3) 高見山 1248m :2019年2月3日 、冬山、日本三百名山に戻る、 関西百名山に戻る 高見山(たかみさん、たかみやま)は、奈良県吉野郡東吉野村と三重県松阪市(旧飯南郡飯高町)との境界にある山である。標高は1,248.4m。台高山脈の北端に位置しており、奈良県側の紀ノ川支流の高見川(平野川・杉谷川)と、三重県側の櫛田川の源頭になる。また、この山付近を中央構造線が通っている。関西では冬に霧氷や樹氷を見ることができる登山先として有名。昔は高角山、高水山などと呼ばれた。神武天皇東征の際、櫛田川から大和へと入ったとする説があり、山頂にはここに上って四方を見たと謂われる「国見岩」や、道案内を勤めた八咫烏を祀る高角神社がある。「我妹子を いざ見の山も高みかも 大和の見えぬ 国遠みかも」と万葉集に歌われた、「いざ見の山」がこの高見山ではないかと言われている。毎年、雪のシーズンには何百人もの人が訪れる人気の山。万葉集の歌にも、その絶景ぶりが詠われ、太古の昔より愛されてきました。今回は、そんな高見山の雪景色を堪能するコースをご案内します。シーズン中の土曜・日曜・祝日には、登山者用の臨時バスが1日行きと帰りで2便ずつ出ますが、平日はバスの本数が極めて少ない。(ウイキペディアより) 2006年以来の高見山になる。時期は2月11日、素晴らしい霧氷に恵まれた。そんなこともあって、なかなか候補にあがらず、13年ぶりの訪問になってしまった。榛原で大阪からの2人に合流し、奈良交通バスの霧氷バスを利用することにした。この2,3日、南から暖かい空気が入り込み、3月の陽気になって、「無氷登山」になってしまった。天気は何とか持ちこたえ、山頂からは360度のパノラマを満喫した。 守山駅(7:00)〜京都駅(7:27、7:41近鉄)〜大和八木(8:43、8:51)〜榛原(9:06、9:15霧氷バス)〜高見山登山口バス停(9:50、9:58出発)−待機(10:10、10:25出発)−高見山小峠(11:24、11:34出発)−平野口分岐(11:57)−国見岩(12:24)-高見山山頂(12:50〜13:34、昼食)−平野口分岐(14:06〜14:11)−(14:33〜14:38)−高見杉・避難小屋(14:45〜14:50)−たかすみ温泉(15:40、15:50バス)〜榛原〜大和八木〜京都〜守山 行動時間:3時間37分 歩行時間:2時間32分 バスに乗った当初は雪は全く見られなかったが、山間部に入るにつれ次第に白くなってきた。杉谷の高見山登山口バス停には待合所があって身支度ができる。前にはトイレもある。ここは460mの高度もあるが、道路は雪は残っていない。少し戻る格好で民家の横に登山口がある。山頂への表示があり、石段が始まりになる。 右手より登山開始 ヒノキとスギ林の中を進む。10分ほど歩いたところで、同行者がストックを忘れたことに気付き、引き返す。15分のロスになったが再び歩き出す。残った雪もある。山の神の祠、撞木松と過ぎ、尾根に出る。尾根は明るく、右手に景色が広がる。古市跡が出てきて、古の交易の説明がある。ススキの道から雲母曲(きららひじ)で右折する格好になる。左手に100mで天狗岩の見どころがあるが、踏み跡はない。小峠へのこの道は伊勢南街道と呼ばれ、江戸時代には参勤交代のため紀州藩が使っていたと言われていた。雪道になり、やがて急な坂になって登り切ったところが、小峠に着く。尾根筋への道は、道路を渡った先にあるが、コンクリートの石の階段で、氷でつるつるしている。アイゼンを付け、地蔵さんに別れを告げ、鳥居をくぐって慎重に登る。しばらくで岩や石混じりの道になって、アイゼンがガチガチと音を立てる。下山してきた人はアイゼンを付けずに歩いている。気温も高くアイゼン無しでも大丈夫だとのコメントだった。とはいえ、歩きやすいためアイゼンがありがたい。急な坂を登る。20分ほどで乳岩が出てくる。説明板があり、ここは平野口への分岐になる。この辺りから積雪も結構な量になる。しばらくは植林だった道が、アセビやリョウブが目立つ。高度を上げればブナも出てくる。急な岩の道を登る。まず、神武天皇が大和を眺めたとされる国見岩が現れる。国見岩の後には、息子岩が現れ、下を覗くと男の子が授かる言い伝えがあり、次には、揺(ゆるぎ)岩が出てくる。こちらは、藤原鎌足についてある言葉を三度唱えたところ揺れ出した、と言うのが由来である。冷えこみのある普通の日には、国見岩あたりから霧氷が見られ、揺岩辺りから佳境になるところだが、今日は全く見られない。雪は深くなってくるのだが、締まっているとはいえ、やわらかい。 樹間からは台高の山々、曽爾高原の山々が垣間見える。小峠から1時間16分で山頂に着いた。山頂付近で、幹や枝に残った霧氷の残党らしきものを見られたのはせめてもの救いだった。 幹や枝に残った霧氷の残党 山頂写真 山頂到着時間は12:50、いつも満員の避難小屋に空いた場所があり、リュックを置いた後、高見神社(祠)にお参りした後、展望台から鎧岳・兜岳の曾爾高原、クロソ山、大和葛城・金剛山方面、台高山脈とその奥に大峰山脈等を満喫する。 三峰山から国見岳の台高山脈とその右奥に大峰山脈 鎧岳・兜岳の曾爾高原、クロソ山、大和葛城・金剛山方面 1時からの遅い昼食を取り、コーヒーを楽しんだ。記念写真、見飽きることのない素晴らしい景色を再度眺め、下山にかかった。 下山にかかる 帰りは、平野口分岐までは同じ尾根筋道を足早に下る。分岐からはまだ2.6qの表示である。思ったよりも急な坂をひたすら下る。杣小屋(小屋跡のみ)辺りで沢を渡るが鉄製の小橋がついている。ここでアイゼンを取り、沢水で泥を拭い去る。山腹の道を進み、樹齢700年と言われる高見杉を見学、そばの避難小屋で休憩をとる。 高見杉と避難小屋 少し先からは、緩やかな尾根筋道に変わり、植林の中を進む。尾根筋からは階段状の道が長く続き並行する。以外に長い道のりにややうんざりする。やがて民家の脇に出て、赤い丹浦橋を突き当たった広い道を右手に進めば、たかすみ温泉に着く。 たかすみ温泉には結構迫った時間になってしまった。待つ人がr多くなったため、16:00発のバスの前に出発した。おかげで、榛原駅では早目の急行に乗ることができた。大和八木では京都行の接続がやや悪く、待つことになったが、席にありつくことができた。 行程マップ (国土地理院の地図を引用) 日本三百名山に戻る、 関西百名山に戻るに戻る 作成日: 2019年2月10日 |