24)桟敷ヶ岳 896m : 2001年5月4日 関西百名山、城丹国境尾根、関西百名山に戻る

 桟敷ヶ岳(さじきがたけ)、さじきがだけ)は、京都府京都市北区と右京区京北町の境界に位置する山。標高895.9mであり、京都市北区の最高峰である。関西百名山に選ばれており、京都北山の代表的な山のひとつである。桟敷ケ岳、桟敷岳と表記されることもある。京都市街地東部を流れる鴨川の源流は桟敷ヶ岳の山麓にあり、桟敷ヶ岳は鴨川流域の最高峰である。北麓からは鴨川の源流のひとつである祖父谷川が発し、南南東に流れる。西麓からは清滝川の源流が発し、南南西に流れて保津峡付近で桂川(保津川)に合流する。南東には鞍馬山(584m)や貴船山(700m)などが、南には半国高山などが、西には飯森山(791m)や天童山(775m)などがある。北麓にある石仏峠は雲ケ畑から丹後地方に向かう古道が通じていた。雲ケ畑から祖父谷峠を越える道は京の都と山国を結ぶ最短距離の道であり、昔から川魚や木炭などが宮中まで運ばれた。さらに古くは峠を通るのではなく、雲ケ畑の岩屋谷から桟敷ヶ岳山頂を通って井戸祖父谷に下る「尾棧敷」と呼ばれる尾根道が使われた。登山ルートであるが、もっとも一般的な登路は、岩屋橋から薬師峠を経て山頂に至るルートである。岩屋橋にある惟喬神社から雲ケ畑岩屋川に沿って30分ほど林道を歩き、岩屋不動(志明院)から谷を離れて登山道が始まる。雲ケ畑と大森を結ぶ薬師峠には大きなモミの木と六体地蔵(六地蔵尊)があり、かつての峠茶屋と思われる廃れた休憩小屋がある。南西に少し歩くと岩屋山(649m)山頂に着き、岩屋山の先には一坪ほどのお堂と680mの無名ピークがある。岩屋山は霊山として知られており、何本もの杉の巨木、巨石や奇石、洞窟・飛瀑などがある。薬師峠から北東の尾根道を登ると、すぐ左手に江戸時代の古びた墓地がある。電波反射板がある岩茸山のピークの脇を通り、関西電力の送電線鉄塔に着く。このあたりの展望は良好で、城丹国境の尾根をはじめ、東は比良山系、その手前には花脊峠に重なる山々を望むことができる。ここから少し下って鞍部を越えると桟敷ヶ岳の頂上に達する。頂上には二等三角点があり、小広場が設けられている。樹林のために頂上からの展望は乏しく、頂上からは北東(比良山系)方面しか視界が効かない。山頂のやや南方には「都眺めの岩」と呼ばれる岩や送電線鉄塔があり、この付近から京都市街地、比叡山、比良山系などを遠望できる。この送電線は日本海沿岸の敦賀原子力発電所から朽木や花脊などを通って京阪神地域に達しており、かつては都への献上物が運ばれた桟敷ヶ岳山麓を、現在は50万ボルトの送電線で電気が運ばれている。登路には大森谷や祖父谷林道を経るルートもあり、石仏峠、五本杉で有名な祖父谷峠などには古くからの伝承が残されている。(ウイキペディアより)

 今回は、岩屋橋から薬師峠を経て岩屋山に寄った後、山頂に至る。さらに城丹国境尾根  「関西の山、日帰り縦走」という本に書かれたルートをそのまま踏襲した。途中の尾根筋は表示が不十分な上、テープも少なく、慎重な行動が必要だった。それだけに歩きの充実感はそれなりのものだった。


守山(7:06)〜山科(7:25、地下鉄7:32)〜京阪三条(7:41、7:48京阪)〜出町柳(7:51、バス8:10)〜バス〜岩屋橋バス停(9:08、9:10出発)−惟喬神社、岩屋不動志明院−薬師峠(9:32)−岩屋山649m−桟敷ヶ岳(10:38〜10:48)−鍋黒峠(11:02)−分岐(飯森山・祖父谷)(11:08)−大谷峠(11:40)−飯森山(11:52〜12:12、昼食)−反射板ピーク−天童山(12:34)−ピーク−茶呑峠(13:02〜13:12)ー 大森分岐(13:45)−小野郷、小野郷下町、小野郷ローガーデン前(14:35、14:48バス)−京都駅(16:00)
    歩行時間: 4時間40分(休憩時間:45分)

