19)氷ノ山 1510m : 2019年5月29日 2019年山の記録に戻る

 氷ノ山(ひょうのせん)は、兵庫県養父市と鳥取県八頭郡若桜町との県境にある標高1,510mの山である。須賀ノ山とも呼ばれる。日本二百名山やふるさと兵庫50山のひとつに選定されている。氷ノ山(ひょうのせん)は、兵庫県養父市と鳥取県八頭郡若桜町との県境にある標高1,510mの山である。須賀ノ山とも呼ばれる。日本二百名山やふるさと兵庫50山のひとつに選定されている。氷ノ山は兵庫県最高峰で、中国地方では大山に次ぐ高峰である。成因は300万年ほど前に活動した海底火山と考えられ、西麓の若桜町舂米(つくよね)ではビカリアなどの新生代の海生生物の化石を産する。標高800m以上の山腹にはブナの自然林が残り、天然記念物のイヌワシやツキノワグマが生息する。瀞川平や那岐山などとともに氷ノ山後山那岐山国定公園に指定されている。豪雪地帯に位置するため近代以降、西麓および東麓とその北隣の鉢伏山にかけて多くのスキー場が建設されているがそれ以外は原生林が保全されており「21世紀に残したい日本の自然100選」や「日本の秘境100選」などに選ばれている。稲羽誌によれば、天照大神が旭日に映える樹氷を見てヒエの山と呼んだことが名前の由来であるといわれている。山麓の舂米集落には天照大神の御製が伝わる。鳥取県側では、伊勢道として、天照大神が実際に通られた道として、江戸時代には伊勢参りの際に利用された。伊勢道の途中に天照大神が腰掛けたとされるさざれ石がある。(平成21年6月10日日本海新聞記事より)主な登山ルートであるが、大きく兵庫県側と鳥取県側に分けられる。
兵庫県側:
・東尾根コース: 氷ノ山国際スキー場(奈良尾キャンプ場) ⇒ 東尾根避難小屋 ⇒ 神大ヒュッテ ⇒ 山頂避難小屋 (登り170分、下り120分)
・大段ヶ平コース: 大段ヶ平登山口 ⇒ 大段ヶ平 ⇒ 神大ヒュッテ ⇒ 山頂 (登り150分、下り120分)
鳥取県側
・氷ノ越コース: わかさ氷ノ山キャンプ場 ⇒ 氷ノ越 ⇒ 仙谷分岐 ⇒ 山頂 (登り120分、下り90分)
・仙谷コース: わかさ氷ノ山スキー場 ⇒ 仙谷分岐 ⇒ 山頂 (登り150分、下り105分)
・三の丸コース: わかさ氷ノ山スキー場 ⇒ 三ノ丸避難小屋 ⇒ 山頂 (登り170分、下り110分)  (ウイキペディアより引用)

昨年は大段ヶ平からの往復だったが、今年は殿下コースを歩いた。すずこの収穫に加え、稜線歩きは快適だった。快晴の日、山頂からの眺めは抜群だった。

守山駅(6:14)−尼崎(7:42、6:43乗り換え)−新三田(8:06、8:35出発)−殿下登山口駐車場 (11:40、11:47出発)−分岐(12:23)−縦走路分岐−三ノ丸山頂(12:50〜12;55)−氷ノ山山頂(13:36〜14:12、避難小屋で昼食)−三ノ丸山頂(14:57〜15:05)−殿下登山口駐車場(15:42、15:50出発)〜新三田(18:20、18:30乗車)〜尼崎(19:16、19:23)〜守山駅(20:30)
    行動時間:3時間55分、歩行距離;7.7q   累積登高:511m
 
尼崎駅で乗り換え、待ち合わせの新三田駅に集合する。予定より早い電車に乗り、20分ほど早く三田駅に着く。コンビニでお昼を買い、コーヒーを楽しむ。3人がそろったところで、Yさんの車で登山口の殿下登山口に向かう。登山口のある手前のところには10台くらいの農家が使う軽トラや車が駐車していた。登山道の整備のために来ていた人たちで、登山途中に挨拶を交わした。駐車場には1台車があったのみだった。バイオトイレが設置されているが、使用禁止で施錠されていた。準備を整え出発する。

晴れ渡った空に、さわやかな空気で絶好の登山日和だ。三ノ丸まではすずこ取りが中心だ。ブナを主体とした落葉広葉樹帯にチシマザサがずっと続く。新緑が目にも鮮やかである。急な坂はしばらくだけで、右手からの合流ポイントを過ぎたあたりからは緩やかになってくる。チシマザサは大きく、ここからが、忙しい。最初は帰りに収穫をと考えていたが、見事なすずこを見るとついつい手が出る。こちらの道は大段ヶ平と比べてすずこ取りの人が少なく、あまり苦労なく見つけることができる。チシマザサの中に入り込む必要はほとんどない。手持ちの袋がすぐに満杯になる。大木の中のチシマザサの道から、チシマザサだけの道になるころには仕事も終わって、あとは山頂を目指すのみという気分になる。

チシマザサは背が高く、三ノ丸山頂までは見通しはない。途中、坂ノ下登山口からの道が合流し、少し進めば見返りの丘から山並みが遠望できる。ここまで来れば、三ノ丸避難小屋、すぐに三ノ丸山頂に着く。標高1464m、展望台が設置され、ここからの風景は素晴らしい。チシマザサが続く稜線の奥に氷ノ山山頂が見える。右手には、蘇武岳〜妙見山の山並みが続く。

三ノ丸山頂から氷ノ山、右手奥に蘇武岳〜妙見山

時間は13時前だが、風は強くやや肌寒さを感じる。もう少し先で昼食場所をと思い先を進む。結局は山頂まで行くことになった。朝見た作業の人が刈ったたばかりのチシマザサの中を景色を楽しみなが進む。すずこにはほとんど注意を払わない。前方に見える氷ノ山に続くチシマザサ、いくつかの起伏、左右、後方いずれの方向も見渡せる。三ノ丸からはすぐに見えた稜線も、緩やかではあるがピークを2つ越えた上、左手に回り込む格好になる。距離は三ノ丸から1.8qであるが、比較的平坦で距離を稼ぐことができる。足元には、スミレやユキザサが見られる。右手にはブナの林に続き、大きなスギの木がある湿地部分を経由する。最後に坂を登り切れば氷ノ山である。その前からは鉢伏山までの稜線の絶好の展望場所を通過する。振り返れば、三ノ丸とそれに続くチシマザサの稜線も素敵だ。山頂には13:36に到着する。小屋の中で昼食にする。若い男性のグループ、男女のグループも現れる。

北ハチ高原と鉢伏山、右奥に蘓武岳〜妙見山

鉢伏山への縦走路、奥には扇ノ山の山塊

避難小屋で食事

3人で記念撮影、めいめいが風景写真を撮って、元来た道を引き返す。帰りも、楽しくおしゃべりをしながらであった。三ノ丸山頂で小休止、殿下登山口駐車場には1時間30分で下山した。

行程MAP

(国土地理院の地図を引用)

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作成日:2018年5月30日