12)金剛山 : 2019年4月16日 2019年山の記録に戻る 2019年花・鳥・その他に戻る 、 金剛山(こんごうさん、こんごうざん)は、奈良県御所市と大阪府南河内郡千早赤阪村との境目にある山。かつては高間山・高天山(たかまやま)や葛城嶺(かづらきのみね)といわれていた。金剛山地の主峰である。標高1,125m。最高地点は葛木岳といい、御所市の葛木神社の本殿の裏にあるが、神域となっており立ち入ることはできないため、国見城跡の広場が山頂扱いされている。他に湧出岳1,112m、大日岳1,094mのピークがある。大阪府の最高地点 (1,053m) がこの山の中腹にあり、その旨の標識が掲出されている。三角点は湧出岳に設置されている。奈良県と大阪府を一望できる良好な立地条件から、奈良県防災行政無線、電源開発、関西電力などの無線中継所が湧出岳に設置されている。大日岳には昭和20年代から警察庁の無線中継所が存在した(平成時代に撤去済み) 大日岳の広場(開けた場所)はその跡地である。金剛山ロープウェイが山上の「ちはや園地」まで架けられており、気軽に山上までアクセスできるほか、山頂付近まで林道が整備されており、山頂付近には宿や売店などもある。一帯が金剛生駒紀泉国定公園に属しており、奥河内観光のひとつとなっている[3]。 大阪みどりの百選に選定されている。国見城跡(山頂の広場)からは大阪湾が一望できる。天気がよければ明石海峡大橋がはっきり見える事もある。展望台からは、大阪府側は関西国際空港や、その向こうの淡路島も見える事がある。奈良県側は奈良盆地、また南方には大峰山を望むことができる。(ウイキペディアより) 昨年の4月22日に訪問してちょうど1年になる。同じ時期、サイゴクサバノオに出会うリベンジの登山である。事前にコースを歩き、この花があるとのた情報をもとに、ほぼ同じ道を辿った。コースはツツジオ谷を遡上し、上部でタカハタ道に合流ののち、山頂広場で昼食、ライブカメラにおさまった。下山時には、お花畑に立ち寄りタカハタ道を下った。温かい天気に恵まれ、多くの花との出会いがあった。登山口のサクラも満開だった。 サイゴクサバノオ、トオゴクサバノオ、ミヤマカタバミ、スミレ類、シロバナネコノメソウ、白いショウジョバカマ他の多くの花、ルリシジミ、スジグロシロチョウも確認できた。山頂のサクラはまだ先である。 守山駅(6:14出発)〜大阪駅(7:14、7:21出発)〜新今宮(7:39、7:50)〜河内長野(8:18、8:55)〜南海バス〜金剛登山口(9:29、9:31出発)−マツマサ・山のとうふ屋・分岐(9:36)−黒栂林道出合(9:50)−タカハタ道登山口(9:53)−腰折滝(10:20)−ツツジオ谷分岐(10:25)〜ツツジオ谷〜第3堰堤付近(11:38、写真撮影)−タカハタ道への分岐(11:59)−合流点(12:14)−六地蔵(12:20)−山頂広場・国見城跡(12:25〜13:14、昼食)−トカラ谷入口((13:18)〜お花畑(撮影)〜トカラ谷入口(13:43〜13:46)−分岐・ツツジオ谷(13:49)〜タカハタ道〜分岐(13:55)−ツツジオ谷合流点(14:57)−腰折滝(15:02)−黒栂林道出合・登山口(15:17)−金剛登山ロバス停(15:26、15:50出発)−河内長野駅〜新今宮〜大阪(懇親会)〜守山 行動時間: 5時間45分(休憩時間1時間10分)、歩行距離:9.06q、累積登高660m 守山駅から、待ち合わせの河内長野駅まで約2時間、週日ゆえ早めの新快速に乗る。新今宮で往復割引切符を購入する。バス時間の35分前には河内長野駅に到着した。コンビニコーヒーをと思ったが、希望には添えなかった。心配したバスであるが、残りの4人がぎりぎりで到着しても座れることができた。金剛登山口バス停には35分ほどで到着した。多くは金剛山ロープウエイ駅まで乗車する。 