45)剣山 1955m: 2019年9月26日〜27日 2019年山の記録に戻る  日本三百名山に戻る
 剣山(つるぎさん)は徳島県三好市東祖谷、美馬市木屋平、那賀郡那賀町木沢の間に位置する標高1,955mの山で、徳島県の最高峰である。日本百名山の一つに選定され、徳島県では県のシンボルとされている。別名太郎笈(たろうぎゅう)と呼ばれ、南西側の次郎笈と対峙する。剣山は千数百メートルの山々が連なる四国山地の東部にあり、同じく四国山地西部の石鎚山に次いで、近畿以西の西日本では2番目の高峰である。山頂には一等三角点「剣山」が設置されている。山名の由来は安徳天皇ゆかりの剣にちなむとされるが、頂上直下にある大剣神社の剣岩が由来とする説もある。正しくは「つるぎさん」と読むが、徳島県を中心に「けんざん」と呼ぶ人が多く、呼び名についての論争があった。1963年、徳島県は「つるぎさん」として統一することを決め、剣山の近隣自治体の名前は「つるぎ町」であるなど、公式には「つるぎ」で統一された。一帯は剣山国定公園に指定されていて、剣山系は徳島県観光協会と徳島新聞社によりとくしま88景にも選定されている。また、山頂付近の剣山御神水は環境省により名水百選に選定されているほか、山麓の森林は林野庁により剣山水源の森として水源の森百選に選定されている。修験道の山として古くから知られ、山頂近くには「行場」と呼ばれる修行用の難所がある。山岳信仰の対象とされ、剣神社、大剣神社、龍光寺、円福寺などがある。冬期を除き登山口の見ノ越駅(標高1420m)から登山道中央付近の西島駅(標高1750m)までの全長830mを15分で結ぶ登山リフトが運行されていて、日本百名山の中では筑波山や伊吹山、大台ヶ原山と並び、最も登りやすい山のひとつである。「平家の馬場」と呼ばれる山頂は、ミヤマクマザサを中心とする平坦な草原となっており、平坦であるために登山者に踏み荒らされ裸地化が著しかった。そのため1974年にはロープで登山道以外を立ち入り禁止にする措置を執った。1993年から「平家の馬場」の登山道に木道を設置する工事が進められ、2004年に山頂三角点周辺が木道化したことにより、ほぼ全てが木道になった。標高が高いため、山頂近辺には温帯上部の針葉樹林の要素が見られる。山頂付近にはコメツガ、ウラジロモミのほか、固有種のシコクシラベが生育しており、一部は林野庁により鎗戸林木遺伝資源保存林に指定されている。また環境省レッドリストにより「絶滅のおそれのある地域個体群」に評価されているツキノワグマの四国山地個体群が分布している。これらのことより、国指定剣山山系鳥獣保護区(大規模生息地)に指定されている。(ウイキペディアより)
 
 高校OBの登山会、毎年秋にバスツアーで1泊の遠征を実施しているそうだ。私は初めてのツアー参加で、10数年ぶりの剣山訪問である。今回で3回目、初日は剣山山頂小屋泊まり。翌日は、山頂から次郎笈を往復しての歩きになった。夕日が美しかった。。前回の時には、大群落のヤマシャクナゲの見事さに大感激した。7月下旬から8月上旬にはキレンゲショウマが咲く。

9月26日
大津地方裁判所前(8:00出発)〜高速道(大津IC〜淡路ドライブウェー〜美馬IC)〜見の越(13:50、14:00出発)=剣山観光登山リフト=西島(14:17、14:30出発)−刀掛の松−剣山山頂(15:26着)、山頂散策、夕日撮影  山頂小屋宿泊
  行動時間:1時間30分

昼食時間を加えて5時間50分の長い道中だった。登山リフトは紅葉が始まりかけていた。
登山リフト、山頂を見ながら

西島付近ではそこそこの紅葉を楽しむことができた。リフトを降り、最短コースの尾根筋を歩く。

西島の様子、山頂が目の前に

リフトからおり、早々に山頂に向かう。道は石(コンクリート)の階段で、急なところも少なく歩きやすい。両側はササで覆われ、広葉樹と針葉樹が入り混じるところもある。樹林帯とはいえ、明るく、結構見晴らしも聞く。尾根筋の道が続くが、1q未満でコースタイム40分ほどである。刀掛の松ではかなり開け、笹の広場といったところだ。祠と表示がある。ここをを過ぎると勾配がきつくなり、山歩きらしくなる。苔むした岩場も印象的だ。
苔むした岩場

次第に木々も少なくなり、行場からの道の合流点に着く。しばらくで鳥居をくぐる。目の前には頂上ヒュッテや剣山本宮があらわれる。測候場過ぎ、階段の道を進めば山頂に至る。1等三角点、石積み、笹の原の広いところだ。見晴らしも良く、たくさんの人で賑わっている。

山頂、一の森を背景に

次郎笈へのミヤコザサに覆われた登山道、さらにその先、丸石、三嶺に続く山並みは見ごたえがある。しばらく山頂で眺望を楽しんだ後、小屋で手続きを終え、22名がめいめいのの部屋に納まった。私は、夕焼けを見るべく、山頂周辺を再度歩いた。

夕闇迫る次郎笈

夕焼け風景

三嶺の横に日が沈む

この山荘、風呂もあって部屋割りもあり、そこそこ快適である。夜は酒盛りになった。

9月27日

山頂小屋(6:10)−剣山山頂(6:15〜6:25)−次郎笈・西島分岐(6:53)−次郎笈1929m(7:18〜7:50)−西島分岐(8:18〜8:28)−分岐(8:44)−御神水(8:47〜8:52)−大劒神社(9:00〜9:09)−西島駅(9:25、9:36)−見の越(9:55、10:05出発)−つるぎの宿岩戸(11:30〜13:10、温泉&昼食)〜高速道(美馬IC、淡路ドライブウェー、大津IC18:15)−大津地方裁判所前(18:30)
               行動時間:3時間15分

5:30からの朝食を済ませ、山頂に出る。夜は晴れ渡り、星空がきれいであったが、雲が出て、ご来光は空振りになった。さすがに寒く、早々に次郎笈(じろうぎゅう)へ向かう。1.5q、なだらかな道でコースタイム1時間である。ササの草原、眺望を楽しみながら下る。
次郎笈をめざして

西島分岐で半分弱が、登山リフトに向かう。残った者は、それぞれの脚力に応じ次郎笈に向かう。分岐から20分ほどで山頂に着く。途中、左手の山腹は紅葉がきれいだった。一番乗りになり、少し先まで進む。皆が着くころに山頂に戻る。
山頂写真

三嶺、石槌山系の眺望がすばらしい。ササの縦走路が続く。十分休んだ後、西島に向かう。下りはさすがに早く、登りほど間隔があかない。分岐からは樹林帯であり、そこそこの紅葉を楽しめるがほとんどは落葉している。今年は台風が多く、その影響もあるのだろう。

途中に御神水(日本名水百選)に立ち寄り、神水を口に含む。
御神水(日本名水百選)
さらに登った先は大劒神社である。大剣道から西島に戻った。好天気と眺望に恵まれ楽しい1日だった。帰りには、つるぎの宿で、温泉と昼食バイキングを楽しんだ。帰りも長いバス時間を使って大津に戻った。
途中で見られる鳴滝

行程MAP

(国土地理院の地図を引用) 

2019年山の記録に戻る  日本三百名山に戻る

作成日: 2019年11月12日