15)竜ヶ岳 1099.6m : 2019年5月19日(日) 2019年山の記録に戻る、2019年花・鳥・その他に戻る 竜ヶ岳(りゅうがたけ)は、三重県いなべ市と滋賀県東近江市の境にある標高1,099mの山。鈴鹿山脈中部に位置し、鈴鹿セブンマウンテンに選定されている。ホタガ谷付近を境にして北側が石灰岩、南側が花崗岩の山である。ホタガ谷は石灰岩質のため、谷の上部まで流水がある。石榑峠へ向かう表道登山道には、「重ね岩」と呼ばれる花崗岩の巨石がある。一部の斜面では風化が進んでいる。山容は女性的な穏やかな櫛形状である。山名の由来は、郷土資料の『員弁史談』によると、「昔この地の豪族が竜神を祀って雨乞祭をした故事によって竜ヶ岳と名付く」という雨を呼ぶ竜神にちなんだとされている。古くは雨乞いの山として登拝され、南側の山腹にはこれにちなんだ「白龍神社」がある。登山ルートは、三重県側の宇賀渓の登山口などから登山道が開設されている。宇賀渓系にはキャンプ場があり、魚止滝、長尾滝など多くの滝がある観光スポットになっている。ホタガ谷にはサンショウウオが生息し、山ヒルを見ることがある。 @裏道登山道(ホタガ谷) - 谷筋で急斜面を横切る危険箇所がある。 A中道登山道(ヨコ谷) - 谷筋は砂防堰堤の北側を巻くルートとなっていて、コンクリートの垂直な壁面に鉄柱の階段が設置されている。 B表道登山道(石榑峠への鈴鹿山脈の主稜線) - 竜ヶ岳への最短ルート。 B縦走路(治田峠からの鈴鹿山脈の主稜線) - 銚子岳と静ヶ岳へ分岐する枝道がある。 B遠足尾根 - 裏登山道の北側の尾根のバリエーションルート。 途中に青川峡方面の大鉢山へ向かうバリエーションルートの分岐がある。宇賀渓へ下る途中には、三等三角点(点名:大日向、標高696.17m)がある。 C金山尾根 - 裏登山道の南側の尾根のバリエーションルート。 周辺に咲く花については、山頂部はクマザサに覆われていて、シロヤシオなどの樹木が点在する。周辺の登山道ではヤマツツジ、オヤマリンドウなどが多く見られ、山腹ではイワカガミ、タニウツギなどが見られる。 (ウイキペディアより引用) シロヤシオの時期の登山になった。今年は3月から4月の天候がやや不順で、どこの山も花の時期が遅れがちに推移していた。昨年より、10日くらい後の時期を狙って例会を実施した。事前の登山記録からは、シロヤシオの開花が今一つであったため、当初の石榑峠からの往復と山頂付近の散策を取りやめ、峠から中道経由で竜ヶ岳山頂に行き、表道を下るコースにした。昨年はシロヤシオの花のトンネルを抜けることができたが、今年はやっと花が撮影できる程度だった。しかし、中道の変化に富んだ渓谷や新緑を満喫することができた。 守山駅(7:10)−セブンイレブン東近江店(8:10、8:30出発)−石樽峠(9:20、9:40出発)−小峠口(10:05)−長尾滝(10:30〜10:35)−中道分岐(10:53)−尾根筋への取付きポイント・休憩場所(11:37〜11:45)−ガレ場上部・展望箇所(12:15〜12:55、昼食)−竜ヶ岳山頂(13:17〜13:27)−稜線上平坦部(13:35)−重ね岩(13:58〜13:12)−石樽峠(14:40、14:50出発)〜奥永源寺道の駅〜自宅 行動時間 5時間6分、 歩行距離6.3km、累積登高839m 守山駅でHさんをピックアップし、集合場所のコンビニに向かう。早めに到着し、コーヒで20分くらい時間をつぶす。大阪からの5人が加わり、2台の車で登山口の石墫峠へ向かう。八風街道(421号線)を進み、ダム傍を通過後、新石墫トンネル前で旧道に入る。石墫峠まで、結構長い林道を走る。晴れていた天気も曇り空から時折雨粒が見られるようになる。途中、何台かの逆方向の車とすれ違う。そんなに早く下山できるはずもなく、天気が思わしくないため、あきらめて帰ってきたと思われる。石墫峠には車が10台以上並び、道傍に駐車している。我々は、車の間や最後列に駐車する。準備を整えるとまた時雨てきたため、雨具を着ての出発になった。雨はすぐにやんだがそのまま先に進んだ。25分ほど進んだところに小峠口と書いた案内があり、その先には長尾滝、砂山の表示がある。ここからは谷に下り、谷筋に沿った道が続く。15分ほど歩いたところで、砂山の分岐が現れる。谷筋をさらに下る。 谷筋の道は、滑りやすい岩の上を伝っての渡渉が何回かある。滑らにように気を付けて足を運ぶ。コースは、踏み跡がしっかりとしていて随所にテープ表示がある。いなべ市の発行する竜ヶ岳の案内図には、数字でポイントが記載しており、コース上にもポイントの表示があって、これを確認しながら先を進んだ。危険な渡渉個所ではロープが張られ、安全対策がしてある。 堰堤を回り込み、最後にほぼ垂直になったハシゴの階段を下った先が長尾滝であった。ちょうど20名以上のグループと階段で遭遇し、一歩先んじて我々が下ることができた、滝は水量も多く、休むにはうってつけの場所になる。 随所で両手を使い、腕に力を入れる場所が出てきて、全身を使った登山になった。そんな苦労の登りであったが、変化にとんだ渓谷や木々の緑を楽しみながらの歩きでもあった。この谷筋に入り、50分ほどで中道の尾根筋への取り付け点(表示)が出てくる。ここで休憩を取る。
このポイントから急坂を反時計回りに進む格好で尾根に出る。急な坂もしばらくで尾根筋に出る。時間はお昼になり、適当な昼食場所を探しながらガレ場に沿って進む。登山道そばにギンランが咲いている野を見つける。白い清楚な花をじっくりと観察する。曇っていた天気も少し晴れ間が見られるようになってくる。ギンランが咲いていたところからすぐのところは、ガレ場の一番上の部分になり、一気に視界が開ける。鈴鹿山系の南の部分が一望できる。三池岳〜釈迦岳の稜線、その奥には国見岳〜御在所岳、その右手には雨乞岳〜綿向山の稜線が続く。格好の昼食場所で、ここで40分の昼食時間を取る。持ち寄りのおやつや果物をごちそうになる。青空も垣間見える。
行程MAP(清水氏から拝借) |
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