20)能登ヶ峰759m : 2021年3月11日 、2021年山の記録に戻る、 2021年花・鳥その他に戻る 能登ヶ峰は南鈴鹿の宮指路岳の南西支脈にあたり、仙ヶ岳の西に位置する。宮指路岳を源流とする田村川と横谷山を源流とするうぐい※川(※魚+成)に挟まれた南西から北東に延びる山塊にあり、かつては雨乞いの山でした。登山口は、@南の黒滝地区、A西の鮎河地区、B696峰の東にある田村川林道、C田村川・うぐい川上流のカタコシ峠縦走路があります。今回のコースは、@〜Bのコースです。黒滝登山口から能登ヶ峰山頂一帯は、杉の植林地で、一部の伐採地を除き、全体に展望はありません。山頂から北東になだらかな尾根を進むと、笹原が展開し馬酔木の巨木が牛を放牧したように点在し、詩情あふれる情景が広がります。また、この付近は「鹿の楽園」とも称され、運がよければ鹿の群れを見ることができるそうです。一部東側はおおきく崩落し、自然の恐怖を感じ取れます。縦走路はカタコシ峠を経て、横谷山へと続きます。 能登ヶ峰山頂は樹林帯の中にあるが、付近一帯はコケで覆われ緑が美しい。下った先はススキの原、シカの楽園と呼ばれている。アセビの花越しに、綿向山〜鎌ヶ岳の眺望が楽しめる。その後は、アセビの稜線を進む。歩きにくいところもあるが、ピンクのテープを辿る。下山はスギ林の中の急坂になる。雨の後は足元に要注意だ。お薦めのコース。 自宅−黒滝農作業休養センター(9:55、10:02出発)−展望部分(10:28)−尾根合流点−能登ヶ峰山頂(11:10〜11:20)−アセビ巨木(11:45)−シカの楽園端(11:50)-ススキの原(11:53〜12::25)−下った崖際(12:35)−登り切ったアセビの林(12:40)−P696(13:05)−下降点(13:21〜13:27)−スギ林の急坂−タラ滝口・林道出合(13:55)−林道歩き−黒滝農作業休養センター(15:01、15:10出発)−自宅 行動時間:4時間58分 歩行距離:8.1q 累積登高:642m 車は渋滞もさほどなく順調に進む。黒滝農作業休養センターは寶泉禅寺の向かい側になる。バスの停留所と方向転換のための広場に止めるのをやめ、センター内に駐車する。鉄製の細い橋を渡った先が登山口で表示もある。スギ林の中を山腹に沿って進む。細く歩きにくいがやがて直登に近い形で急な勾配になる。スギの葉枝が積もってふわふわと歩きやすい。やがて広葉樹林帯になり、ススキの開放的な所に出る。アセビも咲いていい雰囲気だ。振りむけば高畑山などの南鈴鹿の山並みが展望できる。ここまで25分強、少し汗ばむ。 高畑山などの南鈴鹿の山並み 再びヒノキの植林帯に入り、スギとの混成になる。10分で最初の分岐、更に10分で分岐が合流する。 しばらくは穏やかであるが、やがて急になり、登り切って進めば植林帯の中の山頂である。眺望もなく、殺風景と思っていたが低木の広葉樹林の下には2種類のコケが敷き詰められている。緑も美しい。 山頂 周辺の撮影をして10分ほど時間を取る。やがて下りになり、コケが続く。ヒカゲノカズラも絨毯になっている。 しばらく下った先から落葉の樹林帯になる。雰囲気ががらりと変わり、開放的になる。眺望が開け、綿向山が美しい姿を見せる。 眺望が開け、綿向山が美しい 大きなアセビの林になり、緩やかに登って行く。やや右手に迂回する格好で登る。ススキの原が待ち構えている。前方は御在所岳〜鎌ヶ岳に続く稜線の上部が美しい姿を見せる。シカが通るのか、原っぱはどこでも歩ける。芽が出て成長すれば行く手を阻まれるだろう。ススキの間を進み、景色を見るため。左手に少し向かう。シカの糞があちらこちらにある。少し風もあるため、風よけを兼ね、ススキの原っぱで昼食とする。 コーヒーで最後を締め、出発する。ほぼ直進し小高い部分に出る。大きなアセビの林である。左手に迂回する。眺望も楽しめる。踏み跡は右手斜めに進む。小高い部分の端に出る。御在所岳〜鎌ヶ岳に続く稜線がひときわ大きく見える。 ススキの原を下って登った先はアセビの林があり、右手の端は絶壁になっている。適当に歩きやすい部分を下り、向いのピークを目指す。 右端仙ヶ岳から鈴鹿北部の稜線 アセビの間を抜け、一番高いところに出る。ここからは広い尾根筋が待っているが、アセビが多く、避ける格好で進む。ピンクのテープを確認しながらになる。 アセビの中を突っ切る 落葉の樹林帯でヒオドシチョウが飛んでいる。越冬組が日向で遊ぶといったところか。 緩やかな道で、落葉樹の部分、アセビが集まり、間やその下をくぐる所、避ける格好で迂回するところなどと交互に出てくる。テープがあって、しばらくで軌道修正できる。右手の山腹を高度を保ったまま進み、平たくなったところに出れば表示があって、ここが下降点になる。さび付いたドラム缶が分かりやすい。スギ林の中にテープが続く。しばらく休憩する。 いよいよ急な坂を下る。スギの林であるが、アセビやシキミ、低木もあり、手を添えられるところもあって何とか無事に下ることができる。勾配は次第に急になったり、ザレ場のような部分もあるが、テープと踏み跡を辿る。30分強、300m位の下りである。林道が見え、右方向に下った先がタラノ滝と表示のある登山口である。滝というほどのものではない。 タラノ滝(下山口) ここからは未舗装の林道を戻った。道すがら、アカタテハ、たくさんのテングチョウ、花は、オモト、キブシとフサザクラの花がおまけとなった。途中、不動の滝、一本杉も出てくる。滝には500m、立ち寄るには長い。 チョウ
花
ルートマップ(YAMAPより引用) (国土地理院の地図を引用) 2021年山の記録に戻る、2021年花・鳥その他に戻る 作成日: 2021年3月15日 |