8)呉枯ノ峰531.9m・菅山寺 : 2019年3月24日   2019年山の記録に戻る
 守山駅(7:47)−米原駅(8:26、8:27)−余呉(8:50、9:10出発)−365号線坂口余呉町坂口分岐(9:38)−菅山寺登山口(9:45〜9:50)−呉枯ノ峰・菅山寺分岐(10:48〜10:53)−菅山寺山門(11:04)〜周辺散策・朱雀池(11:10〜11:35)〜菅山寺・呉枯分岐(11:53)〜呉枯ノ峰(12:30〜13:10)〜下山口(14:22)〜木之本地蔵院(14:35)〜木ノ本駅(14:45、15:15JR)
       行動時間:5時間35分、歩行距離:9.4q、累積登高:1880m

守山駅に集合し、米原で敦賀行きに乗り換え、余呉て下車する。昨日の冷え込みで集落の屋根は雪が残っている。登山口になる坂口に向かう。すぐのところに賤ヶ岳への登り口がある。歩くこと30分弱で365号線(北国街道)を離れ、集落内の道を進む。サンシュウやスモモの花がきれいに咲いている。2本目の角で左折し、参道に入る。鳥居をくぐり、菅山寺の仏像や宝物を展示している弘善館の前を通る。鑑賞には、奥びわ湖観光協会を通じて「菅山寺保存会」への予約が必要のようである。地味な建物だ。高速道をくぐるトンネル前には、赤、白、ピンクの梅の花が目を引く。くぐってすぐに左手に菅山寺への参道が続く。ほぼまっすぐの支尾根を歩く格好になる。両側には地蔵尊が次々と現れる。寺社名、札番が記載されているが、よく分からないものがほとんどだ。よく保存されたもの、痛々しい姿のものなど様々である。

いたずらをして頭の上に雪を

スギ林と落葉樹林の混成で、進むにつれ足元にうっすらと雪が残っている。

雪が残った道、平坦になりしばらくで分岐へ

呉枯ノ峰・菅山寺分岐まで約1時間、結構な距離である。上の方では、ヒノキやマツが多くなる。分岐表示板には、中部北陸自然歩道(脚注)の表示や菅山寺の案内がある。
北陸自然歩道(脚注)

菅山寺の案内

この分岐からは、ややぬかるんだ道を下る。ブナが茂った道で、紅葉の時期には癒される。一直線に下る格好で進めばやがて近江天満宮が現れ、さらに進めば植物園のようになったところに出る。シャガが一面に生えたところで、梢にミソサザイがとまってさえずっている。

ミソサザイ

ここから階段を下れば菅山寺山門である。菅原道真が植えたとされる樹齢1300年のケヤキの 巨木が迎えてくれる。かっては山門の両側に見ることができたケヤキであるが、風と腐食の影響で2017年9月に折れてしまった。残った1本は、高さと幹回りが約10mに達し、見事な姿である。


少し時間を取った後、石垣の傍を通り、菅山寺周辺を散策する。ショウジョウバカマやミヤマカタバミなどの花が咲き始めたところである。シロモジの花も見られる。建物であるが、青いシートが被さり痛々しい姿で残っている。本堂や経堂、近江天満宮 を見て、最後にアカショウビンで有名な朱雀池のそばを通り、分岐に戻った。


 分岐から今度は呉枯ノ峰方面に向かう。松とヒノキが多く、落葉樹林が混生する。稜線歩きでアップダウンも少なく快適にと言いたいところであるが、台風の影響で倒木が邪魔をする。それでも、樹間から見える余呉湖を楽しんだり、道端の花を眺めたりで40分弱の道は飽きなかった。最後に、田上山への分岐を別ければ、呉枯ノ峰に到着する。この山頂、一等三角点で大きな石が三角点になっている。頂上は木々の中で、眺望は望めない。それぞれが場所を決め、昼食にする。曇り加減の空も青空になり、日差しが温かい。40分の休憩で、最後に記念撮影をして、下山する。
呉枯ノ峰

しばらくは稜線の道で、マンサクの花やこれから咲くイワウチワがみられる。やがて右に折れ坂を下る。下山道は、さらに倒木の連続で、くぐったり跨いだり結構時間がかかる。登山口まで1時間10分、思いのほか時間を要した。落葉だけの道ではあったが、シハイスミレのかわいい花が見つかった。下山口には、舗装道の向かいに呉枯ノ峰と書いた表示があるが、悩むところである。学校横を通り、***寺から木之本地蔵院に出てお参りをした後、木ノ本駅に出た。

木之本地蔵院

屋根の上にイソヒヨドリ
木ノ本駅ではあまり時間がなく、お土産を買った後ですぐに電車に乗車したが、事故のため列車の運休遅れに遭遇した。

ショウジョバカマ

マンサク

シハイスミレ
登山道:
@坂口参拝道:
JR木ノ本駅もしくはJR余呉駅から余呉バスで「坂口」バス停下車。集落内の近江天満宮の「鳥居」が参道入口の目印。
A大見裏参拝道:
JR木ノ本駅から湖国バスで川合バス停下車、高時川沿いに徒歩約40分、大見いこいの広場看板を目印に、大見橋を渡り右折でコース入口に。
B赤子山コースJR木ノ本駅もしくはJR余呉駅から余呉バスで「ウッディパル」バス停下車。ウッディパル余呉の横の林道を歩く。林道終点までは乗用車でも上がれる。
C
木之本コース:
木之本駅から東へ向かったところにある、意富布良(おほふら)神社横から田上山を経由して登ることができる。

(菅山寺のウェブサイトより)

中部北陸自然歩道:
滋賀県内でいくつかのコースが設定されていて、1日で踏破できるようになっている。今回のコースは、
『菅山寺と観音のみち』という設定で、資料によれば
「森の中に建つログハウス風コテージやテントサイトなど、アウトドアライフ施設の整備されたウッディパル余呉を起点に菅原道真ゆかりの菅山寺、医王寺の十一面観音像を訪ねるコースです」とある。
1)〈距離〉8km 〈所要時間〉4時間30分
2)〈区間〉ウッディパル余呉〜菅山寺〜医王寺〜木之本町(川合バス停)
3)〈みどころ〉ウッディパル余呉、菅山寺、十一面観音像(医王寺)


行程マップ

(国土地理院の地図を引用)

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作成日: 2019年3月30日