22)烏帽子岳〜鷹ヶ峰〜大彦峠(朽木):3月18日  
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2019年6月に朽木の白倉岳から烏帽子岳を歩いた。また昨年には雲洞谷山〜大彦峠を歩いている。今回は、残っていた部分を歩いた。林道大彦峠から烏帽子岳を往復、その後、大彦峠を往復した。ブナ林、高島トレイル北部、蛇谷ヶ岳〜蓬莱山、伊吹山〜白山の各眺望を楽しめる。アセビの花の道が少しある。ヒオドシチョウには何度もであった。越冬組の目覚めだ。ゴジュウカラも久しぶりだった。
 このコースは、例年FAIRY TRAIL びわ湖高島トレイルランニングinくつきの名で実施される、地元密着型のトレランコースである。昨年は、コロナの影響で見送られた。静かな里山を大勢で走り回るのは頂けない。

 自宅−朽木本陣−林道大彦峠(9:45、9:55出発)−高圧電線塔・眺望(10:10)−巡視路離れポイント(10:21)−稜線(10:26)−P823(10:46)−水井分岐(11:22)−烏帽子岳(11:27〜11:32)−水井分岐(1137)−昼食(11:50〜12:20)−P823(13:00)−鷹ヶ峰(13:20〜13:25)−高圧電線鉄塔(13:41)−林道大彦峠(13:53)−高圧電線鉄塔(13:58)−大彦峠(14:18〜14:23)−林道大彦峠(14:47、14:53出発)−大彦谷林道−朽木本陣駐車場−自宅
 行動時間:4時間51分  歩行距離 8.0km、 累積登高:655m

信号も少なく予定通りの時間で道の駅朽木本陣に立ち寄ることができた。その後、林道大彦峠に向かう。5q以上もある長い林道だが、舗装されている。ただし、大彦谷林道は簡易の車止めがあり、これを開閉する必要がある。昨年は長い道を下ったが、車ですいすいと行ける。所々で道を塞ぐ障害物で狭くなっており、ゆっくりで走る。峠には大きな空き地があり、数十台は止めらる。準備を整え、出発する。まずは烏帽子岳へ向かう。スギ林を登り、広葉樹林帯を抜けると高圧電線の鉄塔がある。見晴しが広がり、北方面の山並みが見える。昨年歩いた縦走路である。西には高島トレイルの山並みが続く。もともとは高圧電線鉄塔の巡視路であった。付近にはアセビも少し咲いている。
鉄塔から北〜北西の山並み、高島トレイル

ここから先もテープが目印になり、山腹を踏み跡が続く。これに従っていくと鷹ヶ峰を越してしまう。結果的には、すぐに登りの道が枝分かれしていた。気付いた時には、遅しということになった。稜線と比較的狭まったスギ林の中を適当に登った。それほど時間がかからず稜線に達する。戻るのはやめ、そのまま先に進む。スギ林が続く。やがて、植林帯と自然林の境界になる尾根筋を進む。細尾根を進むとP823に着く。ピーク表示はなく、地図上での数値である。その後、細尾根、幅広い尾根筋が続く。テープの表示もないところが出てくるが、尾根(稜線)を保つ。左(比良山系)、右(高島トレイル)には樹間を通して山並みが見えるが、落葉の時期に限られる。倒木や枝が邪魔をするが、落葉があって足の負担は少ない。それなりのアップダウンもある。ブナ、ミズナラの道になったり、スギ林であったりと平凡ではあるが、ゆったりと山を楽しむことができる。
見慣れた風景になると、しばらくで水井の別れになる。ここからしばらくで烏帽子岳だ。山頂とは見えないところで、表示がなければ通り越してしまいそうな所だ。少し先の樹間からは、これから先の白倉山、白倉山中岳、などの3つのこぶが分かる。
烏帽子岳山頂

先の白倉山、白倉山中岳&南岳の3つのこぶ

昼食は明るいところでと、長居をせずに引き返す。すぐの所から、琵琶湖バレイの蓬莱山、武奈ヶ岳、釣瓶山などの比良山系と、北方向の白い山並みが見える。昼食は、落葉が敷き詰められた比較的広い稜線で取る。花は無いが、鳥は飛び交っている。おにぎり、パン、コーヒーなどいつものパターンになる。
P823を過ぎ、午前中に取り付いた場所から少し登った先が鷹ヶ峰である。スギ林と広葉樹林、大きなブナの木に山頂表示が出ている。
鷹ヶ峰山頂
小休止を取って、高圧電線鉄塔に下る。テープがついている。このあたりはブナ林になっている。
ブナ林

展望を楽しんだ後、一気に林道大彦峠まで戻る。天気は晴れわたり、汗ばむほどである。しばらく休んだのち、縦走を繋ぐために大彦峠に向かう。アセビの咲く、展望の良い道が続く。百里ヶ岳の北のトレイルが一望できる。
百里ヶ岳を中心とした高島トレイル
登り切った所には鉄塔があり、東側の北方面が一望できる。白山から伊吹山に続くパノラマである。
蛇谷ヶ岳、左は金糞岳〜能郷白山〜白山の眺望

ヒオドシチョウも数が多い。この先はスギヤヒノキの植林帯である。下った先が峠と思いきや、又登?返すことになる。作業道が出てくる。そこからしばらくで大彦峠である。ここで3回に分けた縦走コースが繋がった。朽木本陣に車を止め、20q以上を歩くつわものがいるが、とても真似はできない。ホッとして、元に戻る。最後の歩き、ひと頑張りで駐車場所の林道大彦峠に戻った。帰りには、本陣により買い物をした。途中、1人の登山者に出会ったのみの静かな登山だった。

ゴジュウカラとヒオドシチョウ

高島トレイル:
高島トレイルは、Webに専用のHPが出ており、詳細が調べられる。また、登山企画があって、参加することができる。トレイルは、高島市マキノ町愛発越(あらちごえ)をスタートにしている。白倉岳の稜線は主稜線より東にある山塊で分水嶺・高島トレイルを延伸したコースとして位置づけられ、コース中にも高島トレイルの表示が見られる。豊かな自然に加え、歴史文化を楽しむことができる。高島市にある「中央分水嶺・高島トレイル」は、滋賀県と福井県を昔の近江商人が生活必需品を運ぶ道で、暮らしに密着した道であった。稜線からは、びわ湖と日本海を眺めることができる。四季折々の変化を身近に感じることができる。
高島トレイルの概要
・全長:80km
・始点:高島市マキノ町愛発越(あらちごえ)、終点:高島市朽木三国岳
・最高峰:三重嶽(さんじょうがだけ)974.1m、最低地点:水坂峠(みさかとうげ)280m
・植生:ブナ、ミズナラ、アシウスギの混生林

コースマップ

(国土地理院の地図より引用)

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作成日: 2021年3月22日