44 )六甲山(布引の滝、摩耶山 699m) : 2019年10月20日 布引の滝(日本三大神滝) 2019年山の記録に戻る |
六甲山(ろっこうさん)は、兵庫県南東部、神戸市の市街地の西から北にかけて位置する山塊で、瀬戸内海国立公園の区域に指定されている。日本三百名山、ふるさと兵庫50山の一つである。一般に「六甲山」は大小の山を含む六甲山系全域(狭義には中央部から東部)を指し、最高峰は特に六甲最高峰と称される。山域は神戸市の他、芦屋市、西宮市、宝塚市に属している。山系は南北に狭く、東西方向に長さ数十kmにわたって市街地の北側直近に迫っており、その山並みは神戸や阪神間また大阪市内を含む大阪府内からも天然のランドマークとして機能している。また裏六甲側からの山系も高い山地に遮られないこともあり、三田市や三木市、天気が良ければ小野市・加東市・加西市・加古川市などの兵庫県中部、姫路市などの兵庫県南西部などからも望むことができる。古くから交通路や観光施設の開発が進められ、多くの観光客や登山客を集める。 六甲山の大部分は、約1億年前(中生代白亜紀)に地下深くで生まれた花崗岩でできている。第四紀、百万年前以後の六甲変動と呼ばれる地殻変動によって最高部が 900 m 以上に至るまで隆起し、現在も変動を続けている。それによって生じた複数の断層が北東から南西に向かって主稜線と平行に走っている。いずれも北西側が東に向かって動く右横ずれ断層であり、横ずれが起こると同時に北西側が高くなる傾向がある。これらの断層は阪神淡路大震災の震源断層である野島断層などとともに六甲-淡路島断層帯を構成している。 六甲山系の登山道は無数にあり、多くの主要な道は名前がつけられている。現在、最もポピュラーなハイキングルートは、芦屋川からロックガーデン、東おたふく山を経由して最高峰に至り、有馬温泉に下るものである。 今回のコースの最初にある布引の滝は、六甲山の麓を流れる生田川の中流(布引渓流)に位置し、上流から順に、雄滝(おんたき)、夫婦滝(めおとだき)、鼓滝(つつみだき)、雌滝(めんたき)からなる。 栃木県日光市の華厳滝、和歌山県那智勝浦町の那智滝とともに三大神滝とされ、日本の滝百選に選ばれている。平安時代の歌集『伊勢物語』や『栄花物語』をはじめ、古くから宮廷貴族たちが和歌に詠むなど多くの紀行文や詩歌で紹介される文学作品の舞台となっている。 生田川下流流域には、布引の滝を詠んだ和歌にちなんで名付けられた地名がある。(以上ウイキペディアより引用) 守山駅(7:00)−JR三ノ宮駅(8:28、8:35出発)-新神戸駅(9:00)−布引の滝雌滝(9:13)-布引の滝雄滝(9:28〜9:33)‐五本松ダム・布引貯水池(9:43)-桜茶屋(10:05〜10:15)−摩耶山分岐(10:22)−トゥエンティクロス分岐−野鳥ノ森東口分岐・徳川道飛び石渡し(11:19)‐徳川道・トゥエンティクロスクロス分岐(11:22)−黄蓮谷分岐(11:34)−桜谷道分岐(11:48)-シェール道・徳川道分岐(11:51)−徳川道昼食場所(12:14〜12:37)−摩耶山分岐(12:46)−ドライブウエイ道(12:52)−掬星台(13:20〜13:30)−天上寺跡(13:45)‐大杉見学(13:50)−天上寺山門(14:00)-摩耶山登山口(14:40)‐JR摩耶駅(15:08、15:17)−JR芦屋駅(15:27、15:30)−守山駅(16:40) 歩行時間: 6時間30分 、歩行距離:16.3q 、 昨年の12月に歩いたコースをトレースした。三ノ宮を出発、新神戸駅より布引の滝を経由し、市ケ原からトゥエンティクロスを歩き、徳川道を進んだ。桜谷出合からは、シェール道をやめ、徳川道を選んだ。新穂高の南山麓の渓流沿いから谷に沿った道を進み、途中の分岐から摩耶山への道に入った。その先の谷筋を登った先はドライブウエイに合流した。昨年は、摩耶別山を経由したが、今回はドライブウエイをそのまま進み、掬星台に出た。掬星台からは、史跡公園を経て、上野道を下り摩耶駅にでた。 なお、トゥエンティクロスとは、布引谷の渓流伝いに左岸と右岸とを渡り返すことが20回に及ぶことから、この名がある。現在は布引ダムが完成し、ハイキングコースが整備されているため、渡り返すのは数回になっている。 守山駅で集合、南草津からのもう一人がそろい、三ノ宮駅で下車する。街中を新神戸駅に向かう。新神戸駅構内の右手の道路を潜り、右手方向に人家を抜けて進む。ここからが始まりで、谷をしばらく行くと雌滝に着く。落差19mほどの小さな滝であるが、大きな滝壺が特徴である。