61)井ノ口山849m(最高点)・鍋谷山859m 2019年山の記録に戻る
 京都市の北山の最奥部にある広河原の周辺、下之町には、伏状台杉で有名な井ノ口山とその稜線上の鍋谷山、さらに井ノ口山から尾根筋を下り、峠からさらに進むと、片波山(湯槽山)がある。春から夏の昼間の時間が長い時には3山とも十分可能だが、秋から冬には、日暮れてします。バスの時間も、数が限られ、最終便では日没後になる。今回は、出町柳7:50のバスに乗り、下之町から鍋谷山、井ノ口山とまわって、原地中ノ町に下った。 

 守山駅(6:28)〜山科駅(6:;50、6:56)−三条京阪(7:05、7:16乗り換え)〜出町柳(7:19、7:50京都バス)〜下之町(9:35出発)−林道合流点(10:34)−林道から登り開始(10:39)−井ノ口・鍋谷山稜線(10:54〜11:03)−鍋谷山(11:13〜11:16)−元の稜線(11:26)−井ノ口山最高点(11:30〜12:14、昼食)−P693(13:24)−ナベタニ峠(13:36〜13:41)−林道渡渉(14:07)−登山口(14:10)−天照皇天神宮(14:15)−原地中ノ町(14:20、14:35バス)−鞍馬(15:30、15:39叡電)〜出町柳〜三条京阪〜山科駅〜守山駅
 
   行動時間:4時間45分、歩行距離:7.53q  累積登高:672m
 
JR、地下鉄、京阪電車を乗り継ぎ、出町柳に着く。バス時間より結構早くコンビニを探すが見つからず、コーヒはお預けにする。もう一人と合流、バスに乗り込む。もう一人は、北大路烏丸からの乗車で合流する。花背峠で1人、花背高原で最後の一人が下車し、我々3人だけになって、下ノ町に定刻で着く。
川に沿って少し戻った橋を渡り、林道を詰める

地図ソフトに従って、林道に入る。上部の林道分岐(T字合流点)まで約1時間の歩きになる。霜が降り、ススキが朝日で美しい。単調な車道あるきだが、話しながらであまり気にならない。

崩れた後が残る

T字になった林道を右手に進む。地図ソフトのルートでは、しばらくで登山道になっているが、急な崖でしかもコンクリートの壁、とても歩ける雰囲気ではない。しばらくうろうろするが埒があかず、反時計回りに湾曲した谷筋で意を決して登りだす。谷筋風なところはとても歩く気にはならず、急な斜面を、ジグザグに、低い木に?まりながら、時には四つん這いに四つなりながらなんとか稜線にたどり着く。15分ほどだったが、後続はずいぶんと遅れた。ここで一休憩し、バッグをデポして鍋谷山に進む。登り切った稜線上は葉がすっかり落ちて明るいところだったが、鍋谷山に進むにつれ、スギ林になり、、アセビが多い。踏み跡の怪しいところもあるが、かすかに残るテープを頼る。山頂への急な斜面では、イワウチワであろうか、びっしりと群生している。山頂は見晴らしもなく、スギ林の中に山頂表示がかかるのみである。
鍋谷山

その先にも踏み跡があり、こちら方面から、のルートがあるのかもしれないが、確認せず、すぐに引き返した。デポしたところから登りになり、すぐの地点が井ノ口山最高点で、標高849mだった。わずかに表示板がかかるのみだった。
井ノ口山最高点、ここで昼食

今回は足を伸ばさなかったが、さらに東に下った先にピークがあり、標高779mの三角点だった。さらに下ると最も規模の大きい伏状台杉がある。今回は迂闊にもそこまで行かなかった。その代わり、最高点では45分間ほどゆっくりとランチタイムを取った。ブランデ−の良い香りを嗅ぎながら昼食を楽しんだ。個人の山域だろうか、綱がずっと張ってあって、これに沿って尾根筋を下る。

柵を右にして下れば、井ノ口山三角点に着く

伏状台杉が次々と現れる。台風の影響か、伏状台杉をはじめ、たくさんの木々が無残にも折れたり、根ごと倒されている。歩くにも手間取るところがある。ナベタニ峠の手前でP693を登り返し、12分でナベタニ峠に着く。最後は急坂で、分かりにくい。

伏状台杉
  

 




峠では林道が交差し、林道からは大悲山と山並みが眺望できる。
下った先がナベタニ峠
ナベタニ峠から大悲山、柵の間から階段がある

原地中ノ町へは林道を横断し、谷あいの道を進むとあるが、一面の草地で最初は戸惑った。谷の左山肌を道があるのを確認し、柵の間から階段が下っているのに気が付き、慎重に下りた。左の山肌を歩き、右方向に反時計回りで進む。林道跡の様子であるが、小さな木々が邪魔をしたりしてずいぶん荒れた様子である。この歩きも、25分弱歩いたところで途切れ、対岸に渡る必要がある。こちらの林道はしっかりとしていて、すぐに舗装道に出る。鎖で車止めがしている。こちらから入山すれば、間違ってそのまま林道を歩きそうで注意が必要である。少し時間があり、天照皇天神宮に参拝した後、原地中ノ町のバス停でバスを待った。帰りは、鞍馬で下車し、叡電で出町柳に出た。
快晴の天気で、師走とは思えない陽気だった。
天照皇天神宮

コースMAP

(国土地理院の地図を引用)

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作成日: 2019年12月30日