9)藤原岳 1144m三百名山 :2019年4月2日 2019山の記録に戻る2019年花・鳥・その他に戻る 

 藤原岳(ふじわらだけ)は鈴鹿国定公園の三重県いなべ市と滋賀県東近江市との境界にある山。標高1,144m。鈴鹿山脈の北部に位置し、日本三百名山及び関西百名山、花の百名山に選定されている。三重県側は太平洋セメント藤原鉱山となっており、石灰石が山容が変わるほど採掘されている。山頂は比較的平坦であり、山頂及びその北西にある標高1,171mの天狗岩は、展望地となっている。南には竜ヶ岳をはじめとする鈴鹿山脈の山々を望むことができる。また周辺はフクジュソウやセツブンソウなどの群生地で、花の百名山及び新・花の百名山に選定されている。特に、春先の花のシーズンに多くのハイカーが訪れる。藤原岳周辺は、伊勢湾に近いため、太平洋側の気候である。冬には、北西の季節風により、日本海から雪雲が流れ込み、山頂部は積雪する。登山コースであるが、三重県側のいなべ市には、表道と裏道の登山道があり、両道は八合目で合流する。三岐鉄道西藤原駅周辺、または聖宝寺が登山口となっている。滋賀県側から登られることは少ない。「鈴鹿セブンマウンテン」に選定されている。表道と裏道の登山道がよく利用されている。9合目のさらに上には、避難小屋があり、良い休憩場所になっている。 避難小屋から北側の縦走路の少し西にある天狗岩(標高1,171m)と藤原岳の両方に登る例もある。表道(大貝戸道)登山口には、いなべ市が整備した、休憩所と駐車場がある。休憩所にはトイレと休憩室と靴洗い場がある。裏道(聖宝寺道)登山口の少し上には、もみじで有名な聖宝寺があり、登山道の名称は、このお寺が由来となっている。豪雨により登山道が崩れ、一部に迂回路が設けられている。春先は、花の種類が多く、多くのハイカーで賑わっている。なお、裏道(聖宝寺道)は2011年(平成23年)11月現在通行止めになっている。通行再開は、2013年(平成25年)春頃の見込み。(ウイキペディアより)

縦走コース(北側):鞍掛峠から、近くの御池岳を経由して縦走する例がある。
縦走コース(南側):治田峠から、縦走する例がある。
上級者向けのバリエーションコースであるが、
@木和田尾(バリエションコース):送電線巡視路、
A丸尾(バリエションコース):寒川の小ピークを通る尾根道、
B西尾根(バリエションコース):孫太尾根(バリエションコース)、
C坂本谷道:土石流で登山道崩壊のため通行禁止、実質的廃道化。(ウイキペディアより)

2018年3月31日にミノコバイモを目当てに訪問した。暖冬ということもあって、フクジュソウにはやや遅い印象であった。今年は、当初、御池岳のフクジュソウを目当てに集合したが、事前の確認不足で滋賀県からは道が落石のため、鞍掛峠には入れないことが分かった。残るは霊仙山か藤原岳、結局、後者の藤原岳に行くことにした。石榑峠トンネルで三重県側に入り、大貝戸ルートの登山口に駐車した。ここからのからの往復になった。昨日の寒波で山は真冬に逆戻り、吹雪に見舞われ、深いところでは30cmを越す積雪だった。フクジュソウは雪に埋もれ、わずかに9合目で見られたのみだった。登山道はぬかるみで大いに悩まされた。しかし、一方で4月の冬景色も良いものだった。

守山駅(8:25出発)〜8号線〜421号線石樽トンネル〜306号線〜615号線〜614号線〜大貝戸駐車場(10:25、10:33出発)−表登山道〜大貝戸ルート〜2合目(10:53)−4合目(11:17)−7合目(12:04)−8合目合流ポイント(12:20〜12:30)−9合目(12:50)−藤原山荘避難小屋(13:25〜13:50、昼食)−藤原岳山頂(14:12〜14:22)−藤原山荘避難小屋(14:41〜14:45)−9合目(15:06〜15:10)−8合目合流ポイント(15:25〜15:30)−大貝戸駐車場(16:30、17:00出発)〜守山駅(18:40)

   行動時間: 6時間 (休憩時間 約1時間)、歩行距離:7.6q 累積標高:2211m

守山駅に集合し、御池岳の登山口、鞍掛峠を設定したところずっと手前で不通になっていることが分かった。交通事情を桑名事務所に確認したところ、三重県側からはいけるが、滋賀県側は崖が崩れ、昨年以来通行止めの状態が続いているということだった。フクジュソウがみられる霊仙山にするか藤原岳にするか相談し、藤原岳だけにした。霊仙は時間的には早く着けるが、周遊コースは時間がかかる上、汗拭き峠から河内への下山道が心配されたためである。いつもの混まない道をうっかりし、8号線から421号線を通ったため、登山口駐車場までは2時間かかった。途中の道々で見た桜はまだまだこれからだった。1週間近くは遅れているようだった。大貝戸駐車場は約60%が駐車されていた。

