6)八重島諸島(石垣島、西表島、小浜島):2015年5月12日〜5月19日、 タイワンヒメシジミ、シロオビヒカゲ、キミスジ、アサヒナキマダラセセリ、スミナガシ、リュウキュウウラナミジャノメ、ヒメイチモンジセセリほか チョウのページに戻る、山の記録に戻る ピーチ航空の格安チケットを利用し、4年ぶりの先島諸島だった。新規に追加できたタイワンヒメシジミ、シロオビヒカゲ、スミナガシ、リュウキュウウラナミジャノメ、ヒメイチモンジセセリをはじめ、いつものキミスジ、アサヒナキマダラセセリを見ることができた。イワサキタテハモドキも健在でホッとした。台風一過、滞在中のすべての日が快晴で、気温も30度以上になった。 6−1)登山 @ぶざま岳:5月17日 崎枝登山口(9:23)−コシダの広場(今や広場とは言いにくい)9:59−展望分岐−山頂分岐(10:21) −山頂(10:26〜10:31)−山頂分岐(10:36)−展望分岐(10:56)− 展望ポイント露岩(11:02〜11:12)−展望分岐(11:17)− 崎枝登山口(11:53) 於茂登山系の一番端にあたるぶざま岳に登った。1964年に、旧於茂登林道計画がとん挫した。その林道跡をたどり、林道横にある山頂を目指した。ヤマケイの沖縄の山の本があるが、これとて数年前、南国は木の生長も早く様子は一変している。4輪駆動であれば、40分ほどの歩きもカットできると記載されていたが、木々が覆いかぶさり、複数の箇所で倒木、とても車の通れるものではない。山頂まで樹海の中を歩き、後半は林道の跡形もない。踏み跡も乏しくなって、所々かき分けかき分けで気になって、枝を折って目印とした。往復で3時間弱、これくらいが限界だろう。途中、川平方面や屋良部方面が見渡せる展望露岩があり、分岐から10分弱で絶好の展望ポイントに行ける。石垣島でも数少ない展望地だろう。樹林帯は暗く、時折マサキウラナミジャノメやクロアゲハが見られるくらいである。 展望露岩からのパノラマ(左から、崎枝(屋良部岳)〜底地ビーチ〜前嵩〜川平湾)
A小浜島大岳 99m 登山口9:00〜大岳(9:15〜9:20)〜登山口(9:30) 西大岳登山口〜(10分)〜西大岳〜(8分)〜西大岳登山口 こちらは100mにも満たない山、一気の登れる。山頂からは紺碧の海が鮮やかだ。
6−2)チョウ撮影 @5月12日〜14日:石垣島/バンナ公園、大原、真栄里、於茂登岳周辺、川平、野底岳山麓、久宇良岳山麓、屋良部林道 A5月15日〜16日西表島/大原、白浜、祖納、高那の各周辺 B5月17日、19日:石垣島/於茂登林道(公園、於茂登岳登山口)、バンナ公園 C5月18日:小浜島/大岳周辺他 八重山諸島も5度目になる。今回 は、石垣島5日、西表島2日、小浜島1日の計8日間の滞在だ。今回は新たに、タイワンヒメシジミ、シロオビヒカゲ、スミナガシ、リュウキュウウラナミジャノメを、ヤエヤマイチモンジのメスを追加することだできた。また、ヒメイチモンジセセリと思われる写真を確認できた。5度目ともなると、場所も良く分り、うまくまわれた。初日の12日は、前日の夜、台風が過ぎ去った後ではあったが、短時間の嵐の後で、潜んでいたチョウが一気に現れ、かえって多かったようだ。バンナ公園で、この春、関東から引っ越してきたというチョウ撮影のベテランの方に出会い、その後の数か所をご一緒させてもらった。イワカワシジミは、時期が早く、最盛期の7月か、秋の9月を狙ってみたいと思った。 −概要− 12日10時に新石垣島空港に到着する。早々にレンタカーを借り、バンナ公園に向かう。蝶園のあたりから始める。小さなホシイコシジミが多い。イワサキタテハモドキも多くみられる。定着したようだ。 ここで、この春関東から引っ越して来た方と出会い、一緒する。ヒメシルビアシジミ、リュウキュウウラナミジャノメ、マサキウラナミジャノメ等を撮影できた。私の希望で、オジロシジミの発生地、バンナ公園内を車で移動する。新鮮なリュウキュウカラスアゲハ、キミスジもよく見られる。この後、於茂登林道を走るが、例年通り、公園、登山口では監視員の方がおられ、ここをやり過ごし、真栄里、大原に行く。