25)比叡山 848m : 1998年3月14日 関西百名山、関西百名山に戻る

 比叡山(ひえいざん)は、滋賀県大津市西部と京都府京都市北東部にまたがる山。大津市と京都市左京区の県境に位置する大比叡(848.3m)と左京区に位置する四明岳(しめいがたけ、838m)の二峰から成る双耳峰の総称である。高野山と並び古くより信仰対象の山とされ、延暦寺や日吉大社があり繁栄した。東山三十六峰に含まれる場合も有る。別称は叡山、北嶺、天台山、都富士など。国土地理院による測量成果では、東の頂を大比叡、西の頂を四明岳、総称として比叡山としている。「点の記」では、東の頂に所在する一等三角点の点名を「比叡山」としている。この三角点は大津市と京都市の境に位置するが、所在地としては大津市にあたる。なお、比叡山は、丹波高地ならびに比良山地とは花折断層を境にして切り離されているため、比叡山地、あるいは比叡醍醐山地に属するとされる。京都側から見た場合、四明岳と大比叡をともに確認することができ、重量感のある印象である。だが、京都盆地から比叡山を見た場合、四明岳は確認できるが、大比叡の頂は四明岳に隠れてしまう。このときのバランスのとれた三角形の外観は、「都富士」ともいわれる。また、大比叡がみえない場合、四明岳を比叡山の山頂だと見なすことがあり、京福電気鉄道叡山ロープウェイにおいては、四明岳の山頂をもって比叡山頂駅と設定している。比叡山の山頂からは、琵琶湖や京都市街のほか、比良連峰などの京都北山も眺めることができる。山の東側には天台宗の総本山である延暦寺がある。また、山頂の北の「奥比叡」は「殺生禁断」とされているため、貴重な野生動物や植物の姿を確認することができ、特に、鳥類の繁殖地として有名である。なお、真夏の京都市内と比叡山の山頂近くとでは、気温が5、6℃違うという。なお、四明岳の表記、あるいは読みには多数の説があり、国土地理院による「四明岳(しめいがたけ、しめいだけ)」のほか、「京都市の地名」では「四明ヶ岳(しめがたけ)」、「四明峰(しみょうのみね)」などを挙げている。比叡山の別称である天台山、ならびに四明岳の名称は、天台宗ゆかりの霊山である中国の天台山、四明山に由来する。
 登山ルートであるが、
①京都市左京区修学院から登る雲母(きらら)坂(四明岳まで2時間30分かかるという)は古くから京都と延暦寺を往復する僧侶・僧兵や朝廷の勅使が通った道であり、現在も登山客は多い。
②滋賀県側からは、日吉大社の門前町・坂本から表参道を経て、無動寺谷を通って登る登山道などがある。山内には大津から京都大原方面へ抜ける東海自然歩道が通っている。
 今回は、朝日新聞の週末は山歩き、シリーズ6回目に記載のそのままを踏襲した。歩きは6時間コース、朝、新聞を見て思い立ち、その日に車で登山口の日吉神社駐車場に向かった。この時期は観光客も少なく、静かな山歩きが楽しめた。スギの大木、厳かなたたずまいと歴史の重みを味わった。


自宅(9:42出発)~日吉神社駐車場(10:10、10:13出発)-根本中堂-阿弥陀堂-大比叡山(11:50~12:15、昼食)-阿弥陀堂~浄土院、釈迦堂~東海自然歩道-横川中堂(13:55)-日吉神社駐車場(14:55)
    歩行時間: 約4時間(休憩時間:約40分)

 自宅を遅い時間に出る。幸い、日吉神社駐車場が空いていて駐車できた。他には、比叡山高校前にある駐車場や少し離れるが、観光用の公営駐車場が利用できる。日吉神社入り口付近の鳥居の横にある石の階段が登山口になる。標識がなく、とっつきが分かりにくい。石段を上っていく。左手が比叡山高校の敷地である。石段を登りきると左からの道と出合う。直進する。南善坊の階段が見え、南善坊石段の手前にも左へ行く道がある。どの道をたどっても上で合流する。植林と民家もある。左は大きな岩がごろごろした坂道で、右は石段である。右にとり、石段を登りきると出入口の柵がある。ここを抜けるとここが合流点になる。途中、展望に適したところがある。道なりに進む。植林や針葉樹の木々が多く、ら展望はない。ヒノキ林の道には、「伝教大師母君の遺跡 花摘堂跡」や小さなお堂が現れる。「亀塔」はお堂にある。すぐ隣りに慈覚大師御廟への道、さらに「法然上人得度御霊場」などを見送り、 最後の急坂を登ると延暦寺会館にでる。根本中堂、大講堂、戒壇院、東塔と阿弥陀堂を見学する。大比叡は、阿弥陀堂の裏から登っていく。道は、東塔と阿弥陀堂のあいだを進み、回廊風?下を通り抜ける。裏手の左に古い階段の道が見え、進む。階段が出てくる。登りきると、やっと山頂道標が出てくる。道なりに進み、NTTの無線中継所、テレビ局のアンテナ群、貯水槽のすぐ前が山頂で、山頂への 踏みあとが出てくる。少し登れば「大比叡」で、一等三角点と山頂標識がある。展望はない。出発して1時間37分、ちょうどお昼になる。人っ子一人いない山頂で昼食とする。一息ついた後、阿弥陀堂に戻る。先に見つけていた東海自然歩道の表示に従って横川中堂に向かう。しばらくは登山道とは程遠い様子である。山王院、浄土院、釈迦堂など史跡を見物しながらの道である。トイレも心配がない。西塔を過ぎいよいよ舗装道を離れ、登山道である。ドライブウェイの下をくぐり、ドライブウェイに沿って進むが、よく整備された登山道になっている。この道、回峰行者が通る峰道である。スギ林の平坦な道で所々の坂は階段で整備されている。京都トレイル一周の表示もある。ヒノキの林、広葉樹林と植林の境を歩くなど結構バリエーションがある。玉体杉に着く。ここでも展望があり、南西方向がひらけている。少し先で横高山の道を分け、静かな雰囲気の道を進む。仰木峠の道を左手に、奥比叡ドライブウエイをくぐり、しばらくで横川中堂の駐車場に着く。広い大きな駐車場である。横川バス停にトイレや売店がある。境内にもトイレや自販機がある。登山者である旨申し出て、観光料金をパスする。 境内をを通過する。三石岳へは鐘楼を右の恵心堂方面進む。海軍通信学校慰霊碑を横目に行くと恵心院に出る。風情の感じられる建物で、紅葉の時期には綺麗だろうと思われる。日本生命の慰霊塔の分岐を右、滋賀医大霊安墓地を過ぎ、分岐更に右へ進む。杉並木を下る。やがてわき道が出てくる。赤いリボンの目印だ。すぐに三石岳山頂に出る。そのまま戻っても良いし、東に下り手も良いようだ。元に戻り、林道をひたすら下ると八王子山へ登る分岐がある。八王子山からすぐに三宮神社、奥に牛尾神社がある。杉並木は続くが、すぐに日吉大社東宮に出る。ここから境内を通り駐車場に戻った。そこそこの歩きになった。

行程マップ
(国土地理院の地図より引用)
(国土地理院の地図より引用)

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作成日:2016年11月24日