登山靴洗い場、きれいなトイレがある駐車場、2箇所のうち下段

準備を整え、神武神社横からスタートする。
登山道説明版が掲げられている

スギ林の中の道が続く。つづら折りのそこそこの登りで続く。合目表示がずっと続く。ユズリハが多く茂るところを過ぎ、スギ林、4合目からは一旦落葉樹林帯に変わる。昨夜の寒波が残り肌寒い。6合目手前から再びスギ林になる。視界のない道を黙々と進む。所々でうっすらと雪が残っている。雪が舞うようになる。7合目付近になると雪が多くなってくる。スギ林が続く。道の両脇に雪が積もっている。8合目に着く。雪が一気に強くなり、風も激しくなる。8合目は聖宝寺からの裏登山道が合流する。看板の影で雪を避け、カッパをつける。指がかじかんで時間がかかる。下山してきた人から、上はもっとぬかるんでいると聞く。花の情報も芳しくなく、雪で一面覆われているということだ。
8合目聖宝寺ルート合流点(下山時の写真)

 スギ林を左手に進む。しばらくで落葉広樹林帯になる。ここからは泥の道になる。滑りやすいぬかるみの道を山腹に進み、不安定な板を2つ通ってからは、急な坂が続く。ぬかるみと岩混じりの道で、足元が一気に汚れる。昨年はフクジュソウがみられた道だが、歩くところ以外は一面雪である。合目表示もここからは時間がかかる。20分ほどかかってやっと9合目に着く。ここは南東方向に視界が開け、いなげ市の市街地や海が見えるところだ。フクジュソウも最も数が多いところである。南斜面は雪が溶け、昨日来の雪もこちら側には積もってないため、花を見ることができる。8合目で激しかった雪も一段落し、撮影ができる。休みを兼ねる。
登りの時
 

下山の時
雪が被さっていた

下山時には晴れ上がり、いなべ市がよくわかる

撮影も一段落し、さらに急な坂を登ってゆく。。つづら折りの道で、岩と泥だらけの登山道がまた続く。回りの雪は深くなり、また吹雪いてくる。35分ほどかかってやっと避難小屋に着く。避難小屋には2組のパーティが休んでいた。時間は13:25、遅い昼食をとる。小屋はきれいに整備され、置いてあるテーブルもきれいだ。階段を登れば2階には10名以上は楽に泊まれそうだ。小屋まで約3時間、昨年は撮影をしながらでも1時間40分で到着したが、随分と時間がかかってしまった。時間も遅く、吹雪も一段落したため、昼食休憩を早めに切り上げ、荷物を小屋にデポして出発する。

避難小屋を後に雪道を進む

一面の銀世界、深いところでは30pは超えそうである。気持ちの良い歩きが続く。見通しが良くなり、目の前に藤原岳山頂や右手北東に天狗岳が見える。
気持ちの良い雪道

中央奥が天狗岳

その先の御池岳方向までは見通せない。

雪山を味わいながら、コースタイムの20分程で山頂に着く。山頂は風が強く寒さも厳しい。あたりの木々は霧氷の世界になっている。雪の世界になっている。南の竜ヶ岳〜釈迦岳〜御在所山から遠く仙ヶ岳まで鈴鹿山脈はとても無理で、手前の山並みが確認できる程度だ。しばらくやんでいた雪が降り始め、見通しも悪くなる。山頂写真を撮って、早めに切り上げ小屋に戻る。
山頂写真

 一面霧氷

雪の斜面を適当に下る。避難小屋に戻り、ゆっくりとコーヒでもとも思うが、14:40は過ぎている。これくらい雪で覆われていると、花の未練も全くない。昨年は小屋から少し進んだ草原には、フクジュソウに加え、キバナノアマナ、アズマイチゲ、キクザキイチゲ、ミノコバイモが色どりを添えていたが全く違った風景である

避難小屋小屋周辺の斜面

早々に避難小屋を出発し、下山にかかる。9合目まで一気に下り、登りの際のフクジュソウをもう一度撮影する。雪が被って違った印象だ。8合目に戻り、白と赤のアセビの花の写真を撮る。立派な木に感心する。聖宝寺道(裏参道)を別け、元来た道を戻る。 17:00前には下山でき、靴の泥を洗い流した。駐車場周辺には、ミツマタ、沈丁花、桜の花が咲いていた。こちらも写真に収めた。17;00に出発、守山に戻った。

行程マップ
YAMAP利用で引用

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作成日: 2019年4月5日