯の看板があり、分かりやすい。必要往復時間は2時間30分である。 登山口と案内図 歩き始めからチシマザサがずっと続く。しばらくはブナ林が続き、緑が美しい。 我々は10時のスタートだが、もう下山してくる人もいる。あるいは、ネガマリダケの大きな袋を持った人もすれ違う。登山口付近からしばらくはすでに取り付くされている。 美しい林の中の道が続く まずは山頂を目指し、収穫は下山時にする。緩やかとは言え、次第に勾配がついてくる。足元には、ユキザサ、チゴユリ、時たまギンリョウソウが出てくる。ユキザサは、さっとゆで、酢みそ、ポン酢、マヨネーズで美味しくいただけるということで、少しずつ収穫して行く。25分ほどで開けた旧大屋避難小屋に出る。このコースのシンボルマークの一つである。 階段を登れば、眺望がある ここから更に18分で神大ヒュッテに出るが、後半くらいからネマガリダケが目につく。20〜25p、親指の太さくらいが食べごろで、大きいと固いうえに味も落ちる。氷ノ山のものは随分太いのが特徴だそうだ。小屋では、団体さんが大勢で休んでいる。我々もここで一服する。右手は、東尾根登山口に下る。 神大ヒュッテ ここから、古千本杉ぐらいまでが今の時期の収穫場所で、ネマガリダケが目当ての人はずっと下で収穫する。道は明るく、曇っていた空も時間とともに青空が広がってゆく。サンプリングしながら、ゆっくりと登ってゆく。コシアブラも新芽の状態で、こちらは見つけ次第収穫する。足元は苔や湿地風なところもあり、汚れを気にしながら進む。ツボスミレも時々見られる。古千本杉まで40分かかったが、収穫でずいぶん時間を使ったためである。ここを過ぎると、大きな木も少なくなり、チシマザサの道となる。 途中から山頂の小屋が見える。残雪がある。 みたらしの池まで13分、更に古生沼はすぐである。少し入れば湿地帯が広がるが、今の時期はバイケイソウが一角を占めるだけである。 古生沼 ユキザサは登り口から山頂直前まで続き、ツボスミレは上が多い。沼から5分ほどで山頂に着く。登山大会とのことで、登山客が一杯、どんどんと登ってくる。初めはガスが残っていたがそのうちすっかり晴れ、鉢伏山と縦走路、稜線も見える。山頂では34分、コーヒーもご馳走になる。 山頂避難小屋 鉢伏山と縦走路、稜線が一望 ゆっくりと景色を楽しんだ後、下山する。帰りはめっこを付けたところでネマガリダケの収穫に移る。時間を決め、チシマザサの中に潜り込む。結構な数ですぐに十分な量を確保する。 収穫の一部、大きすぎるのもちらほら リュックの中に入れ込み、神大ヒュッテ、旧大屋避難小屋と過ぎ、大段ヶ平登山口の駐車場の戻った。4時間55分、昼食休憩の34分、小休止、登山2時間30分として差し引けば、1時間30分弱は収穫に使ったのだろうか。駐車場で分け合い、新三田駅に帰った。私は、宝塚に住む娘に電話を入れ、改札口で収穫の一部を渡し、9分後に来た快速で自宅に戻った。あくる日になったが、夕食で収穫を味わった。格別に美味しかったが、奥さんはユキザサがお気に入りだった。コシアブラの天ぷらも風味いっぱいで、堪能した。
行程MAP (国土地理院の地図を引用) 2018年山の記録に戻る、2018年花・鳥・その他に戻る 作成日:2018年5月23日 |
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