9)鈴鹿山系(安楽峠〜仙ヶ岳) 961m :  2008年10月12日 快晴  2008年山の記録に戻る2008年花:鳥その他に戻る
 鈴鹿・亀山の両市と滋賀県甲賀市(旧甲賀郡土山町)の境にある。鈴鹿山脈はさらに南へ続くが、900mを超す山の南限がこの仙ヶ岳である。山容は堂々としていて、
見てくれが良い。東西に2つの峰をもち、三重県側の東峰近くに“仙ノ石”と呼ばれる奇岩がある。隣の野登山(ののぼりやま)とは仙鶏尾根で結ばれている。南側の尾根
の最低鞍部が安楽越(峠)になる。山頂はそれなりの眺望である。山麓にある石水渓は、景勝地として知られる。山小屋、キャンプ場などの施設が整っていて、シーズン
には家族連れや小・中学生で賑わう。また渓谷沿いの“鬼ガ牙”と呼ばれる岩壁は、岩登りの練習や競技場としてよく利用されている。登山道は、石水渓または坂本から
のものが一般的である。頂上まで4時間余り。野登山、南尾根経由のコースはそれよりやや時間がかかる。今回の安楽峠からの往復は、歩き応えのある、健脚向きの
コースである。

安楽峠登山口(8:30,8:40出発)−かもしか高原(8:52)−臼杵ヶ岳(9:12〜9:16)-新名神の眺望−船岩(9:48)-御所平(10:28、5)− 仙ヶ岳(11:23〜11:55 昼食)−御所平
-崖-小休止(13:16〜13:21)-臼杵ヶ岳(14:04,5)-安楽峠登山口(14:37 歩行時間 5時間15分 

 長い縦走コースにチャレンジした。2004年以来の久しぶりのコースだ。途中、道がはっきりしないところがあるが、稜線に沿って行けば問題ない。2004年の時には、行きと
帰りで違う道を歩いたが、同じ稜線上であまり不安は感じなかった。出来たばかりの新名神を眼下に、遠く、鎌ヶ岳や御在所岳を見ながらの縦走は鈴鹿でも指折りのいい
コースだと思う。安楽峠からの往復は、歩き応えたっぷりの縦走路である。  
 自宅を車で出発、鈴鹿峠の前で、枝線に入り安楽峠を目指す。車も少なく、峠の道路脇に止める。高原のようなところで、12分で表示のあるかもしか高原につく。峠からは、
東海自然歩道の一部になっている。ササ原が続くが、すぐに登りとなって、しばらくで臼杵ヶ岳に着く。展望はきかない。この後、稜線歩きになる。右手眼下に、新名神の
高架が続く。なかなか素晴らしいん眺めだ。稜線上をアップダウンを繰り返しながら進む。所々にあるテープに気を付けながら道を確認して進む。御所平は広々とした稜線
にある。表示が頼りだ。帰りには少しずれたところを進んでいて、この表示は確認できなかった。時折、樹間の中をテープをたどり、御所谷からの道の合流すればひと登りで
山頂に着く。ここから、東峰まで往復し、昼食をとる。北には、宮指路岳の後方に、鎌ヶ岳や御在所岳の特徴ある山容が見える。晴天に加え、素晴らしい眺望が満喫できる。
縦走途中からも、何度も眺めることができる。コースタイム、4時間30分の長丁場だ。このころはまだまだ元気で、3時間はかからなかった。2004年には、峠に戻った後、南の
四方草山と三子山を往復している。
このコース、臼杵ヶ岳より望む仙ヶ岳はまだまだ遥か遠く、美しいスロープを描く笹原の斜面にアセビが点在する家老平、開放感抜群の御所平などなど見どころが多いコース
であり、単に長いだけのものではない。道中、鳥が良く鳴き、春とは違った雰囲気を味わうことができた。
 鳥は、ヒガラ、エゾビタキ、ヤマガラ、ホオジロ、その他と数もそれなりにいた。

     
 新名神の高架  はるか仙ヶ岳  臼杵ヶ岳
     
 稜線  後方に、鎌ヶ岳、その左は御在所岳 右奥は、鎌ヶ岳御在所、左、雨乞岳
     
薄緑が御所平、歩いてきた稜線   ススキの原  ススキ越しに仙ヶ岳

蝶はウラナミシジミのみ

     
 ヒガラ  エゾビタキ  
     
 ヤマガラ  ホオジロ ツグミ?

         
 トリカブト        
         
         ジュウニヒトエ

作成日:2013年12月25日