11)皆子山(971m) 関西百名山 : 2021年2月10日  2021年山の記録に戻る 、関西百名山に戻る
 
皆子山(みなごやま)は、京都府京都市左京区と滋賀県大津市との境に位置する標高971.5mの山である。丹波高地の東端を形成する花折断層の一部をなしており、東側に安曇川上流の葛川(かつらがわ)を間にして比良山地と対峙している。北側山麓には葛川の支流が谷を形成し、足尾谷と呼ばれている。足尾谷を挟んだ北側には、同じ丹波高地に属し、高層湿原として知られる八丁平(はっちょうだいら)を抱く峰床山が続いている。南側山麓は葛川とその上流の百井川が流れており、南斜面から百井川に注ぐ谷は皆子谷と呼ばれている。皆子谷の源頭は山頂付近に達しており、山頂のすぐ西側でなだらかなすり鉢状の地形を形成している。京都府京都市左京区の北部に位置し、京都府の最高峰である。
 一般的に利用される登山道は、
@北側の足尾谷から谷沿いに登るルート:旧国道367号に接続する足尾谷林道の終点に登山口があり、足尾谷沿いに北西方向へ迂回したのち、標高580m付近で合流するツボクリ谷に沿って南方向へ進路を変えて直登する。
A東側から尾根沿いに登るルート:葛川沿いにある平集落から直登する。
B南側から谷沿いに登るルート:葛川沿いから支流の寺谷を登るルートと、百井川から皆子谷を登るルートがある。
が知られている。
 公共交通機関を利用する場合、足尾谷の登山口へは「坂口」バス停が最寄りで、道のりはおよそ2kmである。東尾根の登り口と寺谷出合へ至る林道入口の近くには「平」バス停がある。いずれのバス停へも、叡山電鉄の出町柳駅から京都バスが、JR西日本の湖西線堅田駅から江若交通が、それぞれ路線バスを運行している。
 
 新雪を待っていた。天気も晴れで早々に出掛けた。スタートから雪の道となった。重い、湿った雪質だったが十分の量だった。吹き溜まりで30〜40cm、膝まで入るところもあったが、登山道は大体10〜20cmくらいであった。青空に武奈ヶ岳や蓬莱山が白く輝いていた。下山時には、地肌が露出するところもあり、滑りやすくなっていた。登山道は凍った所は全く無かった。素晴らしい1日だった。

自宅(9:15)−平付近駐車(9:55、10:03出発)−正教寺奥の登山口(10:0)−730m展望台付近(10:255)−941mピーク(11:25)−)920(11:36)−東ピーク950m(11:59)−ヒノコ分岐(12:06)−皆子山山頂(12:09〜13:09、昼食及び付近散策)−ヒノコ分岐−941mピーク(13:40〜13:45)−尾根合流点(平表示あり)−正教寺登山口(14:31)−平(14:36、14:45出発)−自宅
 
        行動時間:4時間33分、 時間:3時間20分程度   歩行距離:6.4q、 累積登高:640m
 
 3年ぶりの登山になる。それまでは冬山として毎年のように登っていた。前々日から雪模様で、晴天になり絶好の雪山歩きになった。全行程つぼ足で通した。穏やかに晴れた1日で、雪山登山を堪能した。
 
 時間も通勤帯をはずれ道はスイスイと進んだ。登山口の平に到着し、準備を整え、登山口の正教寺に向かう。道路傍には雪があり、屋根も20p暗い雪が積もっている。人家脇からは雪の道となった。正教寺横を通り、この奥の祠から登山開始になる。
踏み跡のない新雪をと期待していたが、大きな足跡がある。杉林の中の急坂を登る。湿った雪で、歩きが重くなる。結構深く足が入る。前を歩いた人の足跡を辿ろうとするが、一歩が広すぎそうはいかない。いつもの風景で、新しい雪の道が続く。スギ林の中の道から、常緑樹と落葉樹の入り混じった林になる。2段の急坂を登り切ると、落葉樹林中心で明るくなり、雪も深くなる。展望が開け、れば権現山から蓬莱山の比良山系の白い稜線が見える。
蓬莱山の白い山並み

スギ林に、ヒノキが混じってくる。やがて植林の中を抜け、登り切ったところは、南方向からの尾根が合流する。前にあった平と書かれた表示はなくなっている。開けたところは雪が深い。
 広葉樹林帯からしばらくでスギ林になる。スギ林の中の道で、多少雪が少なくなる。だらだらと長く続く坂を2回ほど登り、やがて坂もましになり、しばらく進んだピークの次のピークが941m地点である。以前は分かりにくかったピーク表示があったが、見当たらない。ここから、シダ類のある下りになるが、枯れた先が少し出ているくらいで一面の雪である。適当に稜線をすすむ。雰囲気の良い稜線が続く。右手方向(北)に峰床山が目立った山容を見せている。一帯は木も少なく、吹き溜まりや、軽い雪庇になって30〜40pの雪、もっとたまったところでは、膝まで入る。


雪の深い平坦な道が続く。踏み跡ばかりでは面白くないので、新雪の上を歩く。青空で気持ちよく歩ける。先のピークから20分ほどで登り切った先が絶好の展望ポイント(展望台)になる。このあたり日あたりも良く、結構足をとられ、雪に突っ込んだ。展望のピークは東峰と呼ばれているところであるが、左手には比良山系蓬莱山〜権現山が一望できる。日当たりが良く、雪も浅い。琵琶湖の対岸の鈴鹿山系、大津市街も見える。もちろん比叡山も南方向に見える。

展望場所から比叡山〜琵琶湖、奥に鈴鹿山系

ここを下り、アセビの多いやや急な坂を登りきれば、ヒノコへの分岐が出てくる。表示が雪の中から立っている。年によっては雪の下で見えない時もある。

分岐から比良山系蓬莱山〜権現山

この
分岐から結構深い雪の中をすすめばすぐに山頂に着く。一帯は白い雪で覆われ、落葉樹林帯で明るい。今冬のYAMAPの記録の中でも深い積雪で、その上、新雪本当にいい気持だ。
時間は12時15分、平から2時間6分の行程だった。山頂表示から尾根筋の白い帯の向こうには武奈ヶ岳から琵琶湖バレイのゲレンデ、蓬莱山が展望できる。チャンピオンリフトのあたりは一面真っ白である。
山頂表示の奥に武奈ヶ岳の白い山容

北方向、峰床山とその奥に京都北山の山並み


 昼食時間は、南側の雪の壁のところを踏み固め、シーツをひいて腰掛ける。青空で、白さがまばゆい。3月の陽気だそうで山頂も穏やかだ。おにぎり、パン、スープ、バナナを楽しみ、その後、コーヒでゆったりする。昼食後、は付近の散歩に撮影、1時間程度、山頂付近を楽しむ。
ッケル操作と尻スキー
山頂周辺の様子
南方向

南西方向の山並み

十分に山頂で過ごした後、元来た道を下山した。谷筋をと考えたが、降り積もった雪で、低木や枝が垂れ下がり道をふさいでいる。次回にと決め、来た足跡を辿った。さすがに気温が高く、汗ばむとともに、雪も一部で融けたりして、急坂では足を取られれた。壺足のまま、適当に下った。時間は1時間20分、結構な早さだった。天気に恵まれ、雪山を楽しんだ。

行程マップ
(国土地理院の地図を引用)

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作成日: 2021年2月10日