5)皆子山(971m) 関西百名山 : 2018年2月26日 2018年山の記録に戻る 、関西百名山に戻る、 皆子山(みなごやま)は、京都府京都市左京区と滋賀県大津市との境に位置する標高971.5mの山である。丹波高地の東端を形成 する花折断層の一部をなしており、東側に安曇川上流の葛川(かつらがわ)を間にして比良山地と対峙している。北側山麓には葛川 の支流が谷を形成し、足尾谷と呼ばれている。足尾谷を挟んだ北側には、同じ丹波高地に属し、高層湿原として知られる八丁平(は っちょうだいら)を抱く峰床山が続いている。南側山麓は葛川とその上流の百井川が流れており、南斜面から百井川に注ぐ谷は皆子 谷と呼ばれている。皆子谷の源頭は山頂付近に達しており、山頂のすぐ西側でなだらかなすり鉢状の地形を形成している。京都府 京都市左京区の北部に位置し、京都府の最高峰である。 一般的に利用される登山道は、北側の足尾谷から谷沿いに登るルート、東側から尾根沿いに登るルート、南側から谷沿いに登る ルートが知られている。足尾谷からのルートは旧国道367号に接続する足尾谷林道の終点に登山口があり、足尾谷沿いに北西方向 へ迂回したのち、標高580m付近で合流するツボクリ谷に沿って南方向へ進路を変えて直登する。東尾根を登るルートは葛川沿いに ある平集落から直登する。南側からのルートは、葛川沿いから支流の寺谷を登るルートと、百井川から皆子谷を登るルートがある。 公共交通機関を利用する場合、足尾谷の登山口へは「坂口」バス停が最寄りで、道のりはおよそ2kmである。東尾根の登り口と寺谷 出合へ至る林道入口の近くには「平」バス停がある。いずれのバス停へも、叡山電鉄の出町柳駅から京都バスが、JR西日本の湖西 線堅田駅から江若交通が、それぞれ路線バスを運行している。 自宅(8:10)−堅田駅(8:30、8:50出発)−平付近駐車(9:15、9:30出発)−正教寺奥の登山口(9:35)−730m展望台付近休憩(10:25〜 10:35)−941mピーク(11:25)−東ピーク950m(11:45〜11:50)−ヒノコ分岐(11:51)−皆子山山頂(11:55〜13:20、昼食及び雪山訓練) −ヒノコ分岐−941mピーク(13:40〜13:45)−尾根合流点(平表示あり)(10:51)−837mピーク(14:30)−690m付近(14:50〜15:15、ア イゼン、ザイル)ー正教寺登山口(14:35)−平(14:40、14:50出発)−堅田駅(15:25)−自宅(15:50) 行動時間:5時間10分、歩行時間:3時間45分 休憩・訓練時間 :1時間25分 歩行距離:7.06q、 累積登高:830m 皆子山は会として2016年以来、3年連続の2月例会登山になる。往復で歩く時間も4時間程度、山頂付近は結構広々としており、尻 スキーや滑落時の訓練に適している。2月に入って、積雪は少なく、雨も降ったことからかなり締まった雪である。この週は気温も上 がり、山道も凍って歩き難いということもなかった。私は、全行程、ツボ足で通した。穏やかに晴れた1日で、雪山登山を堪能した。 予定の堅田駅に大阪からの3人を迎えに行く。20分程度で駅に着き、しばらく皆を待った。電車も予定通りだった。坊村行きのバス は8:50であったが、たくさんの登山客が並んでいた。花折れ峠のトンネルを出ると、雪が見られ、集落付近も白かった。道はスイスイ と流れ、登山口の平に到着した。準備を整え、登山口の正教寺に向かった。昨年に比べ集落の雪はやや少なかったが、人家脇から 雪の道が続いた。