6)後山 1444m :  2019年山の記録に戻る
 後山(うしろやま)は、兵庫県宍粟市と岡山県美作市にまたがる標高1344mの山。平成26年に従来の1345mから1344m訂正された。山頂には、岡山県と名の入った山頂表示には訂正された1344mが記載されているが、兵庫県側の兵庫50山と書かれた山頂表示には古いままの1345mの数字が記載されている。兵庫県側からは板場見山(いたばみやま)とも呼ばれる。中国山地東部にあたり、氷ノ山後山那岐山国定公園の主要な一部をなす。兵庫50山、近畿百名山、中国百名山、岡山百名山の一つ。なお、三等三角点がある山頂部分は岡山県美作市側に位置する。岡山県の最高峰。兵庫県では氷ノ山・三室山に続いて第3位の標高を誇る。後山を東南とし、船木山・鍋ヶ谷山・駒の尾山・ダルガ峰と次第に高度を下げながら北西に続く稜線を形成している。この地域で最も高い山の一つであり、展望は優れている。登山ルートであるが、登山道は、宍粟市側から板場見渓谷あるいはちくさ高原を出発点とするか、美作市後山側を出発点とするルートが一般的である。歴史と信仰については、後山は、「西大峯山」と呼ばれることもある、修験道の中心地として栄えた山の一つであり、今日でも美作市側にある道仙寺奥の院の周囲は女人禁制とされている。後山そのものは役小角により開かれたと伝えられているが、道仙寺は建長年間(1249年 - 1255年)に僧徹雲法印によって開かれたとされており、実際の後山における修験道の発展は13世紀以降と見ることができる。今日でも50以上の行場が存在し、様々な形での修行が行われている。 9月7日と8日には、道仙寺の奥の院と護摩堂にて、紫燈大護摩法要が行われ、全国から1万人余りの修験者達が訪れる。女人禁制の山は現在2箇所あって、この行者本堂へのル-トと奈良県の大峰山のみになっている。(ウイキペディアより)

 守山駅(6:45)−大阪(7:42、7:45乗り換え)〜川西池田(8:07、8:12出発)〜宝塚IC〜加西SA()〜佐用JCT〜大原〜後山キャンプ場(10:52、11:08出発)−登山口(11:12)−沢渡り(11:43、進行左手へ)−沢渡り(11:53進行右手へ)−尾根直前の落葉広葉樹林帯(12:25〜12:53、昼食)−尾根筋船木山600m表示ポイント(12:56)−稜線合流点(13:24)−船木山(13:28〜13:33)−稜線歩き(写真撮影)−後山(14:05〜14:15)−船木山(14:42)−尾根筋船木山600m表示(15:02)−沢渡り上部(15:29)−登山口(15:57)−後山キャンプ場(16:00、16:16出発)〜川西池田(18:49、19:01電車)〜尼崎(19:12、19:23)〜守山駅(20:30)
      行動時間:52時間5分、 歩行距離:4.85q  累積登高:2212m
 
JR川西池田に5人が時間どおり集合し、後山キャンプ場に向かう。道路は宝塚ICまでの一般道と更に高速道に入ってからも渋滞(事故渋滞)があり、予定よりも40分遅れになる。加西SAに立ち寄り、その後佐用JCTで中国道から鳥取道に入った。大原ICで高速を離れ、一般道429号線を北上する。日名倉山への道を分け、林道をさらに後山キャンプ場に向かう。林道は後山キャンプ場までは通じているがその先は車止めがされている。キャンプ場の駐車場は時間は広々としている。11時少し前に到着し、準備を整えて出発する。トイレは駐車場から上に登ったところにある。
広々としたキャンプ場の駐車場
船木山〜後山の説明と中国自然歩道

