10)信州(長野他):乗鞍岳、鉢伏山、アカセセリ、キマダラモドキ、オオゴマシジミ : 2014年8月3日〜8月6日 2014年チョウのページに戻る、2014年山の記録に戻る、 自宅を3;15分に出発、新名神、東名経由で御殿場ICをでる。ここから、北富士演習場まですぐだ。4日間の遠征の始まりだ。この日は、小淵沢まで出る。以下次の行程で、チョウと山を楽しんだ。最終日は、乗鞍岳に登り、白骨温泉で汗を流し、高山経由、東海北陸道で戻った。7月からの高速道路の割引率の低下を味わうことになった。4日間、1100qの旅だった。 @8月3日 富士山麓&小淵沢でチョウ撮影 キマダラモドキ、ミヤマシジミ、 A8月4日 霧ヶ峰周辺 アカセセリ、ヒョウモンチョウ、ヒメシジミ、 鉢伏山 B8月5日 乗鞍高原周辺 オオゴマシジミ、アサギマダラ C8月6日 乗鞍岳、白骨温泉周辺、ウラゴマダラシジミ、スジボソヤマキチョウ、 1.登山 @乗鞍岳 3026m:8月6日 ウイキペディアによれば、 飛騨山脈(北アルプス)南部の長野県松本市と岐阜県高山市にまたがる剣ヶ峰(3,026m)を主峰とする山々の総称。山頂部のカルデラを構成する最高峰の剣ヶ峰、朝日岳などの8峰を含め、摩利支天岳、富士見岳など23の峰があり、広大な裾野が広がる。1949年に岐阜県道の観光道路で標高2,702 mの畳平までバスが運行されるようになると、大衆化し「雲上銀座」と呼ばれ観光地として賑わった。信州側からも畳平まで乗鞍エコーラインが開通し山麓にはMt 乗鞍スキー場があり、周辺の温泉はなかなかいい湯だ。この冬、山仲間の清水さんとスキーに訪れたばかりだ。現在は、岐阜県側からも、長野県側からもマイカーの乗り入れは禁止されている。 乗鞍高原バス停7:00−畳平(7:50、8:00)出発−大黒岳(8:25)−分岐点(8:41)−肩の小屋(8:47)−蚕玉岳2980m(9:12)−剣ヶ峰山頂(9:16〜9:26)−肩の小屋(9:51)−富士見岳分岐(9:57)−富士見岳(10:07)−畳平(10:25) 朝食をとらず、7時のシャトルバスに乗る。待ち時間でパンとヨーグルト、トマトジュースで朝食とする。乗客30名程度。50分で畳平に着くが、濃いガスがかかり、さっぱりとわからない。登山道を聞き、歩きだす。両側は高山植物で美しい。雨ではないが、ガスのため、カッパは着なければならない。富士見岳と大黒岳の分岐に差し掛かり、富士見岳方向に進みだす。出会った2人ずれに聞くと、剣ヶ峰には行けないと言う(実際は山頂を通り抜け、巻道と合流できる)。引き返し、そのまま直進、大黒岳に行く。そこで、ライチョウの写真を撮った方と話をし、元来た道を引き返す。今度は、巻道進む。駐車場からの直接の道は、通行禁止になっている。富士見岳からの道と合流、このあたり、コマクサの群生地である。しばらく行くと、肩の小屋10分、剣ヶ峰60分の表示が出る。風は少々強いが、あきらめるほどではない。幾分、視界も良くなる。前のグループを何組か追い抜き、山頂に出る。風は相変わらず、ガスで覆われている。写真を頼み、10分ほどで引き返す。同じ道だが、見られる花は一応すべてカメラに撮る。帰りは、富士見岳を通る。下りもコマクサが多い。畳平に戻るとたくさんの人だった。休憩所から下の雪渓脇では、クロユリをはじめ、高山植物が多い。
A鉢伏山 1929m 高ボッチ山1665m : 8月4日 鉢伏山は標高1,929mの筑摩山地の山である。美ヶ原高原の南東に扉峠をはさんで、南側の高ボッチ山とともになだらかな山容を見せている。鉢伏山から東方および南方に延びる尾根は中央分水嶺となり、日本海へ注ぐ河川である犀川・千曲川水系と、太平洋に注ぐ天竜川水系を分けている。山岳信仰の山であり、西側中腹にある牛伏寺がよく知られている(ウイキペディアより)。各地にあるたくさんの同名の山の一つだが、三百名山である。山頂直下まで、道路が整備され、駐車場のある鉢伏山荘からは800mで山頂に着く。遠征の機会に、霧ヶ峰から移動した。 鉢伏山荘駐車場(13:54)−鉢伏山山頂(14:07〜14:19)−鉢伏山荘駐車場(14:38) 車で移動 駐車場()−高ボッチ山()−駐車場() 霧ヶ峰でのアカセセリの撮影が終わり、横浜からのIさんご夫婦と別れ、40qの道のりを鉢伏山まで向かう。市内は少々混んでいるが、1時間ほどで駐車場に着く。山荘の駐車場だが、老夫婦が小屋を切り盛りし、500円の駐車代が必要である。小屋からは、山頂がすぐ目の前に見える。5月のレンゲツツジの時期が素晴らしいそうだ。山頂に着くころには、ガスがかかり見通しが悪くなる。山頂の表示を挟んで、それぞれ町別の社がある。地元の登山客の2人と簡単なおしゃべりをした後、高ボッチ山の駐車場に向かう。高度が少し下がっただけで、ガスはなく、山頂からは諏訪湖が一望できる。駐車場からは、北アルプスが望めるが、山には雲がかかって、識別ができない。花もあり、400mの往復だが、手軽な格好の人も結構いた。その後、立科白樺高原YHに帰った。夕食・朝食ともにバイキング形式だった。同宿は、本格マラソンでトレーニングに来ている青年だった。