その先の雄滝は43m、2段になった堂々たる滝で、那智の大滝、華厳の滝と並ぶ三大神滝と呼ばれている。 雄滝 少し歩いただけで汗ばむほどで、思い思いに服装を整える。整備された道を登ってゆく。左手の谷は深く切り込まれ、澄み切った流れがある。昨日までの雨で水量は豊かである。たくさんの登山客で賑わっている。ゴンドラを見上げながら登ってゆく。五本松ダムは、飲料水用の貯水池の一つで、明治にさかのぼり、かっては重要な水源だった。五本松の隠れ滝は、見事な水量だった。 五本松の隠れ滝は、見事な水量 しばらく休んだのち、ダム湖に沿って歩く。いくつかの分岐を過ぎると左手の大きな河原には、バーベキューでもするのだろうか、人が多い。表示を確認しながら、緩やかな道を登っていくと次の目標だったある桜茶屋に着く。綺麗なトイレも設置され、ベンチも置いてあり休憩ポイントになっている。おやつを食べ、小休止とする。ここからしばらくで、再度山への縦走路分岐、更に天狗道へ通じる縦走路分岐、地獄谷分岐、黒岩尾根分岐など次々と分岐が出てくる。我々は、トゥエンティクロス道を進む。地獄谷分岐以降は、崩壊地があると注意書きがあり、簡易の通行止めが置かれているが、通行可能との小さな表示がぶら下がっている。通行止めの横を通って進む。谷の横の道が続く。 進んでさらに突堤を登った先には、河原が広がっている。先日までの雨の影響か渡ることができない。河原を左手に岸を進む。やがて行く道がふさがり、向こう岸に行くために川に倒れた2本の木を伝わって、流れを超え、河原を横切った。その先が、崩壊地だった。昨年は流れが少なく、すぐに川を渡ったのだが、今日はその直前まで来なければならなかった。一帯は昨年同様崩壊していたが、踏み跡がしっかりしていて落石に注意しながら足早に過ぎた。 崩壊地(昨年)、今年はその前の河原で渡渉できず、人のあたりで川を渡った 崩壊地を過ぎ、登り切ったところが広い林道で、あじさい広場となっている。しばらく進んだ先から林道を離れ、河原に下る。渓流は、河原も幅広く、河童橋という名の橋を渡り、一旦は向こう岸になる。スギ林や、広葉樹林、の中を緩やかなアップダウンを繰り返しながら進む。森林植物園東口(野鳥ノ森)分岐に出て、ここからは徳川道になる。徳川道飛び石渡しとあるが、あまり整備が行き届いていない。 時々反対からくる人たちとすれ違う。秋の行楽日、人ではここでも多い。杉林の中、足元はクマササが生い茂る。木漏れ日もあって、なかなか良い雰囲気の中を進む。黄蓮谷を分け、さらに進むと谷向に桜谷道が出てくる。摩耶山への近道だが、ここを分け、しばらくで桜谷出合に着く。分岐の1つは、近畿自然歩道で、徳川道の延長、穂高湖へ近道になる。当初、ここからシェール道を利用するつもりでいたが、お昼にも近く、直進する格好で徳川道を選んだ 渡った先がシェール道と徳川道の分岐 樹林帯の中の石畳風な苔むした湿った道になる。昼食時間だが、なかなか良い場所が見つからない。 。徳川道を進む昼食場所を探しながら 一部、日差しが入り込み、腰掛けるに都合の良い岩が多いところが見つかる。それぞれが思い思いに場所を確保、昼食をとる。持参のコーヒを入れ、会話をしながらの時間を確保した。40分弱の十分な時間を取り、先に進む。緩やかな登りの最中だったがさらに続く。一旦は登り切って、下った先の穂高湖突堤と杣谷峠の十字路分岐から摩耶山への道を選ぶ、斜め後ろに戻る格好でササの中の道を登る。 摩耶山へは斜め後ろに登っていく 少しばかり花が見られる谷筋だがそれほど大きなものでなくしばらくで奥摩耶ドライブウエイに合流する。付近から摩耶別山の山道が出ているが、途中、見晴らしもなく、摩耶別山の山頂表示も乏しく、時間優先んで、自動車道を掬星台に向かう。 途中、切利天上寺を左手に進む。次第にロープウエイを利用した観光客が多くなり、掬星台に到着する。観光客、登山客入り混じって賑やかである。神戸市内、大阪湾、空港や六甲アイランドが眼下に広がる。 掬星台からの風景 この後は、天上寺跡に立ち寄り、立ち枯れになってしまった大杉にも寄った。 旧摩耶の大杉 その後、山火事で唯一残った旧天上寺山門を通り、更にケーブル下まで下る。途中までは階段が多く歩き辛い。勾配はやや急だが、快適に進むことができる。下った登山口からJR摩耶駅まではさらに街中を30分程度歩く。歩行距離は15qとなったが、歩いた距離ほど疲れなかった。電車は待ち時間もなく、乗り継ぎにも恵まれ、帰着できた。 コース(YAMAPより引用) (国土地理院の地図を引用)、 2019年山の記録に戻る 作成日:2019年10月31日 |