正教寺横を通り、この奥の祠から登山開始になる。今日はまだ踏み跡のない杉林の中の急坂を登る。やや高目 の気温とはいえ、朝方で滑りやすい。スギ林の中の道もやがて、常緑樹と落葉樹の入り混じった林になる。急坂は続き、滑りやすく、 慎重に登る。登山開始から50分弱、急坂を登り切った辺りで最初の休憩をとる。730mで展望が良い。落葉樹の見通しの良い明るい ところに出ると、振り返れば権現山から蓬莱山の比良山系が望める。白い稜線がよく見える。小女郎峠のあたりはかなり白っぽい。 スギ林に、ヒノキが混じってくる。やがて植林の中を抜け、登り切ったところは、南方向からの尾根が合流し、平と書かれた表示が出 てくる。かなり雪に埋もれていて、表示の先端が出ているといった様子である。 一旦は広葉樹林帯になるが、しばらくで杉林になる。このあたりはスギ林の中の道で、少しやわらかくなり、雪に足が入る所も出てく る。それほど歩き難くはなく支障はない。だらだらと続く坂を2回ほど登り、やがて坂もましになり、しばらく進んだピークの次のピーク が941m地点である。分かり難い看板がかかっている。一部雪が溶け、シダ類が現れた下りになる。少し下ったところから雰囲気の良 い稜線が続く。右手方向(北)に峰床山が目立った山容を見せている。一帯は昨年に比べ雪は少ないようである。 941mピークを下りた稜線 平坦な道が続き、歩いた踏み跡も結構好き勝手な感じである。気持ちの良い歩きを続け、先のピークから20分ほどで登り切った先 が絶好の展望ポイント(展望台)になる。このあたり日あたりも良く、結構足をとられ、雪に突っ込んだ。展望のピークは東峰と呼ばれ ているところであるが、左手には比良山系蓬莱山〜権現山が一望できる。今日は霞みがかかり、琵琶湖の対岸の鈴鹿山系は確認 できなかった。 展望場所、比良山系蓬莱山〜権現山 ここからやや急な坂を登りきれば、ヒノコへの分岐が出てくる。表示が雪の中から立っている。昨年は雪の下で確認できなかった。こ の分岐からすぐに山頂に着く。一帯は白い雪で覆われ、落葉樹林帯で明るい。時間は12時前、平から2時間25分の行程だった。昨 年よりは少なく、山頂で70pくらいであろうか。2月に入り新雪が少なく、雪は結構締まり、壺足でもそれほど負担を感じなかった。山 頂からの景色も格別である。武奈ヶ岳から琵琶湖バレイのゲレンデ、蓬莱山が展望でき、チャンピオンリフトのあたりは一面真っ白で ある。 正面は武奈ヶ岳、右手の白い山容は蓬莱山の白いゲレンデ 山頂写真(下山前) 昼食時間は、風のあたらない雪の壁のところに移動する。雪庇も結構な大きさで、十分な風よけになる。天気も良く、寒さも厳しくな い。足元の雪を踏み固め、カップ麺とパン、その後、コーヒで体を温める。昼食後、持参のワカンを付け、下った先の急な斜面で滑落 時のピッケル操作練習と尻スキーを楽しむ。ここ3日の好天気で、雪は緩み、思うように滑らない。そんな中で、1時間弱、遊びに専念 した。 ピッケル操作と尻スキー 山頂周辺の様子 滑りの悪い斜面でピッケル操作の練習と尻スキーを楽しんだあと、山頂にて記念撮影を済ませる。下山前に3人の若い男性グループ が登ってきた。あいさつを交わし、元来た道を下山した。下山時、同行の3人は最後のスギ林の急坂でアイゼンを装着したが、私は 壺足のまま、適当に下った。時間は1時間20分、結構な早さだった。堅田駅で同行者と別れた。天気に恵まれた、雪山であった。 行程マップ(清水氏より拝借) (国土地理院の地図を引用) 2018年山の記録に戻る、関西百名山に戻る 作成日: 2018年2月27日 |