4)半国山 774m : 2017年2月19日 丹波富士、 2018年山の記録に戻る
 半国山は、亀岡市の西にある標高774mの山。かつては霊場半国として修験の山であった。 丹波・摂津・播磨と三国がそれ
ぞれ半分見られる、あるいは三国にまたがっている等のことから半国山と言われたという。美しい山容から、「丹波富士」とも呼
ばれている。山頂からは愛宕山、嵐山、小塩山〜ポンポン山、遠く、妙見山や六甲山を眺めることができる。多くの山並みが
重なって見える。 
 守山駅(8:01)−京都駅(8:27、8:41)−八木駅(9:11、9:20タクシー)−駐在所(9:45)−宮川神社横ゲート(9:54)−宮川神社見
(9:55〜10:03)−金輪寺(10:25〜10:35)−高電線下の表示・近畿自然歩道・宮前バス停5.2q(11:55〜12:02)−半国山(
12:15〜13:05、昼食)−牛つなぎ広場(13:23〜13:27)−音羽小滝(14:19)−音羽渓谷(音羽滝、小滝)−山の神・ゲート(14:48)
−赤熊バス停(15:02、15:24バス)ー
亀岡駅(15:04、15:21)ー京都駅−守山駅

             行動時間:5時間17分 休憩時間:約1時間10分程度を含まず 歩行距離9.8q

 京都駅発8:41で合流する。時間の関係で八木駅からのタクシーにする。千代川駅が近いのだが、タクシーは常駐ではないよ
うだ。登山口のある郵便局の横にある駐在所で下車し、道を確認した後出発する。出発口にはハイキングコースの概略が示さ
れている。

登山口には、獣除けのフェンスが設置され、左手奥に宮川神社がある。神社は歴史を感じさせる白壁の奥にあり、お詣りして
から戻り、フェンスを開け、登山道を進む。
宮川神社はこの奥

金輪寺への山道らしく、石の階段になっている。ヒノキ林の中の階段が続く。麓は雪の気配がなく、亀岡周辺はまとまった雪に
なっていないようだ。苔むしたところもあり、おしゃべりをしながらの歩きになる。それほど急でなく、20分ほどで金輪寺への舗装
道にに出る。道は舗装道を下った先であるが、この機会に金輪寺で小休止する。鎌倉時代の五重塔が奥にあるそうだが、本
堂の写真を撮っただけで出発した。機会を逃してしまった。元の舗装道を下り、カーブになったところが入り口である。崖はつら
らが見られる。るり系11..2qと表示されている。スギ林の中の道で、人の背丈くらいの低木の常緑樹が一面に生えている。
スギ林の中、人の背丈くらいの低木の常緑樹

 スギ林はやがてヒノキ林に変わる。落葉樹も見られるようになると支尾根風のところに出る。ここを左に90度曲がるようになる
。勾配が少し急になり、登り切ったところはあまり目立たない606mピークと思われる。この左横を歩き、次に稜線の右手、北側
を進む。足元は雪が残っており、踏み固められた登山道は凍っていて滑りやすい。金輪寺の舗装道から45分ほど歩いた先で、
中野、赤熊からの道が合流する。表示はなく、コース案内で跡から確認した。宮川へは表示があり、こちらに下山する場合も間
違わないだろう。ここからは稜線にでて、結構急な道になる。10p位の積雪に、道は同じく踏み固められr、朝からの冷え込み
で、凍りついて滑りやすい。しばらくでスギ林の緩やかな道が続き、遠くからみた送電線の下に出る。近畿自然歩道の表示が
あり、宮川バス停5.2q、るり渓9.3qとある。山頂へはしばらくであるが、一休みする。案内に従って、進み、右へ折れる格好で
、最後の登り、300mを進む。結構な傾斜に感じる。雪一面、落葉樹林帯で明るい雰囲気である。
落葉樹林帯の明るい雰囲気を最後の登り

 登り切ったところは視界が開け、立派な表示のある山頂である。

 山頂からは、集落越しに愛宕山〜地蔵山の山並み、松尾山、嵐山、唐と越の山並みが目の前に広がる。
愛宕山〜地蔵山の山並
 Tさんが持参して焼いてくれるシシャモを楽しみながら山頂でゆっくりとくつろいだ。山頂は雪も融け、乾いた岩の上で座ること
ができた。来た道を直進する格好で進む。落葉樹帯で足元は10〜20pの雪、踏んでいないところを下る。20分弱で牛つなぎ広
場にでる。左がるり渓、右手が赤熊への道である。直進は烏帽子岳経由の回り道である。踏み跡はそれほどでなく、結構急な
勾配で、いろいろ検討した結果、迂回をやめ、赤熊に下る。結果的にはそれほど時間がかかるとは思えなかった。この広場あ
たりは大きなスギの林である。結構深い登山道になっており、つるつると滑りやすい。慎重に下る。やがて、音羽渓谷の表示が
出てきて。音羽の滝が楽しめる。小滝も次々に現れるが、最初の小滝が見どころである。「音羽の滝」表示も複数出てくる。滝
の周辺は飛び散った水滴でツララになっており、それなりに楽しめる。左手の崖も氷の様相で、何度も立ち止まって撮影する。
一部、道が凍りつき、氷ですっかり覆われている。その下を気泡が流れている。迂回をして歩く。しばらくは渓流の氷結を楽し
みながら下る。

音羽渓谷の氷の世界あれこれ
 

 

 牛つなぎ広場から1時間20分で山の神に着く。フェンスがあり、登山もここまでといったところである。
山の神
 ここからは広いゆったりとした道で、雰囲気がすこぶる良い。楽碁会の名前で歩くことの楽しさや、気の利いた言葉が書きつ
けてある。一つづつ確認しながら行けば獣除けフェンスが現れ、舗装道に出る。赤熊バス停の表示が出てくればしばらくで
372号に出る。ちょうど90度に折れたところで、右折すれば亀岡行のバス停、直進すれば千代川行きのコミュニティバス乗り場
である。同じような時間、金額からは千代川駅に出るのが良い。亀岡発の電車もあり、亀岡に出るも良しとなるが、土日は亀岡
周辺は車が多く、遅れ気味である。

解説
金輪寺:
鎌倉時代創建の天台宗修験道の寺院。境内には鎌倉時代の五重塔があり、国の重要文化財に指定されている。その壮大な
寺様背後の山城跡(神尾山城址)と山林の様も堂々たるものである。麓からは舗装道が通じている。

行程マップ

(国土地理院の地図を引用)

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作成日: 2017年2月22日