28)妙見山 660m : 2001年1月13日 関西百名山、関西百名山に戻る

 妙見山(みょうけんさん、みょうけんざん)は兵庫県川西市、大阪府豊能郡豊能町、能勢町にまたがる山。北摂山系に属する。概要山体が信仰の対象であり、山頂近くには日蓮宗の関西地区における重要寺院である能勢妙見堂がある。能勢妙見堂は正式名称を無漏山真如寺境外仏堂(けいがいぶつどう)能勢妙見山と称し、能勢町地黄にある真如寺の飛び地境内であるが、本寺の真如寺よりもはるかに多くの参詣者を集めている。山頂には4等三角点が設置されている。三角点の所在地は大阪府豊能郡豊能町で、記念碑の陰の目立たない場所に標識が設置されている。当山は西南日本の標高600m付近でのブナの自生の南限とされ、これまでは大阪府側のみに分布すると考えられてきたが、兵庫県川西市で8本発見された(この個体群は2013年に兵庫県のレッドリストに追加された)のに続き、山頂付近のブナ林(9.5ヘクタール)が一部兵庫県側に入っていることが確認された。 ちなみに、大阪府下のブナ自生地は妙見山と和泉葛城山のみであり、いずれも天然記念物に指定されている。山頂には行基の建立を伝える為楽山大空寺があった。鎌倉時代に入ると源満仲を祖とする能勢氏が領主となりその地に妙見菩薩を祀ったとされる。その後、江戸時代初期に当時の領主能勢頼次の帰依を受けた日乾(後の日蓮宗総本山である身延山久遠寺二十一世)の手によって新たな妙見菩薩像が彫られ、大空寺趾に建立した仏堂に祀ったのが現在の能勢妙見堂である。 山頂の境内地に残るブナ林は一万年以上前から残る自然林である。そのことより、行基による大空寺建立以前から山頂付近には何らかの信仰があったことがうかがえる。中腹の滝[北側中腹には能勢の本滝があり、江戸時代より滝に打たれる者が増えた。江戸時代中期に刊行された摂津名所図会には能勢の本滝ではなく妙見滝とあり、能勢妙見堂の参詣者が打たれた滝であった。当時、滝の横には常富堂があったとされる。1834年に編纂された能勢東郷志においても参詣者が行をする妙見山滝と記述されており、滝が境内地の一部として栄えていたことがうかがえる。しかし、妙見山は旗本である能勢氏の知行地であったため、明治政府の廃藩置県や版籍奉還の影響を少なからず受け、その後天台宗系修験道の僧侶である野間日照が、妙見瀧の地を野間中村より取得し居を構えた。1935年には野間日照により滝の横にあった常富堂を改築する形で本瀧寺(現在の妙見宗総本山)を建立した。現在、能勢の本滝までの山道に多くの石仏が祀られているのを見ることができるが、これは能勢の本滝が行場であった時代の名残である。他に東側中腹に清滝、南西側中腹に新滝(雄滝)と呼ばれる滝がある。清滝の側には日蓮宗松籟山妙瀧寺がある。また、新滝は白瀧神社の境内地にある。(ウイキペディアより)

 山頂には、バスやケーブル、リフトで登ることができる他、旧参道も含めた登山道が何本かある。能勢電鉄のホームページに詳しい。
①新滝道コース:明治・大正時代の旧参道で、当時の丁石が残っている。夏のキツネノカミソリ、秋の紅葉が特徴。
②上杉尾根コース:古い時代の旧参道で、献灯が残っている。北摂に多い台場クヌギの林があり、昔の茶屋跡もある。緩やかな尾根からは、大阪湾や里山の風景が楽しめる。
③大堂越コース:台場クヌギが多い里山の雰囲気を感じることができるコース。コース上には炭窯跡も見られる。
④初谷渓谷コース:「大阪みどりの百選」に選ばれた緑と水に恵まれたハイキングコース。鳥や小動物を含む動植物観察ができ、沢渡りなども楽しめる。
➄天台山コース:吉川峠から山の中に入り、鬱蒼とした樹林帯を行くコースで、静かな山歩きが特徴のロングコース。

今回は、上杉尾根コースで登り、新滝道コースで下山した。昔の山道歩きで随所にその趣を感じることができた。新年早々で参拝客も多かった。

守山駅(8:53)-JR大阪(9:48)-阪急梅田(10:00)-能勢口(10:26、10:28出発)-妙見口(10:50)-上杉登山口(11:05)-能勢妙見宮(12:10)-三角点(12:15~12:30、昼食)-白滝稲荷神社(13:00)-ケーブル口(13:08)-近畿自然歩道-くにさき橋(13:40)-一庫戸ダム口(14:38~14:43)-山下駅(15:00、15:03電車)~能勢口~梅田
    歩行時間: 4時間45分(休憩時間25分)

妙見口からバス道を進む。表示に従い、上杉登山口に着く。駅から15分である。石垣のところから右手に尾根に取り付く。樹林帯の中の歩きやすい道を進む。前半はやや急坂だが、長く続かず、平坦な道になったり下りになったりでそれほど疲れない。また景色も楽しめる。道は、竹林やスギ林など結構返還に富んでいる。八丁茶屋跡からは一旦下りがある。妙見参道には時代物の燈籠が次々現れる。山上には1時間程度、三角点のある能勢妙見宮に向かう。三角点表示があるが、雰囲気は山頂の雰囲気ではない。仕方なくここで昼食とする。山上からの景色はまずまずで、北摂の山(剣尾山ほか)が望まれる。まだ年明け早々ということもあって、参拝客が多い。新滝道コース(初谷渓谷コース)に向かう。大きな山門、駐車場、舗装道路など、雰囲気が出ない。
スギ林の道が続く、足元は石がごろごろしたところもあり、注意する。沢に沿って下り、時々小さな沢を渡る格好になる。30分ほどで白滝稲荷神社に下り、お詣りをする。ケーブル口には直ぐに着く。登山口から歩きだして2時間程度、予定を変更し、近畿自然歩道を歩き、一庫戸ダムから山下駅に行くことにした。少々寒かったが、2時間弱の歩きをプラスして、トータル5時間弱の歩きになった。山下駅から乗り継いで梅田に出た。
能勢妙見宮  山頂

行程マップ

(国土地理院の地図より引用)

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作成日:2016年12月10日