バス停周辺には有料駐車場があり、それぞれ結構な数が駐車している。戻る格好でしばらく進み、橋の前で右折する。しばらく進めば、山のとうふ屋さん・マツマサ食堂が左手になり、その手前にはさわやかトイレもあって、小ぎれいに清掃されている。右手が千早本道であるが、マイナーな左手に進む。 道の両側には春の花が咲き始め、オオシザサクラやコヒガンザクラ、ヤマザクラを楽しむことができる。なだらかな登りで、すぐに橋に出るが、右手の林道に入る。黒栂林道出合で、入ってすぐに車止めが現れると、右手がタカハタ道登山口になる。ツツジオ谷と表示がある ロープの張った崖そばを歩き、右手にいよいよ登山道が始まる。スギ林のやや薄暗い道であるが、所々で日が差し込み、明るくなったところもある。しばらくで、右手の斜面、さらに進むと左手の斜面にショウジョバカマの群落が現れる。ふつうはピンクの花であるが、ここの個体は白が圧倒的に多い。花先に薄くピンクの入ったもの、ややベージュ掛ったもの、真っ白のもの、金剛山特徴の白いショウジョウバカマの群落が現れる。斜面には踏み跡があり、撮影の時の踏み跡だとすぐわかる。 白い色のショウジョウバカマの群落、ピンクも見られる ミヤマカタバミは蕾状態で、気温が上がれば開花するだろう。忙しく撮影しながらしばらく行くと、シロバナネコノメソウが出てくるy。この後もあちらこちらで出てくる。よく見られるネコノメソウは少数派だ。谷筋で所々で沢を渡るが何ら問題はない。スギ林帯の中を進み、所々で谷が崩れたようなところも出てくる。25分ちょっとで腰折滝の滝に出る。名前の由来は話題になったが、誰も知らない。 腰折滝、様子から名前が納得できる 滝そばの岩場は滑りやすい そのあと、滑りやすいロープの張った岩場を慎重に通過し、5分ほどでツツジオ谷分岐に出る。崩れるのではないかと心配になるような丸太橋を渡り、右手にツツジオ谷の谷筋を進む。 何とも心もとない丸太橋。左右に分かれた右がツツジオ谷 水量はそれほどでもない。すぐに第1堰堤が現れ、続いて第2の堰堤になる。この間、谷筋が崩壊したところも出てくるが、歩くには支障がない。しかし、横倒しの木を超えていく必要はある。広い谷のところもあって、花も多くなる。第3堰堤付近にはシロバナネコノメソウが多くなり、ミヤコカンアオイも地味な花をつけている。小さな黄色の花を付けたトウゴクサバノオが見られる。これは昨年撮影した。そして念願のサイゴクサバノオがあった。まさにぴったりの時期らしく、白い花に黄色のおしべが可憐で清楚ある。堰堤先にはかなりたくさんある。結構時間を取って撮影する。この後は少し行くと崩壊の跡が厳しいところに出合う。木が重なるように倒れ、跨いだり下をはったりと時間がかかる。なめ滝のような一枚岩のtころに出て、左の急な崖を回り込む。根っこや枝につかまりながら滝の上に出る。 倒木と崩壊 しばらくで落ち着き狭くなった谷を、岩の上を歩きながら先を進む。巻き込むような格好で1番目のタカハタ道への分岐を分け先を進む。2番目の分岐になったところでさすがに先に進むことはやめ、急坂を上る。スギ林の中で、笹が茂り、急な勾配の道である。10分強の登りであるがかなり長く感ぜられる。やはり、最初の道でタカハタ道の尾根へ出た方が良かったようである。登り切った先の合流点には石の地蔵さんが置かれている。 登り切った先の合流点の地蔵さん スギ林から、広葉樹林が増え、テングサ病にかかった大木のブナが目を引く。 テングサ病にかかったブナの大木 さらに数分で六地蔵に着く。 六地蔵、神妙に ササが茂り、ブナやその他の落葉樹林が多い。尾根筋は傾斜もゆるくなり、ほっとしながら歩くことさらに数分で下の広場に着く。広場を横切り、その先が山頂広場、国見城跡である。ライブカメラが12:30、とりあえず荷物を降ろし金剛山表示の前で並ぶ。たったの5人、これならわかりやすい。 朝が早くお腹も空き過ぎになった。