56)天ヶ岳 7885m : 2019年山の記録に戻る、 京都大原の里10名山は、地元の団体、「NPO法人京都大原里づくり協会」によって選ばれた大原周辺の山である。高い順から、皆子山(972m)、峰床山(970m)、ナッチョ(天ケ森)(813m)、水井山(791m)、天ヶ岳(788m)、焼杉山(718m)、大尾山(681m)、翠黛山(577m)、金毘羅山(573m)、瓢箪崩山(532mとなっている。今回登った、天ヶ岳の山頂には、大原の里10名山と表示があった。皆子山や峰床山は京都の山でも良く登られる山である。今年は大原の里10名山には今回で3回目の訪問になる。 今回の天ヶ岳は、1月の焼杉山〜翠黛山〜金毘羅山、7月の瓢箪崩山の継続になる。国際会館前からバスに乗り込み、小出石バス停からシャクナゲ尾根を登り、山頂からは鞍馬に下山した。我々以外には誰にも会うことなく、静かな山行きを満喫した。途中、ナメコが鈴なりになった木を見つけ、おすそ分けをいただく幸運に恵まれた。 守山駅(8:28)〜京都駅(8:58、9:03地下鉄)〜国際会館(9:23、9:36バス)−小出石バス停(10:03、9:08出発)−477号線−分岐(9:28)−登山口(9:31)−シャクナゲ尾根表示1(9:43)−表示3(10:25)−表示5(11:06)−鉄塔下(11:13)−大原からのコース・合流点(11:39)−天ヶ岳・百井峠分岐(12:18)−天ヶ岳山頂(12:25〜12:58、昼食)−静原分岐(14:02)−戸谷峰524m(14:20)−P437(14:49)−薬王坂(14:56〜15:01)−鞍馬駅(15:20、15:39叡電)〜 〜京阪3条〜山科駅〜守山駅 行動時間:6時間15分、歩行距離:11.3q 累積登高:914m JR、地下鉄を乗り継ぎ、約束の時間に国際会館駅に到着する。3人が揃い、道路向こうの京都バス停へ急ぐ。30分くらいの乗車で、登山口のある小出石バス停に着く。準備を整え、左に分かれる477号線を進む。しばらくで、左に分岐橋を渡った先に登山口がある。ここまで何の表示もないが、登山口には天ヶ岳と書かれた表示がある。 ヒノキ林の急登から始まる。この急登、30分程度続く。登り切ったところで一息入れる。ここからは少々のアップダウンがあるが、緩やかな道になる。シャクナゲ尾根というだけあって、シャクナゲが続く。密度は高くないが、大原からの合流近くまで結構な距離である。花付きはあまり良くないが、5月の連休頃には花が楽しめそうだ。 シャクナゲのトンネルになったところ 道は落葉樹と常緑樹中心の尾根筋で、樹間からは遠くが見渡せる。20分間隔で数えてきた表示番号が、鉄塔から過ぎた、N07 から急に間隔が狭くなる。いぶかしげに進むと、急な山腹のところで、1本の木にナメコが鈴なりになっているのに気付く。半端な量ではない。斜めになっており、下は急坂、落ちたナメコが下まで転げ落ちる。おすそ分けと考え、取り残しが多かった。久しぶりに収穫の喜びを味わう。 反対にもびっしり その後は、先に進むと大原からのコースに合流する。直前に、コバノミツバツツジの花が気全体に咲いている。1〜2輪はよく見かけるがこれほど咲いているのは珍しい。分岐点からは岩場のごつごつした歩きになる。シャクナゲもしばらく続く。急な道である。登り切ったところからは、穏やかな道になり、しばらく歩くと百井峠への分岐の表示が出てくる。北方向は、皆子山や滝谷山の奥に峰床山の山並みであろうか。ここからはしばらくで天ヶ岳である。少し下った先が分岐点になるが、驚いたことに、作業道ができている。進行方向の左半分がヒノキ林の植林帯であるが、無残な姿である。作業道を歩いて山頂傍まで行けるが、尾根筋風の道をしばらくで山頂に着く。見晴らしは乏しいが、落葉樹のまばらな広い山頂である。今日は誰にも会わず、大きな石が散らばった好きな場所で昼食とする。カップ麺に、持参したロールケーキ、おいしい柿が加わる。贅沢なひと時になった。 山頂スナップ 休み時間は30分、記念撮影のあと、鞍馬に向けて下山する。最初は少し勾配があったが、次第に穏やかな道になる。アセビの多い道で、足元は落ち葉で厚く覆われ、所々で隠れた石や枝に足を取られそうになる。長い道のりである。樹間や見晴らしのあるところからは東方向に桟敷ヶ峰のある城丹尾根の山並みが続く。長い歩きで、1時間で静原分岐到着である。 落ち葉たっぷりで、多少のアップダウンが続く道 ここを分け、しばらくで山頂表示の出ている戸谷峰に出る。 戸谷峰 しばらく行くと黄葉のきれいな一帯に来てカメラを取り出す。峰から30分でP437表示、さらに同じような道を進めばやっと薬王坂に着く。東海自然歩道の要所である。直進は竜王岳だがそちらに余裕はない。深く掘れたいかにも古道で旅人が通り慣れた道であろうか。以外に急な下りを経て、20分で鞍馬駅に出る。叡電の時間までに20分ほどの余裕があり、お店で買いものをする。駅前は外人客も多く、モミジがきれいだった。出町柳駅で京阪電鉄に乗り換え、私は3条駅で2人に別れを告げ、地下鉄で山科に出て帰宅した。肌寒い1日だったが、久しぶりの収穫の喜びを味わい楽しい日を過ごすことができた。 コースMAP (国土地理院の地図を引用) 2019年山の記録に戻る 作成日: 2019年12月7日 |