33)岩手山 2,038m : 2015年7月18日、 日本三百名山に戻る2015年山の記録に戻る元に戻る
岩手山(いわてさん)は、東北、奥羽山脈北部の山で標高2,038m。二つの外輪山からなる複成火山。岩手県最高峰である。日本百名山に選定されている。八幡平市、滝沢市、雫石町にまたがる。西に姥倉山、大松倉山が続くものの、奥羽山脈の主稜からは離れており、独立峰に近い。東の盛岡側から見る姿は富士山のように長い裾野を引く整った形で、「表岩手」と呼ばれる。南の雫石町や北の八幡平市松尾方面から見ると、外輪山の連なりが凹凸をなし、「裏岩手」と呼ばれる。山域は、1956年(昭和31年)に十和田八幡平国立公園に指定された。山頂には一等三角点『岩手山』(重点整備点)が設置されている。別名に巌鷲山(がんじゅさん)があるが、本来「いわわしやま」と呼ばれていたものが「岩手」の音読み「がんしゅ」と似ていることから、転訛したものだとも言われる。春、表岩手山には雪解けの形が飛来する鷲の形に見えるため、これが山名の由来になったとも伝えられる。静岡県側から見た富士山に似ており、その片側が削げているように見えることから「南部片富士」とも呼ばれる。古名に「霧山岳」「大勝寺山」。俗称に「お山」。「子富士」とペアで「親富士」と表現することもある(原敬句碑より)。古来から信仰の山で、山頂外輪を取り囲むように石仏、山麓の滝沢村・盛岡市に岩手山神社が祭られる。前九年の役以後、巌鷲山大権現大宮司として伊豆国出身の「栗谷川(厨川、工藤)家」が代々祭事を務めることとされていたが、後に祭祀権をめぐり攻防があった。(ウイキペディアより)
滝沢市の案内に寄れば次の説明がある。
「南部片富士」の名で知られる岩手県の最高峰、標高2,038メートルの秀峰「岩手山」。滝沢市の西北、八幡平国立公園の南西部に大きくすそ野を広げるコニーデ型の山。有史以来5回の噴火による火山地形は日本でも珍しく、滝沢市からは、四季折々豊かな表情を見せる美しい岩手山の姿を どこからでも眺めることができ、ふるさとの山として愛されています。毎年7月1日から始まる夏山シーズンには全国から多くの登山者が訪れ山頂を目指します。山頂付近には標高2,000メートル級の山には珍しい「コマクサ」の群生地があり、そのほかたくさんのきれいな高山植物が登山者を迎えてくれます。山頂からの眺望は、岩木山や八甲田山、遠くは鳥海山を望むことができ360度のパノラマを楽しむことができます。(滝沢市案内より)

柳沢登山口(馬返しコース)6:50、7:00出発−0.5合目(7:25)−新道コース−1合目(7:45)−豆腐岩−2合目(8:10〜8:15)−3合目(8:31)−5合目(9:15〜9:30)−(新道コース)−7合目(10:15〜10:30)−8合目避難小屋(10:45〜11:00)−不動平(11:20)−岩手山山頂薬師岳(12:05〜12:20)−不動平(12:42)−8合目避難小屋(12:54〜13:20)−(旧道コース)−6合目(13:45)−5合目(14:05〜14:05)−4合目(14:25)−3合目(14:45〜14:50)−馬返し駐車場(15:56)
      歩行時間:8時間56分(休憩時を含む)、 歩行距離:10.5q、登高差:1409m

 柳沢登山口の駐車場を出発する。馬返しキャンプ場を経て、少し登った場所に岩手山登山口はある。一般コースタイムは約4時間。ブナやミズナラの樹林帯を登り下りする。すぐに新旧2通りのコースがあるが、あまり変わりない。桶の淵がそのポイントになる。新道コースを進み、登山口から45分、一合目の広場に到着する。休むには、林から抜け出た2合目が適当のようだ。整備された階段を行き、樹林が開け、2合目に出る。このあたりの豆腐岩で、オオミドリシジミが止まってくれた。朝も早く、開翅すると緑色に輝く。何枚も写真を撮る。このチョウの開翅の写真は初めてだった。このあたりを過ぎるとややひらけた感じになってくる。見晴らしも良くなる。ここを進むと登山道は再び樹林に入り、中間点で3合目前から新道と旧道の2つ分岐する。今回も登りは新道を選び、下りに見晴らしの良い旧道に決める。5合目(新道)までは急坂が多く、樹林帯の中の平凡な道だ。花も少ない。6合目あたりから樹林も解放され、合流するのは7合目の鉾立である。眼下にはうっそうとした樹林が広がり、山頂方向に砂礫の山肌が見える。ハイマツの道を進むと8合目避難小屋に到着する。結構見えていた山頂にもガスがかかり始める。景色はなかなかで、7合目を過ぎるあたりから高山植物も多くなる。名水のお成清水でのどを潤し、9合目の不動平から山頂を目指す。不動平には、避難小屋があり、最近ではバイオトイレが設置される綺麗な小屋のようだ。不動平からは、がれきの道を進む。御鉢の淵から、コマクサが目につく。火山砂礫にコマクサの群落が印象的だ。石仏が並ぶ御鉢を北に進み、焼走りコースに合流する。すぐ先が岩手山山頂である。山頂からは、前回のように眼下にカルデラ地形、御苗代湖、鬼ガ城尾根、秋田駒ヶ岳や八甲田山、鳥海山などの北東北の山々が眺望できるはずだが、今日はガスがかかり進行の左手にわずかにすそ野が確認できる程度で残念だ。山頂で写真を撮り、少しお腹に入れ、御鉢を不動平に戻る。途中から雨模様になり、8合目小屋でカッパになる。7合目、鉾立からは旧道に入る。雨もやんで、眼下に展望が広がる。6合目、5合目、原野や樹林帯を見ながらの下山である。遮るものもなく、岩場とがれきの道が続く。山頂から4時間弱で馬返し駐車場に戻った。清水で喉を潤し、靴や洗って車に乗車する。
次の早池峰山をめざし、岳にある宿坊に向かった。
     
8合目避難小屋  不動平から御鉢に向かう   山頂スナップ
     
火山礫にコマクサの群落  ハクサンシャジンと樹林帯 樹海を見下ろす

     
 コマクサ  ミネウスユキソウ オオミドリシジミ 
         
 ヤマジノホトトギス  オオバギボウシ  クルマユリ キバナノヤマオダマキ   
         
     キバナノコマノツメ  クサフジ  イワブクロ
         
 ヤマハンショウズル  マルバタケブキ  ミヤマキンバイ ベニバナイチヤクソウ   ハクサンシャジン
         
 ヨツバシオガマ  マルバシモツケ      

コースマップ

(国土地理院の地図を引用)

このあと、明日の目標、早池峰山のために岳へ向かった。宿坊、大和坊が宿である。25号線の峠越えは嫌だった。前回の経験が生かされなかった。

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作成日: 2015年7月29日