48)経ヶ岳(北陸遠征):11月5日〜11月7日、 2019年山の記録に戻る

 北陸遠征を計画した。紅葉を期待の福井の3山を選択した。初日は移動があり、鯖江ICから近い権現山にした。山渓の雑誌にふるさとの山としっとり挙げられた。2日目は、3百名山の経ヶ岳にした。保月山周辺の紅葉は見事だった。3日目は、行ってからということであったが、4人のうちだれも経験のない姥ヶ岳を選んだ。平家平の紅葉は本当に素晴らしかった。天気に恵まれた実りある山行になった。

北陸遠征行程
@11月5日 権現山
A11月6日 経ヶ岳
B11月7日 姥ヶ岳

経ヶ岳(大野市)1625m:11月6日

経ヶ岳(きょうがたけ)は、福井県勝山市と大野市の境にある標高1,625 mの山。白山国立公園の特別地域・恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク・奥越高原県立自然公園内にある。 日本三百名山に選定されている。山名の由来は1574年(天正2年)白山信仰の拠点である平泉寺の住職が一向一揆の兵に焼き討ちされた際に、山頂に焼けた経巻の灰を埋めたことによると伝えられている。別の説では平泉寺の隆盛を祈念して経文を埋めたことに由来すると伝えられている。古くから霊地と位置づけられており、1997年には山頂から大永2年銘をもつ経筒が発見され、銘文から甲斐国出身の六十六部聖が奉納したものであると考えられている。
 池ノ大沢の火口原火山地形:経ヶ岳が火山活動をしていたのは、今から約140万?70万年前で、そのとき流出した溶岩により山麓に六呂師高原が生まれた。今も山頂直下に噴火の名残の火口跡が見られ、「池ノ大沢」と呼ばれる平らな湿地帯で春には水芭蕉が咲く。九頭竜川支流の唐谷の源流の南斜面には火口壁があり、南西の大野市の麓からもその火口壁を見ることができる。保月尾根の登山道上の一部には溶岩が露出していて、「牛岩」と呼ばれる溶岩の尖ったピークがありその南側を巻く登山道がある。
 登山コース:各方面からの登山道がある。登山口は、六呂師高原と広域基幹林道法恩寺線の唐谷にある。ほかに法恩寺山と赤兎山からの縦走路がある。周辺は豪雪地帯であり、春の残雪期には山スキーや春山として登られている。春には雪解け後の登山道で、カタクリやキクザキイチゲなどの花が見られ、初夏にはニッコウキスゲなどの花が見られる。山頂付近から白山、赤兎山、大長山、法恩寺山、荒島岳などを展望することができる。また大野市街地と勝山市街地や日本海を見渡すことができる。
・保月山コース:奥越高原青少年自然の家に登山口があり、三角山(799 m)、保月山、杓子岳、中岳、切窓(中岳と経ヶ岳との鞍部)を経て山頂に至る保月尾根のコース。下部はブナなどの落葉樹林が多く、杓子岳付近から上部はクマザサが生い茂っていて、ヤブ刈りやロープ設置などの登山道整備が行われている。三角山の上で広域基幹林道法恩寺線を横切り、その付近にも駐車場と登山口がある。
・唐谷コース:広域基幹林道法恩寺線の唐谷川に登山口があり、唐谷川に沿った急坂の先には平らな池ノ大沢の湿原がある。切窓で保月山コースに合流する。
・法恩寺山からのコース:平泉寺白山神社から三頭山(778 m)、中ノ平避難小屋、法恩寺山、北岳を経て山頂に至る尾根のコース。残雪期にスキージャム勝山のリフトを利用して法恩寺山から山スキーや春山登山で利用される場合がある。北東の赤兎山から大舟山と北岳を経て山頂に至るコース。ヤブ刈りの整備状況により難路となる場合ある。
 
登山道で見られる植物:春の雪解け後にスプリング・エフェメラルと呼ばれるカタクリ、キクザキイチゲ、ニリンソウ、ミツバオウレン、サンカヨウなどの花が、登山道周辺のブナ林床やクマザサの脇で見られる。保月尾根周辺は、火山性の巨岩が連なり、ムラサキヤシオツツジ、コヨウラクツツジ、ハクサンシャクナゲ等が目立つ。杓子岳を超えるとチシマザサの草原の中に、ニッコウキスゲ、ツバメオモト、コバイケイソウ等が咲く。山頂近くの急な斜面では、ダケカンバやヤハズハンノキの疎林の所々 に、コキンレイカやタテヤマウツボグサ等が咲いているが、お花畑は見られない。また、基幹林道の周辺には、ウダイカンバやミヤマカワラハンノキが散見される。(ウイキペディアより)

