4)笠形山936m :  2019年2月17日 関西百名山、 2019年山の記録に戻る

 笠形山(かさがたやま)は、兵庫県神崎郡神河町と多可郡多可町との境に位置する山である。標高939.4m。別名は播磨富士。関西百名山、近畿百名山、ふるさと兵庫50山の一つに数えられる。千ヶ峰と共に、笠形山千ヶ峰県立自然公園を形成している。
 播磨富士で親しまれている笠形山は、千ヶ峰・笠形山県立自然公園の一部で豊かな自然が残されている。古くから信仰の地として地元の人々から親しまれてきた。姫路城の昭和の大修理の際には、笠形神社の御神木のヒノキを伐り出し、西心柱として使用された。この笠形山は、修験の山としても古くから人々の信仰が篤く、山ろくには、笠形神社・笠形寺を擁している。登山道は、笠形神社コースと仙人滝コースに分かれ、登りと下りで違う道を歩くことができます。
 この笠形山、2004年5月以来、15年ぶりの訪問になった。その時には神崎郡と神姫バスが企画するバスツアーに参加した。その時、山頂のアケボノツツジの鮮やかな色を今でも覚えているが、それ以上の記憶はほとんど消えている。当初は、南の笠形神社からの登山予定であったが、分岐を間違え、林道を奥まで進み、結局、大屋コースの途中にある林道からの登山になった。山頂まで1.1qの地点で短い距離になったが、稜線に出てから山頂までの400mは霧氷に覆われ、素晴らしい雰囲気を味わうことができた。

守山駅(6:09)−尼崎(7:26、6:27乗り換え)−新三田(8:04、8:10出発)−登山口(林道沿い)駐車 (9:34、9:47出発)−力水(尾根まで30分表示)(10:00)−
尾根(稜線)合流点(10:35)−笠形山山頂(11:07〜11:47、昼食)−尾根筋分岐(12:05)−力水(12:30)−登山口(12:48、12:58出発)〜笠形温泉せせらぎの湯〜新三田(16:09電車〜大阪〜守山駅)
   歩行時間:約2時間10分 (行動時間 3時間6分)、 歩行距離:2.5q  累積登高:570m
          
新三田に集合し、Kさんの車で笠形山の登山口に向かう。兵庫県の地理には疎く、どこを走っているのかよくわからない。篠山を抜け、西脇市を通過する。マラソンの大会があるのか、道路脇にはマラソンコース表示が何回か出てくる。西脇は高校マラソンでは有名な名前だけに、町をあげて盛んに取り組んでいるのだと推察できる。多可町に入り、いよいよ登山口が近くになる。途中、大阪では晴れ、新三田は曇り、その先、水滴がフロントガラスについたが、最後には比較的明るい曇り空に変わった。当初、南からの笠形神社を経由するコース設定であったが、林道を間違えた。長い距離を走った先の登山口表示には、大屋方面からの、あまのじゃく名水コースとあり、登山道の途中の林道だった。下りの階段が続いていた。ここからの登山は、山頂まで1.1qと表示があり、このコースの半分以上をショートカットすることになった。想定よりずいぶん短い距離になったが、尾根筋に出てからの山頂まで400mは霧氷を楽しむことができた。
 結局、新三田を出発して、1時間20分強で登山口に到着した。雪がちらつくため上だけカッパを羽織り、出発準備に少々手間取った。
大屋方面からの、あまのじゃく名水コース

谷沿いのスギ林の中を進む。足元は岩がごろごろしているが、15分弱で力水に到着する。湧水でなく、谷の水のようだ。ここからしばらくで広葉樹林になり、山腹を進む格好になる。降ったばかりの雪の結晶が積もりなかなかに良い。アセビが白い花をつけており時期に少々驚いた。花が咲いたように雪が積もった木もあった。
白い花が咲いたアセビに雪
雪の結晶が輝く
丸で花の咲いた枝

進むにつれ足元の雪も多くなる。ヒノキ林がしばらく続き、急な道を進む。表示時間通り、30分強で尾根筋(稜線)分岐に着く。仙人縦走コースの表示や、笠形山・千ヶ峰グリンクリエイト協会の表示があって、山頂まで400m表示が現れる。
尾根筋(稜線)分岐、山頂まで400m

ここからは、霧氷の道になる。足元の雪は10〜20p程度、吹き溜まりはあるが登山道にはそれほどでもない。気持ちの良い霧氷のトンネルを進み、その間から笠形山が望める。

 さらに進むとむと、合流点から12分ほどで龍の背と呼ばれるひゅいじが現れる。看板には、千ヶ峰から笠形山に続く縦走路にあり、岩の道が続くことから龍の背と呼ばれる」と記載されている。
龍の背

ここからは急な道になる。岩と雪、足元に気を付けながら登る。左右の霧氷、花が咲いたような雪に覆われた木々はひときわ目を引く。
 

急坂を登り切った先が山頂である。山頂には東屋があり、すでに2人の登山客が食事中である。霧氷やあたりの様子を写真におさめ早目の昼食にする。雪は少ないながらやみそうもない。屋根があって大助かりである。暑いコーヒーも入れ歓談する。
山頂の東屋

 
山頂の霧氷。ススキについたむひょうもなかなか

食事後、記念写真を撮り、40分丁度、山頂で過ごした後、下山する。
山頂で記念撮影
下りは滑りに一層注意を払い、分岐まで18分、更に力水まで25分、登山口まで18分の1時間1分で到着した。時間は13:00前、一番近い温泉、笠形山温泉せせらぎの湯に向かう。雰囲気の良い温泉で、弱アルカリ泉、洗い場はやや小さかったが、なかなかに良い湯であった。順調に新三田に向かい、大阪に出た。私は、松屋町に出て、スキーブーツとゴーグルを購入した。昨年から進めていたスキー用品の更新が終わった。重い荷物になったが、無事自宅に帰ることができた。

コースMAP


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作成日: 2019年2月20日