 京都北山の奥座敷にある桟敷ヶ岳は、豊かな自然林を持つ人気の高い山である。桟敷ヶ岳から飯森山、天童山へと延びる城丹国境の尾根を進むことのにした。
 守山駅からJR・地下鉄:京阪を乗り継ぎ、出町柳からバスで登山口の岩屋橋バス停で下車する。橋を渡り、右手に惟喬神社を見ながら車道を進む。岩屋不動志明院の駐車場(登山での駐車には利用できない)から参道をたどる。この時期、シャクナゲが見事に咲いている。更に大きな岩で右手に進み、六地蔵の上で薬師峠に着く。バス停から22分、右手が桟敷ヶ岳だが、急ぎ足で岩屋山(649m)を往復する。峠まで樹林帯の中の道である。桟敷ヶ岳に向かう。峠からは雑本の中の道で、新芽が出だし、気持ちのよいコースになる。北側が伐採されたところからは、これから進む岩茸山南面と、北方向に東西に連なる城丹国境尾根が一望できる。岩茸山のところでは西側に大森集落を見下ろせる。岩茸山の東斜面を巻く恰好で桟敷ヶ岳への道を進む。ササ、スギ林、広葉樹の雑木林が現れ、、新芽が出だしの道である。桟敷ヶ岳の手前になって尾根に出た格好になり、送電線川鉄塔の立つピークに着く。伐採され、展望が広がる。目の前に桟敷ヶ岳の姿がある。西側にこれから進む城丹国境尾根の峰々が見渡せる。一方、東側には雲取山、皆子山といった山々があり、その奥に比良山系の武奈ヶ岳や蓬莱山が確認できる。展望を楽しみ、いったんは下って登り返せば桟敷ヶ岳山頂の広場に出る。二等三角点があり、結構刈り込まれている。
展望は北側だけで、見られる丹波高原は平坦な峰々で印象がイマイチである。ここで初めての休憩を取る。出発して1時間30分ほどである。縦走は北西方向で、まず、鍋黒峠を目指す。雑木林を進み、尾根を進むと広大な伐採地にでる。展望はさらに東まで広がる。見晴らしを楽しみながら行くと、左は大森、右は
祖父谷峠へ別れる鍋黒峠に着く。更に数分で鉄塔のある分岐に出る。右手の祖父谷峠への道を分け、左手(西)の飯森山方向に進む。
 そこからの卜りは送電川鉄塔への巡視道に使われているためか、広い道だ。それから北に派 一生した尾根と南に派生した峰(八四二片)との の広い山占いを通り、その先で南側の尾根に 一急登する。しばらくしてササが多くな0、進む
にしたがって道が判りにくい所が山てくるが、テープと標識を頼りに辿っていけばよい。また稜線上を進まずに北側斜面を進む所もあるので注意したい。とくに杉林の登りは不明瞭で、必
ずテープどおり・に辿っていくこと。 そして大谷峠へ下ろ所で、前方に反射板の建つ峰とその右に飯森山が眺められる。両峰とも三角形の美しい山だ。峰に向けていったん急ド降し、コルから再び急
登する。そのコルからはドーム状の山容をした天慨山が眺められる。 巾頂け忍び返しの金網が広く張りめぐらされていて、ル」人禁止・の石板かおり、中に反射板塔が建っ。展望は束側から梢越しに桟救ヶ岳から
岩茸山にかけての尾根が垣問見える程度。 次の天童山へは伐採箇所玉卜るのだが、正面に人俗山と、その右側に周山街道から分かれた・ 山国街道に岫った集落が見ドろせる。y」こにき
ての展望の良さに、まずまずの満足をおぼえるだろう。天童山は植林の巾で、展望はなく暗い。下り〜〜ヽ女i)
はさらに暗く、次のピークで雑木林に変かってほっとする。そして次の下りは岩尾根まじり。じつに展望がよく二天竜山、反射板のある峰日
もちろん桟敷ヶ岳から比叡山、さらに愛台山までも見渡せる。 そして最後の急ド降で茶呑峠に善く。薬師峠から枝敷ヶ岳のコースもそうだが、この茶呑峠も若狭の小浜へ向かう小浜街道の間道なので、
峠に江戸中期のお地蔵さんが祀られていて、傍らに昔の道標も残る。茶呑峠というのだから、背け旅人のための茶店があったのだろう。ここからは京北町の周山へ出られるが、南に
とって同じ周山街道の小野(京都市北区の殼北部) へ出よう。距離がさほど変わらないのなら、バス料金の安い方が得だ。またマイカーの場合も茶呑峠から南ヘドることになる。あとは林道
から車道に出て、巾町を経て小野のバス停へ。

花背高原前(学校前)で下車する。早々に出発する。

桟敷ヶ岳山頂、ススキが刈られ  気持ちの良い雑木林の中、新芽が出だす山頂  城丹国境尾根
天童山 地蔵の置かれた茶呑峠 小野郷から城丹国境尾根を望む

行程マップ

(国土地理院の地図より引用)

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更新日:2016年11月22日