7)比叡山(大尾山681m〜水井山791m〜横高山767m) : 2020年山の記録に戻る、 京都大原の里10名山は、地元の団体、「NPO法人京都大原里づくり協会」によって選ばれた大原周辺の山である。高い順から、皆子山(972m)、峰床山(970m)、ナッチョ(天ケ森)(813m)、水井山(791m)、天ヶ岳(788m)、焼杉山(718m)、大尾山(681m)、翠黛山(577m)、金毘羅山(573m)、瓢箪崩山(532mとなっている。今回は、最近、比良・比叡トレイルと名づけられた大比叡から北の3山を縦走した。このうち、2山が大原の里19名山に入っている。 今回は、大原バス停を起点に、三千院の横から、沢筋を登り、大尾山に登頂後、稜線を水井山から横高山に縦走し、下った峠から、バス停の登山口に下った。穏やかな日和の好天に恵まれたが、思いのほか長い歩きになった。 守山駅(8:28)〜山科駅(8:58、9:03地下鉄)〜三条京阪駅(9:23、9:51バス)−大原バス停(9:35、9:42出発)−三千院(10:00)−音無の滝(10:20)− 行動時間:6時間58分、歩行距離:10q 累積登高:1000m JR、地下鉄を乗り継ぎ、三条京阪のバス停で河原町4条乗車の2人、さらに出町柳バス停で1人と合流する。バス停では7分程度遅れるが、大原にはそこそこの時間だった。表示に従い三千院に向かう。門の前まで寄り道し、元に戻ってさらに進む。川沿いの直進の車道で、しばらくで、登山道に入る。最初は寺社への道で、やがて登山道になる。音無の滝まで20分、表示があり、この滝のいわれが記載されている。 音無の滝(1の滝) 沢と沢沿いの道を進む。苔むし、滑りやすいところもある。台風の影響で倒木もあって歩きにくい道が続く。スギ林が多く、落葉。常緑広葉林が混じる。小さな沢であるが、40分程かかって3の滝に到着する。小さな滝であるが、単調な道が続いたので、ホッとする。 こんなところも 一旦、沢を離れるが、又、沢沿いになり、しばらくでヒノキ林の急登になる。この急登、30分程度続く。途中、小休止を取り、登り切ったやや右手が大尾山である。比叡山・比良トレイルの縦走路にあるピークである。トレイルを示す黄色のテープが巻かれている。高島トレイルと同じ目印だ。少し琵琶湖側に下ると、樹間から景色が望める。このピーク、いろいろな名前を持つ。 大尾山 しばらく休んだのち、昼食場所を求めて出発する。見晴らしの良い、どこか適当なピークをということであったが、下ったすぐ先の林道が通じたところに出て、林道の広い部分で腰を下ろした。日光が降り注ぐ明るいところを選んだ。アセビの低木がっ結構見られた。今年、最初となるテングチョウを撮影することができた。4人が歓談しながらひと時話が弾んだ。 のどかな中で昼食 30分ほどの昼食タイムを終え、又、登山道に戻った。林道はそばを走っている。しばらくして下ると、林道に合流し、この林道を直進する。始めから林道を歩けば良かったのにとおしゃべりしながら進む。道はやがて細くなり、アセビが多くなる。 やがて、ヒノキの樹林帯に入り、多少のアップダウンが続く。要所には番号付きの表示があり、仰木峠が表示される。仰木峠への半分ほど来たところが、小野山で山頂表示がある。展望はなく、さらに進み、しばらくで、明るい稜線にでて、左手にけもの除けの網が張めぐされた見晴らしの良いところに出る。琵琶湖大橋や、その先に近江八幡の山々や、沖島も確認できる。先方には山肌が削られ、あらわになった斜面が見られる。樹林帯に入り、坂を下っていけば仰木峠だ。55分の長い歩きになった。 右手は大原への道で東海自然歩道である。左手が仰木の集落になり、直進する格好で山腹を迂回する道が水井山への登山道である。ピークを目指し、直進する踏み跡もあるが、表示通り水井山を目指す。ここからしばらくは樹林帯の道である。目の前に階段の道と、つづら折りの道が出てくるが、つづら折りの道を選ぶ。ひとしきり登るとピークに着き、さらに先が続く。広葉樹林帯も現れ、明るい稜線歩きになる。植林の道とアップダウンを繰り返し、40分弱かけて水井山に着く。たまに琵琶湖側や京都北山が開けるが、眺望の乏しい歩きで思ったよりも疲れる。広い平坦な山頂で、大きな切株や大きな石があり、休むにはうってつけである。長い休みを取る。 水井山山頂 水井山からさらに同じような雰囲気の道を進むが、左側が作業道で大きく削られ、少し失望する。結構下り、最後にまた登り返し、横高山には20分かかって到着する。アップダウンの繰り返しで、ここでも10分以上も休憩を取る。ここから峠へは急な坂を一気に下る。 ここまでくると比叡山延暦寺の 雰囲気が漂う。横川根本中堂への案内や、元三六師道などの石柱が出てくる。 峠(辻) ここから登山口への道は、急坂、石だごろごろ、倒木もあってあまり気持ちの良いものではないが、ひたすらつづら折りに下る。こちらを登りに取れば、単調な登りになるだろう。落葉樹が多く、明るいところが多いが、やがて植林域になり、道も歩きやすくなる。過去、通り慣れた道であろう、深くなった道になっている。時たま、谷向の瓢箪崩山が見える。その名の通り、瓢箪を横にした形である。皆長歩きで疲れ、ことのほか時間がかかってしまった。タイミングよくバスの時間に間に合い、待つ暇もなく乗車出来た。それぞれは、出町柳、三条京阪で別れを告げた。 コースMAP (国土地理院の地図を引用) 2020年山の記録に戻る 作成日: 2020年2月14日 |