ここで時間切れになり、私はスミナガシの撮影に向かった。教えていただいた通り、夕方にはテリトリーを張るスミナガシを観察できた。このほか、コウトウシロシタセセリ、クロテンシロチョウ、ツマベニチョウも確認できたが綺麗な写真にはならなかった。 13日は、北へ向かう。午前中は、久宇良岳、野底岳周辺である。林道は木々が生い茂り、通行にも支障をきたし大変であった。コノハチョウ、メスアカムラサキ、リュウキュウムラサキを観察した。蝶以外では、オスのクジャク、保全種のヤエヤマセマルハコガメを観察できた。この後は、川平周辺、バンナ公園の残ったところを回った。クジャクを近くで写真におさめた。16:00で切り上げ、ホテルに帰った。日中は30度を超え真夏である。 14日は、屋良部林道、市民の森、最後に少しだけバンナ公園に寄った。この3日間、気の早いイワカワシジミを求めてクチナシをまわったが空振りだった。屋良部林道では、時間が早く、御神崎にまず寄った。素晴らしい紺碧の海に、灯台、岸壁など見どころが一杯であった。 15日と16日は西表島を訪問した。15日は、8:00の船で大原に渡り、まず近場でタイワンヒメシジミを狙った。聞いていた場所は広大だったが、あたりをつけた2つ目で難なく撮影できた。数も多く、良くとまってくれオス・メスとも確認できた。タヌキコマツナギの赤い花に吸蜜する様子もあった。出だしは良かったが、後は成果が乏しかった。この後、南風見田の浜、忘勿石を見学した。 『忘勿石.(わすれないし): 第二次世界大戦の時、日本軍の命令により、波照間島からの強制疎開が 行われた。その結果、マラリアによって多くの島民が犠牲になった。その事を忘れないために、当時、この石に刻まれた言葉が「忘勿石 ハテルマ」の碑であった』 この後、熱帯生物圏研究センター西表研究施設、祖納、白浜を巡った。 16日は、白浜を皮切りに、白浜林道、祖納ふるさとの森、祖納周辺、高那と回り、夕方の船で石垣島に戻った。テツイロビロードセセリは時期が合わなかった。白浜林道は、スミナガシがいた。祖納ではヒロオビヒカゲが目的で粘った末に無事撮影できた。これで13:00、後は帰り道の高那だった。2012年とは更に木々の成長で、最初は歩くにも勇気がいった。後は林道跡をたどり、いつもの場所で引き返した。タイワンキマダラは健在で、新しい個体を確認できた。オオゴマダラも多く、ネッタイアカセセリも草原で確認できた。コウトウシロシタセセリは写真には収められなかった。帰りの石垣島では、中国からの巨大な観光船が接岸しており、島内で観光客の話声が印象的だった。 17日は、せっかくの機会ということで、午前中はぶざま岳に登った。途中の眺望ポイントに立ち寄り、川平湾に望んだ。チョウはダメだったが、素晴らしい風景に出会えた。大きな岩の上で今回初めての記念写真を撮った。昼には戻り、名蔵ダム、於茂登岳林道の公園、登山口、万勢林道をざっとまわった。ヤエヤマイチモンジの綺麗なオス・メス、アサヒナキマダラセセリ、ヤエヤマカラスアゲハの吸水、コノハチョウ、等々と写真におさめた。 18日は、小浜島に久しぶりに渡った。自転車を借り、島内を走った。大岳からの風景は素晴らしいものだった。竹富島、石垣島が紺碧の海に浮かび上がった。午前中には切り上げ、戻ってからは、於茂登林道、於茂登岳登山口、バンナ公園などを訪れた。これまでたくさんのセセリをあ撮ったが、チャバネやユウレイセセリばっかりだったが、初めてヒメイチモンジセセリと思われる写真を後から確認できた。この日はアサヒナキマダラセセリの綺麗な写真を撮ることもできた。 今回の八重山遠征は、12日の初日から晴天が続き、離れる19日まで全く崩れることはなく、連日30度を超す陽気だった。乾燥しているせいか、蒸し暑さわなく比較的過ごしやすかったが、ホテルではエアコンなしでは過ごせない。食堂はいつものあさひ食堂、ランチAはかなり残すことになった。いつもの通り、ボリュームたっぷりの内容だった。
チョウのページに戻る、山の記録に戻る2 作成日: 2015年5月25日 |