21)スリバチ山1006m・烏谷山 1077m :3月14日 比良山系、 2021年山の記録に戻る花・鳥・その他に戻る

 牛コバ迄の林道歩きが長いが、フサザクラの赤い花を楽しめる。スリバチ山頂への取り付きは、人のトレースを参考にしたため苦戦した。もう少し先まで進めば踏み跡があった。分かりにくいところはテープが案内してくれる。スリバチ山頂手前から烏谷山の尾根筋は、ブナを中心とした雰囲気の良いところである。落葉の今は、景色も楽しめる。烏谷山からは素晴らしい展望で、琵琶湖バレイの展望テラスを凌ぐ。下りは踏み跡も分かりやすい。登り一本調子の山行になる。イワウチワ、シャクナゲもあり、花の時期は楽しみになる。帰りに立ち寄った三ノ滝はすごい水量だった。

自宅−坊村駐車場(9:44、9:48出発)−明王谷林道−口ノ深谷分岐(9:31)−牛コバ(9:36)・奥の深谷方面へ−尾根取り付き(10:12)−テープ合流(10:30)−スリバチ山1006m(11:05〜11:15)−烏谷山(11:45〜12:34)−スリバチ山(13:00〜13:10)−合流点(13:45)−牛コバの下の林道(14:15)−三の滝分岐(14:34)−三の滝(14:39)−林道(13:45)−地主神社(15:10)− 坊村駐車場(15:12、15:17出発〜自宅
            行動時間:6時間20分 、歩行距離:10.2q  累積登高:1207m 

 渋滞に会うことなく順調に防村の駐車場に着く。明王谷林道を進む。冬の時期が明けたばかりであろうか、林道は荒れた状態だった。それでも息吹は感じられる。キブシ、フサザクラが咲き始めた。湿った場所を過ぎ、歩きやすくなる。深い谷は前日の雨ですごい水量になっている。チョウ撮影で通いなれた道である。橋を渡り、口ノ深谷分岐からすぐに牛コバに着く。ここから、別れ苔むした岩がごろごろした谷あいを進む。奥の深谷から南比良峠に出る道で、しっかりとした踏み跡がある。今回は、スリバチ山を目指す。ダウンロードした軌跡の分岐に来るが踏み跡はない。仕方なく、踏み跡らしき所から広い尾根を登る。軌跡をたどるが道ではない。こんな状態がずっと続くのかと心配したが、20分弱でテープを見つけホッとする。下山時は踏み跡も確認しやすくなり、迷うことなく登山道に合流できる。その後は辛い急坂をつづら折りや直登を続ける。上部ではイワウチワの群落地がある。植林帯を抜け、先に青空が広がると緩やかな落葉広葉樹林帯になる。ブナも多くなり、一気に雰囲気が良くなる。緩やかな尾根を進むと、スリバチがぴったりの山頂に着く。表示板があるだけの山頂だが、落葉した木々の間から、武奈ヶ岳、堂満岳、南方向の蓬莱ゲレンデが確認できる。
スリバチ山
休憩を取った後、穏やかな道を進む。一部、植林帯があるが、ブナやミズナラ、その他の落葉樹林帯が続く。シャクナゲの群落もある。日当たりも良く花付きも良い。多少のアップダウンをまじえながら高度を上げる。眺望は良くなっていく。
武奈ヶ岳西南稜
途中、北側の日陰に雪が唯一残っていた。30分歩き、烏谷山に着く。前には琵琶湖が広がり、その先に湖南平野を中心に、三上山、きぬがさ山、ここ2年で通いなれた山が小さく展開する。その奥には、鈴鹿山系が展開する。大展望の山頂である。快晴の下で琵琶湖の青い色が引き立っている。
烏谷山頂

琵琶湖バレイゲレンデと琵琶湖南

奥には鈴鹿山系が一望
縦走路には雪は見えない。琵琶湖バレイの人工雪だけが白く輝いている。黒いスキーヤーの姿が見える。来週末には営業も終わりだ。ここでの昼食は最高の時間になる。
十分にお昼を過ごし、元来た道を引き返す。撮影を再度繰り返し、スリバチ山で残ったおやつを追加する。登りでは見づらかったテープや踏み跡は上から見ればはっきりとし、快調に下ることができる。下りに朝の合流点を確認しようとしたが、気付かないまま奥の深谷からの道に合流した。林道に出たのは牛コバよりも少し下った先であったが、特別に歩きにくかったわけではなかった。
林道を戻る。途中、撮影に来ていた人や親子ずれに出会った。久しぶりに三の滝に立ち寄った。水量を期待しての立ち寄りだったが、思惑通りだった。帰りは余裕を出て、フサザクラの多いのに気付いた。この林道は車止めがしてあって、登山客は奥まで入れないが、かっては空地に駐車で来たが、ほとんどで綱が張ってあり、駐車を禁止する注意書きがある。それでも山側に駐車している車があった。連日の4月の気候、あっという間に春が近づいている。

         
 フサザクラ    キブシ  イワウチワ  

行程マップ

(国土地理院の地図を引用)

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作成日: 2021年3月21日