25)高室山 852m : 2021年3月24日 、2021年山の記録に戻るチョウのページ、 2021年花・鳥その他に戻る
 高室山は、湖東平野にある山。霊仙山、鍋尻山と続くカルスト台地の南に位置する。山頂からの展望が良いことで知られ、360度の大パノラマを満喫できる。四季を通じて自然を楽しむことができる。
 高畑山でミツマタの花を見た後、その余韻を残しながらスタートした。急な登りを詰め、一転、杉の植林帯に入った。林道歩きになって少々緊張感が途切れるが、落葉広葉樹林を登りきった広い山頂からは大パノラマが待っていた。周回コースの後半は、違った雰囲気を楽しむことが出来る。谷沿いの集落をユックリと歩くのも又、楽しい。高室山の奥にある倉骨山にも寄ってみた。

高室山登山口駐車場(10:22、10:30出発)−林道出合(11:37)−高室山分岐(11:43)−高室山山頂(12:00〜12:05)−倉骨山(12:15〜12:50)−高室山(13:01)−高室山分岐(13:17)−林道−分岐(13:23)−林道−佐目・南後谷方面分岐(13:44)−地蔵(13:52)−下り口(14:04)−林道口(14:41〜14:46)−舗装道−306号線出合(15:13)−十二相神社(15:23)−駐車場(15:26、15:35出発)−
   行動時間:4時間54分   歩行距離:8.6q  累積登高:869m

 高畑山の駐車場からはすぐである。トンネル前の左に大きな駐車場がある。トイレもあり、水も使える。駐車場から階段を登り、植林帯を進んだ先から登りだす。植林帯の道だがすぐに急な登りになる。広葉樹林帯に入り明るくなる。右手の斜面に数株のカタクリが咲いている。花は綺麗だ。他には株はなかった。登山道からはこれくらいかなと納得して進む。北東方向からほぼ北方向に変わる。尾根筋は狭い。また、石灰岩が出ている。炭焼きらしき所も出てくる。明るい尾根筋だが、あまり花は見受けられないアセビの花もほとんどない。白い4弁化の花が地に這った様子でj咲いている。1時間弱ほど歩くとスギの植林帯に入る。前を行くグループを追い越してしばらくで林道に出る。左、佐目、右、高室山の表示になる。緩やかに登りになった林道を16分ほど歩くと高室山への登山道になる。すそ野を時計回りに大きくカーブをする格好で進み、最後に直進する。緩やかな登りで20分もかからないで山頂に着く。たくさんの登山客がお昼を食べている。山頂からは360度の大パノラマで、霊仙山が北にどんと構えている。御池岳は目の前に存在感を示す。
御池岳を背景に高室山山頂、

霊仙山を前に食事風景

取り合えずは倉骨山へと行くことにする。山頂から遠くに見えるピ−クかと思ったが、樹木で見えなかった。急な下りの後はほぼ平坦で尾根筋を進み少し登った岩場が倉骨山の山頂だった。途中、落葉の木々の枝に野鳥が多く訪れた。時間の頃合いで、静かな山頂で食事にした。いつもの定番になった。太陽が照り付け、4月下旬の陽気で暑いほどである。

倉骨山山頂

北に続く鈴鹿山系

身近に御池を堪能し、元の高室山山頂に戻った。相変わらず人が多い。すぐに出発する。帰りは迂回することなく、左斜面に沿った形で進む。一応、テープがあるが踏み跡はない。わずかにスミレが認められる程度の、花はないあたりの雰囲気である。下の方で登山道に合流し、しばらくで登山口の林道に出る。ここからさらに来た道を戻る。
林道出合まで戻り、通過する。次は、佐目を目標に林道を下る。鳥、チョウはルリタテハ、テングチョウ、ヒオドシチョウと出てくる。近寄っては遠ざかりを繰り返す。登山口から30分弱の歩きで、佐目・南後谷方面分岐に着く。
樹林帯の中で佐目・南後谷方面への分岐教示

スギ林の中に踏み跡が続く。しばらくで反時計回りに山腹を登る。登った先は、植林帯から一帯の樹木が切り払われ、帯状の草原帯になっている。高圧電線の通過場所である。
送電線の下に切り取られた帯状の伐採地

この中に道が続く。地蔵さんがあって、右に踏み跡が枝分かれしている。木陰があり、寄り道する格好で小休止を取る。おやつと水の補給をして、元の道に戻る。

突き当たった先は崖になっており、展望が広がる。ここを左に曲がりすぐに佐目・南後谷の下り道になる。つづら折りに下るものの、大変な急勾配の中の道になっている。何度となくつづら折りを繰り返す。35分ほど下ると突堤が現れ、あと一息となる。下った先が林道舗装道で、東屋がある。バーべキューができるようになっている。有料である。散策舗道が川に沿って山手に向かっている。一息つき、更にこぎれいな集落内を川に沿って下る。ミヤマカタバミが多い。フキノトウも塔立ちである、サクラ、集落の花も本当にきれいだ。30分弱の歩きで306号線に出る。この道を歩き、途中から十二相神社に参拝をする。この裏手に回り込む。登山口の前を通過して駐車場に戻った。暑い1日だった。歩きではアセビの花、フサザクラ、タチツボスミレなどが何度も出てきた。


カタクリ ミツマタ オニシバリ ヤマザクラ
       
 ネコノメソウ        
スミレ
         
         


チョウ(他にはテングチョウ)
         
 ヒオドシチョウ  ルリタテハ  アカタテハ    

補足説明:多賀町古代から近世にかけて犬上君(犬上氏)および多賀氏が勢力範囲あるいは本拠としてきた地域であり、古今を通じイザナギ・イザナミの2大神を祀る多賀大社を中核として発展してきた。地名の由来であるが、一説に、古代には「タカ」と呼ばれていたと推測され、古文書に「多可」の名が認められる旧・多賀村地域、多賀の社(現・多賀大社)を中心として形成された門前町(古代においてはその前身となる集落)が、地域全体の中核をなしていることは、今日に至るまでの全ての時代を通じて変わりない。 古代の「タカ」は神(当地域ではイザナミとイザナミ)の坐所としての「高」を意味していたと推測されており、後世の「多賀」は異称として生じたものと考えられる。また、江戸時代には中山道の高宮宿として栄え、現在は彦根市に属している高宮町(たかみや ちょう)は、今も残る多賀大社参詣道の外郭に位置する地域であり、「タカミヤ」から発した関連地名の一つである。
 多賀町の標高は東に高く、西に低い。町東部は南北に走る鈴鹿山脈の西麓にあたり、東麓側にある三重県いなべ市(旧員弁郡地域)、および、岐阜県大垣市(旧養老郡上石津町地域)と県境を接する。主な山としては霊仙山や三国岳などが挙げられる。鈴鹿山脈一帯は過疎化が進んでおり、特に旧芹谷村・脇ヶ畑村地域の集落は多くが廃村となっている。町西部は湖東平野の一部をなしており、町の行政・産業の中心地でもある。町域の北部寄りを流れる芹川は霊仙山に発して西進し、彦根市域に入ったのち琵琶湖に流入する。南部を流れる犬上川は鈴鹿山脈に発した北谷川と南谷川が大字川相(かわない)で合流し、犬上川となって西進する。多賀町域から甲良町域・彦根市域を経て、琵琶湖に達している。(ウイキペディアより)

ルートマップ(YAMAPより引用)

(国土地理院の地図を引用)

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作成日: 2021年3月28日