農家民宿「この葉」(6:45出発)−広域基幹林道法恩寺線保月山登山口(7:35、7:45出発)−保月山(8:45、8:50出発)−杓子岳(9:35〜9:40)−中岳(9:55〜10:00)−切窓(10:13)−経ヶ岳山頂(10:50)−三角点(10:54)−山頂(11:00〜12:00、昼食)−切窓(12:28)−中岳(12:40)−杓子岳(1300)−保月山(13:45〜13:50)−広域基幹林道法恩寺線保月山登山口(14:40、P14:43、14:50出発)−奥越青少年自然の家(宿泊)〜周辺散策・夕焼け 
    行動時間:7時間   行動距離:8.3km     累積登高:1002m

農家民宿を出発する。広域基幹林道法恩寺線の入口までご主人に案内して頂く。結構長い林道だが、展望台の駐車場があり、その先の少し下った先が登山口である。展望台からは大野市が一望できる。荒島岳も雲海と組み合わせてみることができた。
展望台からは大野市が一望

登山口

登山道は最初はスギ林が中心で、次第に広葉樹林帯になり結構急な道になる。この時期は、林道沿いや保月山周辺が紅葉真っ最中である。。道はやがてブナ林になる。
途中にあるアダムとイブの木

保月山山頂までは急な登りの連続である。ブナ林の黄葉も目を引く。山頂は明るくひらけているが、眺望は樹間からになる。
紅葉の保月山

しばらく穏やかな道だが、杓子岳への急な登りが待っている。アップダウンの連続となる。稜線からは視界が広がり、目の前に荒島岳が見える。
左手から中岳〜(間に経ヶ岳)〜杓子岳、急な登りが待っている。=

火山のあとらしい岩場、梯子などアルペンの雰囲気を感じさせる。岩場からの山腹の紅葉も見事だ。
岩場

梯子の登り

その後も、急な登りやアップダウンを繰り返すし、登り切ると灌木とクマザサの杓子岳に到着する。登りきったあたりからは360度の視界が広がる。
ここから先のクマザサの道は素晴らしい眺望と気持ちの良い歩きが待っている。眼前に中岳と経ヶ岳を見ながら元気よく進む。
中岳と経ヶ岳を見ながら稜線を進む

歩くこと15分ほどで中岳に着く。ここまで眺望をほしいままにしてきた。経ヶ岳は切窓への下りの奥に雄大な姿を見せる。切窓近くからは、火口跡が見られる。紅葉は少し時期が遅かったが、雰囲気の良い景色が楽しめる。
いよいよ山頂への急坂が始まる。振り返れば、中岳から杓子岳の稜線、その奥に荒島岳、大野市街が一望できる。
振りかえれば、中岳から杓子岳の稜線、その奥に荒島岳、大野市街
登り40分はつらいが、素晴らしい眺望で辛さも救われる。山頂は360度のパノラマである。一旦はすぐ先にある三角点を目指す。前方には白山から別山の山容が広がる。例年ならば冠雪が見られるとのことだったが、今年は一時的に白くなったがすぐ溶けたとのことだった。もう少し先の下りにかかるところまで足を運び、雄大な景色をカメラに収める。

白山〜別山の眺望、縦走路は先に進む

皆が待つ山頂に戻り、昼食にする。それぞれ持参のお昼とおしゃべりを楽しみながらのひと時である。地元の人と思われる登山客もいてにぎやかな雰囲気である。
山頂写真

山頂からの西の眺望、野伏岳、大日岳、その奥に御嶽山

景色を堪能し、記念撮影をして元来た道を引き返す。帰りは余裕もあって、会話を楽しみながら、紅葉や山並みを存分に味わう。はるかに広がる稜線も素晴らしい。
下山時の中岳〜杓子岳の稜線

中岳まで約40分、さらに保月山まで1時間5分、さらに登山口まで50分と快調に下った。特に、保月山前から登山口までは紅葉を十分楽しむことができた。予定よりも早く下山でき、林道の紅葉の写真を撮ったり、宿泊の奥越青少年自然の家周辺の夕日に輝くススキを鑑賞した。夕焼けもきれいだった。

登山道の紅葉
     
     

林道の紅葉
     

奥越青少年自然の家周辺の夕日に輝くススキ
     
     

チョウ
ウラナミシジミに出会った。


コースMAP
 
(国土地理院の地図を引用) 
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作成日: 2019年11月22日

柳の滝駐車場