31)御神楽岳 1386m日本3百名山 : 2018年10月8日 2018年山の記録に戻る2018年花・鳥・その他に戻る
 御神楽岳(みかぐらだけ)は、新潟県東蒲原郡阿賀町の南東部にある山。標高は1,386.5m。 越後山脈に位置し、浅草岳とともに、新潟県側と福島県側の分水嶺になる主要な山。急峻な尾根や岩壁から「下越の谷川岳」、「会越の谷川岳」とも称される。山頂付近および東側の尾根は緑色凝灰岩が露出する岩壁からなる。なお、山頂には二等三角点「御神楽岳」が設置されている。周辺にはブナの原生林が残り、野生の動物相も豊かで、県境の本名御神楽(ほんなみかぐら:標高1,266m)の稜線付近は、林野庁の「奥会津森林生態系保護地域」の保存地区に設定されている。山頂からは、南に本名御神楽・貉ヶ森山・会津朝日岳。南西に浅草岳・守門岳。西に矢筈岳・東に笠倉山と県境の山々が見渡せる。
 古くから信仰の対象とされてきた山で、福島県会津美里町の伊佐須美神社縁起では、紀元前88年(崇神天皇10年)、四道将軍大毘古命と建沼河別命の親子が蝦夷を平定するため北陸道と東海道に派遣された折、出会った土地を「会津」と名付け、天津岳山頂に国土開拓の祖神として諾冉二神を祀ったのが起源といい、のちにこの山を御神楽岳と号したという。その後、山頂に鎮座していた神社は博士山・明神ヶ岳を経て、現在の会津美里町に遷座された。江戸時代の文化年間に編纂された『新編会津風土記』では、「昔高田村伊佐須美明神此山ニ鎮座アリシ時、西山日光寺ノ僧覚道神楽ヲ奏セリ、山ノ名コレニ因ルト云」とある。新潟県側に「覚道の頭」という岩場があり、山頂付近および東側の尾根には「雨乞峰」「山伏尾根」など山岳信仰の修験とのかかわりのある地名がある。
登山ルートであるが、新潟県側からと福島県側にある。
 @新潟県側ルート
・阿賀町の国道49号から新潟県道227号室谷津川線へ入り、国道から約17.4km地点の室谷地区の登山口へ向かう林道を約3.6kmで室谷登山口駐車場。
  ルート:室谷登山口から雨乞峰を経て山頂まで約4.5km、約3時間40分。
 A福島県側ルート
 金山町にある本名ダム堤体左岸の国道252号との分岐から新潟県側に通じる林道本名室谷線を上り、途中の山中の分岐を三条林道へ別れ、御神楽岳登山口まで林道を約8.4km。比較的広い駐車場は約7.7km地点にある。
 ルート:御神楽岳登山口から八乙女ノ滝・八丁洗板・杉山ヶ崎・熊打場・御神楽岳管理舎(避難小屋)・本名御神楽を経て山頂まで約5.9km、約4時間20分。
 (ウイキペディアより引用)

2015年に浅草岳、守門岳の登山の際に候補に挙げた。登山口まで行ったが、天候悪であきらめた。今回、やっと実現した。山仲間のSさんの個人山行に同行させてもらい、御神楽岳と祝瓶山を踏破することが出来た。山頂付近では、素晴らしい紅葉を楽しみ、山頂からの眺望も抜群だった。

大阪空港(7:10)〜新潟空港(8:10、8:40出発)〜室谷登山口(10:20、10:30出発)−沢(10:43)−水場(沢)(12:10〜12:25、昼食)−雨乞の峰(13:40〜13:45)−御神楽岳山頂(13:47〜14:13)−雨乞峰・分岐(14:20)−水場(沢)(15:05〜15:15)−室谷登山口(16:20、16:35出発)〜高瀬温泉かじか荘(19:20着、宿泊)    行動時間:6時間14分  歩行距離:  約10q   累積登高:1086m

空港でSさんと待ち合わせ、7:10発のJALにて新潟空港に向かう。早い時間、時間前には駐機場を離れ、予定よりも早い時間に到着する。レンタカーは空港出口のすぐ横に車があって、手続き終了後すぐに出発できた。新潟空港ICから高速に入り、関越自動車道に入り、津川ICで高速を離れ、49号線〜県道227号線を快調に飛ばす。登山口に少し早目につき、10:30には出発することが出来た。2015年に登山口に来ており、迷うことはなかった。様子も全く変わっていない。3連休ともあって、駐車場には10台程度が駐車していた。

登山口付近でアサギマダラがゆったりと飛んでいた。この時期に、このあたりで飛んでいて大丈夫かなと心配になった。早々に準備し、明るい内の下山が目標で、速いピッチでのスタートになった。しそ科の植物が紫色の花を咲かせ、サラシナショウマの白い花の群生地を通過する。歩きだして1時間もすると視界が開け、明るいところでは足元にキバナアキギリ、しそ科の花など、秋の花が見られる。
サラシナショウマ
キバナアキギリ
しばらく歩いたところで沢に出る。水場である。時間は12:10でお昼である。時間を惜しんで食事にする。朝が早く、登りの連続でエネルギー切れである。
短い昼を済ませ、小さな沢を渡り、急坂を歩き出す。いよいよ登りになる。山頂までは、直線の急登が続くコースで、落葉広葉樹が山頂まで続く。スギなどの植林が一切ない、秋にはうってつけのコースである。ブナが多く、トチノキも見られる。結構明るい道で、一本道の登りが続く。
平坦な道を行く。紅葉が進んでいる

樹間からは、北方向の別の尾根筋が見られる。大森山の横を過ぎ、大森展望台(結局どこかわからなかった)を通過する。歩きだして2時間30分、汗が噴き出るが、灌木になり、前方が開ける。紅葉もそこそこになる。雨乞峰までは、紅葉を楽しみながらの道で、しばらくは緩斜面になりほっとする。

雨乞峰一帯はなだらかなところで、ここからの御神楽岳山頂に続く道は紅葉で彩られ、素晴らしい眺望を楽しむことができる。
雨乞峰付近からの紅葉

峰からは、湯沢の頭に続く分岐があり、急な坂になっている。しばらくは紅葉の道を進み、やや下った後に最後の登りになる。
山頂が見える


ここまで3時間余りの急登、さすがに足取りが重い。最後に登りきれば、広めの山頂に着く。山頂からは360℃のパノラマである。遠くは雲がかかり、一部上部が隠れているが、四方が山に囲まれている。北東方向には水晶尾根の切り立った崖、南には浅草岳や守門岳、更に駒・朝日山群の山々が並ぶ。
水晶尾根の切り立った崖

南東方向の守門岳や浅草岳や、更に奥に越後駒ヶ岳、平ヶ岳多くの山並みが重なる

山頂写真

山頂で25分ほどを過ごし、2時間程度での駐車場到着を目標に下山する。雨乞峰までは紅葉を楽しむ。登るときには気がつかなかったが、イワカガミやフデスミレの狂い咲きに目が留まる。急坂に慎重になりながら下る。下りは早い。水場まで下り、10分の休憩を取る。山頂からここまで1時間内、2時間での帰着が見通せた。途中、撮り忘れた花を追加し、足元に気をつけながら下った。時間に制限があり、忙しい登山ではあったが、期待通りの1日になった。
その後は、山形県関川の高瀬温泉に向かった。

その他の花
         
   イワカガミ(狂い咲)  フデリンドウ(同左)    

YAMAPより引用


行程MAP
(国土地理院の地図を引用)

 2018年山の記録に戻る2018年花・鳥・その他に戻る

作成日:2018年10月11日