登山口は道を100m戻ったところで、丸太の階段から始まる。

スギ林の中をしばらく歩くと落葉孔樹林帯に出る。日陰の部分に雪が残っている。真っ白な状態で、2日前の木曜から金曜日にかけて夜に降ったものだろう。沢を左に見ながら、岩混じりの歩き難い道を進む。結構急な登山道が続く。常緑樹はほとんどなく、落ち葉で覆われている。カエデの落ち葉も多い。ほぼ直線的に歩き、登山口から30分ほどで沢を左手に渡る。登山案内には沢渡りから右手に山腹を登るように書いてあり、不審に思っていると、10分ほどで沢が出てくる。2つの沢が合わさったところでこの2つを横切る格好で先に進む。
。上の沢渡、2つの小さな沢が合流する。キャンプ場から800m表示がある

傾斜が急になり、足元の雪も多くなる。滑らないように気を付けて進む。ヒノキ林が続き、高度を上げるに従って積雪も多くなる。下山してくる男性が、壺足だ突き抜けるよと注意があったが、かまわずにジグザグに進む。昼の時間になり、岩か雪のないところを探しながらヒノキ林を進むと、やがて明るい落葉広葉樹林帯に出た。尾根筋への直前で格好の昼食場所になる。時間は12:25、30分の昼食タイムを取った。穏やかな日差し中で、私の冬の定番、カレーカップ麺とパン、食後のコーヒを味わった。同行者の差し入れも楽しんだ。
尾根合流の手前の昼食場所

尾根合流点、キャンプ場から1.4q、ヒノキ林が始まる


昼食場所からすぐに尾根筋に合流する。ここには船木山600m、後山キャンプ場1.4q表示ポイントがある。

ここからはまたスギが少し混じったヒノキ林になる。稜線まではほぼまっすぐの踏み跡が続く。所々で登山靴が抜け深みにはまるがこれも楽しい。吹き溜まりでは、深いところで50pを超える積雪になる。表示ポイントから30分弱で見晴らしが開ける稜線に出る。
稜線分岐、駒の尾山への縦走路が表示されている

植林帯の中の単調な歩きは意外に長く感じられた。稜線は真っ白の雪で覆われ、50pは優に超える。左方向が鍋ヶ谷山から駒の尾山続く縦走路になる。右折し、少し登った先が船木山の山頂である。
船木山まであと少し

山頂からは南方向に日名倉山が見える。北側は落葉樹越しに白い山並みが眺望できる。
船木山山頂

南方向に日名倉山

少し時間を取って、山頂を離れ、北方向や南方向に新雪を踏みしめながら撮影する。氷ノ山、その先は扇ノ山だろうか、三室山などの白い山並が続く。
 船木山から後山への稜線は素晴らしい眺望が楽しめる。30分ほどのパノラマ散歩である。時々膝まで積雪を突き抜けながら進む。雪庇越しの後山も絵になる。一面の銀世界を楽しむ。所々でチシマザサが現れる。
北方向の眺め

氷ノ山〜三室山

雪庇の横を進む

後方の船木山を振り返って

一旦は下り、登り返した先が後山である。山頂表示の横から北側に兵庫県の1〜3番の高さを誇る山が並ぶ。奥に氷ノ山、その右前に第2の三室山、そして3番目の後山になる。
山頂記念撮影

後山表示の右手の最奥が氷ノ山、その右が三室山、兵庫1位〜3位が並ぶ

船木山〜駒の尾山の稜線、左手奥は那岐山

所々で視界が遮られるが周辺の山々、遠方の山を一望できる山である。帰りの心配をしながら、記念撮影を済ませ、10分ほどの滞在で切り上げが元来た道を戻る。帰りの稜線も撮影に忙しい。
船木山へ戻る

来た時よりは少し早めに船木山に戻り、時間を取らずに先を進む。下りは登山靴の突き抜けもさらに増えたが下りであまり気にならない。尾根筋を離れた山腹では急坂もあり、滑りに注意しながら下る。尾根筋分岐から沢渡りまで27分、更に登山口まで28分、順調に下った。素晴らしい青空、真白い積雪、風もなく穏やかな1日を楽しんだ。皆さん、お疲れさまでした。
 
コースMAP


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作成日: 2019年3月12日