83)仙ノ倉山 2,026m:2015年10月10日  元に戻る山の記録に戻る 日本三百名山に戻る
 仙ノ倉山(せんのくらやま)は、群馬県利根郡みなかみ町と新潟県南魚沼郡湯沢町にまたがる山。谷川連峰に属する。標高2,026mで二等三角点が置かれている。山容は穏やかで花畑が続き、眺望にも恵まれ日本二百名山に選ばれている。登山ルートは、谷川岳の肩ノ小屋から万太郎山を経て上越国境稜線を縦走するほか、国道17号の湯沢町元橋にある平標登山口から平標山経由で入山することができる。仙ノ倉山は谷川連峰の最高峰で、東に万太郎山(1954m)、西に平標山を控え、平標山との間は、谷川連峰でも唯一の美しい高原だ。土樽方面では、残雪の形からこの山を「三ノ字ノ頭」と呼び、三ノ字で苗代、二ノ字で豆蒔、一ノ字で田植えと、残雪が1つずつ消えるのに従って、農事の季節を卜(ぼく)している。
 途中通過する平標山は谷川連峰西端に位置し、緑豊かであり紅葉も美しい。仙ノ倉山へ続く広い稜線には、ハイマツやシャクナゲの緑地に高山植物の群落が点在し、山上の楽園を形成し、花百名山として知られている。平標山の「標」とは、乗越の分岐点や分かりにくい場所に、目標の柱などを建てた所という意味。その名のとおり山頂は広く平らな所であり、4コースの登山道が交差する十字路でもあるので、大きい道標はあるが、残雪期や天候の悪いときなどは注意を要する。
 元橋駐車場からの登山コースは二つあり、松手山側からの登りは急登ではあるが美しい山頂の緑を目の前にして登ることができる。平標山の家側からのコースの方が緩やかであるが平標山の家までの眺めはそれほど良くない。景色を楽しみたい人は松手山コース、体力に自信のない人は平標山の家側から登るのが普通であるが。一般には急な松手山側から登り平標山の家側から下る。今回は反対のコースをたどり、平標山の家側から登り松手山側から下った。結果的には、紅葉を背景に苗場山をずっと見ながらの下山で素晴らしい景観を見ることができた。
(ウイキペディアより)

前日 京都駅(20:40)−高速夜行バス−10月10日 高崎(5:05、5:14発)−平標山登山口(7:10、7:20出発)−林道登山口(8:20〜8:25)−平標山ノ家(9:30〜9:40)−平標山山頂(9:35〜9:40)−仙ノ倉山(11:25〜11:45、昼食)−平標山(11:25〜11:30)−松手山(13:40〜13:45)−平標山登山口(15:00)
 大白川大雲沢ヒュッテ泊            歩行時間:7時間40分(含む休憩時間、約1時間)

 京都駅から高速夜行バスに乗車、最初の高崎駅に40分ほど早く到着する。駅のコンビニで当日の弁当や飲み物を買う。待ち合わせ時間より早くKさんが迎えに来てくれ、国道17号の湯沢町元橋にある平標登山口に向かう。高速自動車道を使い、7:10頃に到着する。身支度を整え、登山届を出して出発する。渓流沿いの平坦な道を進む。やがて未舗装の林道に出て、1時間分歩き、平標山登山口と表示のあるポイントに着く。平標山ノ家までの平元新道は樹林帯の中の道である。杉林からやがて広葉樹林帯になり、高度を上げるにつれ、紅葉が深まる。時折、樹間から山々が望める。途中、小休止や写真撮影を入れ、1時間5分で稜線上にある平標山ノ家に出る。一挙に視界が広がり、北方向に平標山が、草モミジ越しに仙ノ倉山が見える。ササの緑と紅葉、草モミジの黄金色が混じりあって素晴らしい景観を示す。低木と、草原の稜線上をゆっくりと登る。登りの登山客はほとんどが松手山経由でのんびりと登ることができる。紅葉越しの仙ノ倉山、ゆったりとした稜線が前に広がる。平標山山頂まで1時間弱、最後の一登りで結構広い山頂に着く。やや雲が出てきて、風も強まった。平標新道への道には池塘が点在し、山頂からの眺めも良い。松手山方面の奥には苗場山の特徴的な山容が広がる。仙ノ倉山へは緩やかな勾配であるが、いくつかのピークを過ぎることになる。この時期はゴツゴツとした岩混じりの道やササが敷き詰められた道になるが、木の階段や木道があり、歩きやすい。紅葉を見ながらの45分ほどの行程だ。最後に上り詰め、広い仙ノ倉山山頂である。午後からは風が強く風を避けての昼食である。東には万太郎山の向こうに谷川岳が見え、山々が重なっている。谷川岳には、会のメンバーが別途登っている。ちょうど同じくらいの時間に到着していることだろう。昼食を済ませ、360度のパノラマを楽しんだ後、平標山に戻る。皆は平標山ノ家経由の下山で、我々少数派は松手山に向かう。前方には素晴らしい紅葉が待ち構えてくれた。その先に苗場山とそれに続く山々が見える。1時間以上の素晴らしい景観が楽しめる。秋のコースはこちらに限る。何度の立ち止まり、写真を撮る。松手山からは急坂が待っているが、木の階段も整備され、思ったほどの歩き難さもない。出発してから7時間40分、駐車場に戻る。ここから、横浜からのYさんの待つ小出駅に向かう。約束の17時に到着し、3人で宿泊する大白川大雲沢ヒュッテに向かった。宿は12名のグループが泊り、賑やかだった。明日の守門岳のため、天気を気にしながら早めに就寝した。

平標山ノ家越に平標山 仙ノ倉山 平標山頂から平標新道への道(仙ノ倉谷への道)
仙ノ倉山から平標山への緩やかな稜線 仙ノ倉山  万太郎山の向こうに谷川岳
 
 中央に苗場山 下山道途中から平標山を振り返って  マツムシソウ
苗場山を背景に紅葉の稜線が続く
行程MAP
(国土地理院の地図を引用) 

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作成日: 2015年10月18日