31)大御影山 950m : 2021年4月15日 2021年山の記録に戻る、 2021年花・鳥・その他に戻る 大御影山(おおみかげやま)は、滋賀県高島市と福井県三方郡美浜町との境にある標高950mの山。滋賀県側からは、エドヒガンで有名な酒波寺の林道を通り、ビラデスト今津に入る。ここが登山口になる。駐車場のすぐ下には平池があって、5月下旬から6月上旬にカキツバタの写真を撮りに愛好家が集まる。一方、福井県側は、嶺南地方の最高峰になるが、国土地理院の地図には三等三角点のみが記載されている。この山は全長50q以上の高島トレイルの山の1つになっている。登山ルートは、@ビラデスト今津から近江坂経由、A大日尾根からのコース、B河内谷林道の本谷橋付近からのコース、C福井県側の能登又谷からのコースがある。よく利用されているのは、@のコースで、山頂までは7q以上だが、春はシャクナゲをはじめとした花々が見られ、人気のコースとなっている。山頂の西に大きな反射板があり、その先の大きな岩の上からは日本海が望める。 穏やかな1日になった。山頂は遠く、シヤクナゲの密度が最も高いところまで行って咲き具合を確認した。昨年の様子は分からないが、後一週間〜10日位で最盛期だろう。今はまだら模様だ。近くでお昼休みを取って戻った。サイインシロカネソウも健在、イワウチワは少し過ぎ、オオイワカガミは後1週間くらいか。大御影山は遙か先だった。マキノスミレとシハイスミレ、区別は微妙だが両種あり。スミレサイシンは早咲だ。 自宅−ビラデスト今津(8:55、9:06出発)−平池(9:30〜9:40)−大御影山登山口(9:54)−渓流(9;58〜10:17)−近江坂・バイパス分岐(10:34)−近江坂−合流点・展望(11:15)−池(10:16)−シャクナゲ群生地(11:30〜11:50)−昼食場所(12:00〜12:50)−合流点・展望(13:30)−バイパス−合流点(14:00)−大御影山登山口(14:20)−ビラデスト今津(14:35、14:45出発) 行動時間 5時間25分、 歩行距離5.95km、累積登高390m 週日で、この時間からはそれほど込み合う心配はない。順調に進んだ。ビラデスト今津の看板で161号線を離れ、酒波寺の表示を見て右折する。ここからは1本道である。駐車場に入り、環境協力金300円/1人を支払う。準備を整え、平池方面に下る。平池の水面からは、カキツバタの葉が伸びてきている。1ヶ月もすれば開花を迎える。まず平池周辺の花をめぐる。その後、登山口に向かう。スギ林の中のセラピーロードを進む。道路脇にはヤマエンゴサクがある。しばらくで大御影山登山口の表示が出てくる。標柱に書かれた「古道近江坂」は、高島市今津町と福井県若狭町を結ぶ峠道である。今日はサンインシロカネソウの撮影が目的である。無事に咲いている花を確認した。花は小さい。 サンインシロカネソウ、とても小さな花 小さな沢を渡り、スギ林から離れる。つづら折りの切り通しの道であるが、しばらくするとイワカガミの群生が現れる。花の咲いてる部分は少ないが、その後日当たりの良いところでは赤い花中心にそこそこ見られる。先のバイパス分岐から近江坂(右手)を選び結構急な道を進む。まだイワウチワの時期で、次第に多くなる。やや遅く、日当たりの良いところでは、花が散っていた、ぶら下がったりしている。部分的内は新しい花も見られる。結構な群落である。 旧近江坂の道は深くえぐられた切り通しで、昔の人たちの生活がしのばれる。樹木を通して、一帯の山並みを見ることができる。本格的な新緑にはまだ早い。やがてバイパス道が合流する。琵琶湖が眺望できる見晴らしの良いところだ。トキワイカリソウが咲いている。眺めは良く、海津大崎の右手に竹生島が見える。今日はとりわけ青空が綺麗だ。4月の上旬までは、黄砂で霞んでいた。 海津大崎の右手に竹生島、その奥に伊吹山が見える。 竹生島、その奥に伊吹山 近江坂をさらに進む。イワウチワに混じって、バイカオウレンが見られる。切り通しはいよいよ深く、はるか頭の上に崖がある。所々でシハイスミレやタチツボスミレも現れる。また、イワウチワが多く、こちらは花も綺麗だ。 バイパスの合流点から花を楽しみながら20分ほど歩くと、スギ林が左手になり、下ってゆく。先には小さな池がある。このあたりからシャクナゲが見られるが、花芽は少ない。 登り返してすすむ。10分ほどでシャクナゲが右手に現れる。その右奥に更にシャクナゲの木が続いている。花の具合は、赤い蕾中心でまだ先のようである。初めは断続的であったシャクナゲが、次第に数も多くなり、生け垣のように続く。最盛期には例年通り楽しめるだろう。道の両側にも現れ、まだ先とはいえ、綺麗なピンクの花が見事だ。もっとも咲いている花が多いところで記念撮影をする。 その後もシャクナゲの道が続く。出発も遅く、寄り道したせいで、お昼に近い。お弁当が食べられる程よい場所まで先を歩く。 稜線上の道からは北東方向に高島トレイルが時々見られる。 〜大谷山)、後方(乗鞍岳がある高島トレイル最北端稜線) 次第にブナ林に変わったたりで昼食休憩を取る。持参のおにぎり、コーンスープ、果物、コーヒーで仕上げとなる。今日は最初から大御影山までは行く予定にしていなかったので、ゆっくりと休憩時間を取る。 帰りは、撮り残した花の撮影を加え、分岐からはバイパスの道を選んだ。朝に比べ花の開花も少し進んだ感じだった。順調に歩き、14:30過ぎに駐車場に戻った。シャクナゲの本格時期に早かったがいうえ、週日で登山客も少なく静かな歩きだった。 春の花
ヒガラ 行程MAP (国土地理院の地図を引用) 2021年山の記録に戻る、 2021年花・鳥・その他に戻る 作成日:2021年5月18日 |