2.チョウ観察 @8月3日 富士山麓&小淵沢 : キマダラモドキ、ミヤマシジミ、ヒメシジミ 自宅を3;15分に出発、新名神、東名経由で御殿場ICをでる。ここから、北富士演習場まですぐだ。到着は、9時前、道を間違え、すぐに気が付く。原っぱではミヤマシジミが多い。さっと撮影し、ポイントに向かう。すでにネットを持ったたくさんの人で、いっぱいだ。私もみなさんに混じる。カシワの枝をたたく採取者から逃げてきたキマダラモドキが一瞬とまってくれた。その後はなかなか見つけられない。昨年は多かったようだが今年はさっぱりのようだ。人の数の方がずっと多い。しばらくさまよった後、ショートカットで車に戻ろうとしたとき、前の木にとまってくれた。長い間とまってくれたため、十分に撮影できた。採取者が寄ってきて待っている。無碍にも言えず、代ってあげる。目の前のキマダラを逃がしてしまう。ほっとした。この後、小淵沢に向かう。目的のヒメシロには出会えなかったが、ミヤマセセリのポイントを電話で聞き(演習場ではヒメシジミの写真だと思っていた)、そちらに向かう。撮影はうまくいき、元のポイントに戻りひたすら待つ。しかし現れなかった。この花園にもミヤマセセリがいる。小淵沢の八ヶ岳ポニーYHに泊まる。小奇麗でなかなか良い。夜は、温泉の送迎があり、利用した。
A8月4日 霧ヶ峰周辺 : アカセセリ、ヒョウモンチョウ、ヒメシジミ 原村に立ち寄った。こちらは空振り、すぐに霧ヶ峰に向かう。この冬、ブランシュたかやまでスキーをした際、富士見台に立ち寄った。八ヶ岳、北アルプス、中央アルプス、南アルプスが一望できた。今回は、南海上にある台風のせいか、遠くの山は良く見えない。11時に到着し、横浜からのご夫婦と一緒になる。ポイントにてアカセセリの写真をひと時頑張る。コキマダラセセリも混じっているが、すぐに見分けがつく。ヒメシジミ、ヒョウモンチョウも時々見られる。早々に成果が出たので、明日の乗鞍周辺での撮影を約束して、3百名山の鉢伏山に向かった。
宿泊した立科白樺高原YHを8時前には出発する。乗鞍高原まで100q程度、2時間以上はかかる行程だ。新和田トンネル、152号線を経由、岡谷ICから松本ICを走る。出たところで、ガソリンと昼食を仕入れ、新島々を経由する。沢渡で大方の車は駐車するが、さらに進む。旧安房峠の道を進んだところで、横浜の方に追いつく。10:30頃についた。ポイントでは、天気が晴れないせいか、オオゴモシジミが現れてくれない。やっと出てくれたが、遠くにとまり、ピントが難しい。何とか撮るが期待薄だ。崖の上で、ちらちら飛ぶが、下りてきてくれない。もう少し奥にポイントがあり、そちらに出向く。アサギマダラが多くいる。さらに少し進むと、少し上で、ごそごそと何やら動く。声を出し、パンと手をたたく。なんと、大きなクマが立ち上がり、振り返ってこちらをにらみつけるではないか。すぐ目の前、緊張が走る。すぐに走って立ち去る。じっと睨み付け、後ずさりするというが、そんな余裕はない。追ってくる気配はなく、安堵する。至近距離、本当に肝を冷やした。元に戻る。ここで横浜のご夫婦と別れ、しばらく粘る。13:20ころ、吸蜜に来たオオゴモシジミの写真を撮ることができた。それでも距離があり、ピントは甘くなってしまった。この後、乗鞍高原に行く。乗鞍自然センター、牛留池、甚五郎の滝を見学、その後、乗鞍高原温泉YHへ向かう。この冬、スキーできたが、宿泊したペンション カムスの前を通り、その左奥にYHがあった。一番乗り、さっそく自慢の温泉に入る。このあたりでは、唯一の白濁の温泉だそうで、その日に2回、翌日1回の計3回風呂に入った。 何とも味わい深い温泉だった。部屋には4人、にぎやかに過ごした。 オオゴマシジミ
C8月6日 乗鞍岳、白骨温泉周辺、:ウラゴマダラシジミ、スジボソヤマキチョウ、 朝は、乗鞍岳に登り、畳平から11:05のバスで駐車場に戻る。上の畳平で、食事を済ませていたので、しばらくして白骨温泉に向かう。泡の湯の日帰り温泉が良いとのことでこれが目標だ。下りてから、晴れ間が出て、林道でチョウが見られる。まずは、ウラゴマダラシジミ、随分と遅い出現だ。やはり寒い地域なのだろう。滋賀県で6月に頑張ったが、ダメだった。初めて写真に撮れたことでうれしくなる。なおも行くと今度は、スジボソヤマキチョウ、メス1匹、オス2匹に出会う。前の写真は、冬越しのよれよれで、綺麗な写真になった。この後、温泉をゆっくり楽しみ、帰宅した。乗鞍高原から、高山経由、290qの行程だった。
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