バナナにパン、カップ麺とお腹に入れる。各人からおやつもいただく。13:00前になりたくさんの登山客がライブカメラの前に集合する。私は、第一列目のさらに少し前に出た好位置を占めた。 ライブカメラ、制服姿の一行は会社の研修? 最後に転法輪寺にお参りした。昨年見られたエドヒガンとソメイヨシノのサクラはまだまだ先の様子だった。50分程ゆっくりとした後、山頂広場から元来た道を下山する。 山頂写真、 下の広場から下った先にロープがあり、ここから下に階段があって、トカラ谷のお花畑に通じている。この谷の上部は崩壊し、それに沿った形での階段になっている。急な階段を200mほど下った先にはニリンソウの大群生地がある。時期には早く、わずかに花をつけている程度だが、最盛期の様子をうかがわせるに十分である。何人かがここで休んでいる。花芽を付けたユキザサ、蕾を付けたヤマシャクヤク、サイゴクサバノオが少し、今にも咲きそうなエンレイソウなど多くに花を見ることができる。 サイゴクサバノオ お花畑の往復と撮影で30分くらい消費して、戻った先から同じ道を下山する。ササとブナの大木の樹林帯から、六地蔵、朝の分岐(ツツジオ谷)と過ぎる。スギとヒノキの森林帯はスギ林に変わり、さらにツツジオ谷の分岐を過ぎる。スギ林はずっと続く。タカハタ道は2手に別れる。左手にとり。左の山腹を歩く。谷筋が近くなると険しい坂も出てくる。高度を下げる。ミヤマカタバミ、ユキザサは多く、明るい斜面では、シハイスミレ、タチツボスミレが現れる。ヤマルリソウが現れたと思うと、ハルリンドウも林床に見られる。キジムシロと思われる黄色い花も目を引く。撮影に忙しい。1時間ほどで、ツツジオ谷への分岐点に戻る。ここからは朝の登り道だ。下りにもシロバナネコノメソウやショウジョバカマの写真を撮る。明るくなっていて一層映えた写真になった。蕾だったミヤマカタバミは開花していた。 ショウジョバカマの群生地を歩く 黒栂林道出合に戻り、道端の野草や、ヤマザクラ、コヒガンザクラ、オオシマザクラの満開の写真を撮る。 道端の花にはスジグロシロチョウが急蜜している。道にルリシジミも止まってくれる。久しぶりにゆったりとした登山を楽しむことができた。何はともあれ、サイゴクサバノオの写真が撮れて大満足であった。大阪に出て、もう一人を加え飲み屋さんで6月人が歓談した。 花々
チョウ スジグロシロチョウ ルリシジミ 注:ウイキペディアより @現在の金剛山には、他の山ではあまりみられない珍しい登山回数の記録システムがある。回数カードを購入すれ ば、登山毎に山頂で回数スタンプを捺印してもらえる。登山回数100回以上の金剛錬成会員(金剛山を敬仰して登拝 を励行し、健全なる精神と身体を錬成する会)には毎年5月3日に表彰式が行われる。2005年(平成17年)4月現在で 最高記録者は1万回の金剛登山回数が記録されている。毎日登山しても25年以上の年月が必要となる計算である。 以前は一日に複数回捺印してもらえ、1日(24時間)で17回往復の記録がある[7]。現在は一日一回である。大阪市内 からでも車で60分程度の距離にある為、健康登山、回数登山の山としても有名。朝の出勤前や、夕方仕事が終わっ てから毎日登山に来る人も数多い。 A楠木正成との関係:金剛山周辺には太平記の英雄楠木正成の城であった千早城、上赤坂城、下赤坂城の城跡や 楠公誕生地など、正成ゆかりの史跡が点在している。楠木正成の菩提寺であった観心寺には、正成が少年期に学問 を修めた記録が残っている。また古来より金剛山鎮守と称された、建水分神社は楠木氏の氏神であり、本殿(重要文 化財)は正成が再建したもので、境内にある摂社の南木神社は正成を祀る最古の神社である。 行程MAP (YAMAP、国土地理院の地図より引用) 2018年花・鳥・その他に戻る 2018年山の記録に戻る 作成日: 2018年4月27日 |