32)祝瓶山 (1417m) 日本3百名山: 2018年10月9日(火)  2018年山の記録に戻る2018年花・鳥・その他に戻る
 祝瓶山(いわいがめやま)は山形県西部に位置する標高1,417mの山である。山体は山形県長井市と小国町にまたがっており、日本三百名山の一つにも選ばれている。祝瓶山は朝日山地の主峰・大朝日岳から南南西に伸びる山稜の上に位置している。標高は1500mにも満たないが、岩陵が発達する極めて峻険な山容を示す。このことから、俗に東北のマッターホルンとも呼ばれる。祝瓶山の北稜部が磐梯朝日国立公園の出羽三山・朝日地域に含まれている。なお、祝瓶山は、地質学的には朝日山地のほかの山と同様に花崗岩を中心とした深成岩からなる山である。
 登山ルートであるが、長井市側から登攀する桑住平ルートと、小国町側から登攀する 針生平(はんなりたい)ルートの二種類がある。 @桑住平ルート距離:約3.5km、標高差:約850m、登山口から山頂までの所要時間:約4時間
 A針生平ルート距離:約4km、標高差:約1,000m、登山口から山頂までの所要時間:約3時間30分
(ウイキペディアより)
 今回の遠征は、山仲間のSさんの個人山行に同行させてもらって実現した。朝、7:10の飛行機に乗り、着いた先の新潟空港から御神楽岳登山口に向かい、翌日には祝瓶山を登った後、その日に内に大阪に帰る忙しい日程であった。3百名山を2山踏破することが出来た。山頂付近では、素晴らしい紅葉を楽しみ、山頂からの眺望も抜群だった。

宿(5:50)〜砂利道口(6:42)−大石橋登山口(6:55、7:07出発)−祝瓶山分岐(7:28)−小休止(8:15〜8:25)−痩せ尾根(8:45)−一ノ塔(10:00〜10:15)−祝瓶山山頂(10:55〜11:30)−一の塔(12:00)−クマ遭遇(12:45)−分岐(13:43)−大石橋登山口(13:59、14:17出発)〜関川・温泉かじか荘(15:40〜16:20)〜空港(17:25)
     行動時間:5時間55分  歩行距離:9q 累積登高:1122m

宿を早めに出発する。1時間ほどかけ、大石橋登山口に着く。未舗装道路は思ったよりも大丈夫だった。週日ではあったが、車は2台駐車してあった。奥さんが現れ、旦那さんが単独で出発したと話しかけられた。急登で、奥さんは諦めたようだった。準備を整え、登山届を提出後、出発する。荒川傍をしばらく行くと、吊り橋があって、揺れる橋をゆっくりと進む。
ゆらゆら揺れる吊り橋

渡った後、傍にあった立派な杖を借用し、しばらく行った先の沢を横切り、避難小屋であろうか三角屋根の大石沢小屋横を通る。大朝日岳・祝瓶山の表示に従って平地を進む。ブナ林の中を進む。荒川沿いに20分ほどで祝瓶山・角楢小屋大朝日の分岐に出る。
右手に鈴振り尾根に入る。すぐに急な坂に変わる。樹林帯の中を進む。日当たりの良いところでは、アキノキリンソウが咲いている。
平坦なところで、穴の中に後ろからヘビが器用に潜り込んでいく。感心する。600mを過ぎたあたりで谷間から大玉山から続く朝日連峰が見える。
大玉山から続く朝日連峰

一旦は緩やかになった道もまた急坂に変わる。東方向に一ノ塔が望める。何松であろうか、細いやわらかい針状の松が多い。一旦はピークに出て、しばらくの下りになる。下った先からは北方向に左手から桧岩屋山に続く稜線、右手には大玉山〜平岩山から続く稜線で、朝日連峰が2つの尾根の奥(谷の奥)に堂々たる姿を見せる。小休止を取る。


ここからは、大岩のある一ノ塔までは400mを越す急登である。ここまでも、また、ここからもつづら折りのない直登である。痩せ尾根もあって、つらい登りが続く。時折、視界が開け、紅葉が目につく。急登を登った先には。紅葉に彩られた視界が一気に広がる。
東南方向



素晴らしい眺望である。大岩に立ち、ピラミッドの前峰の右手は特に素晴らしい紅葉である。山頂は更にその奥で、先に進まないと見えない。
 ピラミダルな前峰の紅葉、山頂は左奥

緩やかな灌木帯の中を進むと、大玉山方面からの道が合流する。先に見えたピラミダルな山容の奥に堂々とした祝瓶山が見える。

奥にやっと祝瓶山
山を巻き、草モミジには若干早い草地を過ぎると一登りで祝瓶山山頂に到着する。


もう一息で山頂へ


山頂は広々としており、2等三角点が置かれている。全く遮るもののない山頂からの展望は抜群である。北には大朝日を盟主とする朝日の山々、南には飯豊山脈が大きな姿を見せる。
昨日とは違い、時間には余裕がある。ゆっくりと昼食にする。南東方向の吾妻山、東には蔵王・奥羽山脈が続く。撮影をすまし、35分の滞在の後、下山する。
山頂写真
大朝日とそれに続く稜線(北)


南の飯豊山脈
直下の岩場にヘビりついたコメバツガザクラやガンコウランを撮影する。   はベージュの花がついている。

 
下りも一ノ塔までは紅葉を楽しむ。紅葉越しに大朝日の撮影、ナナカマドの赤い実、アキノキリンソウなどを追加で撮影する。

紅葉越しに朝日連峰


一ノ塔に続く紅葉の尾根
 
 大岩で今一度眺望を楽しみ、標高800mの下った先までは一気に下る。
丁度鞍部にさしかかった時、鞍部の木に登っていた熊に遭遇、クマも驚き、一気に崖を下って行く。大声を上げ、気配を確認の後、先を進む。その後も順調に下山し、ほぼ目標の14時までに下山できた。その後、関川の日帰り温泉で汗を流し、お土産を買って空港に走った。
 到着した日の登山と帰る日の登山、忙しい日程であったが狙った通りの紅葉が楽しめた。

       
   ミヤマキリンソウの実  ツルリンドウの実    

YAMAPより引用


行程マップ

(国土地理院の地図より引用)

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作成日: 2018年10月11日