29)剣尾山 784m : 2001年1月28日 関西百名山、関西百名山に戻る

 剣尾山(けんぴさん)は大阪府豊能郡能勢町宿野に位置する、標高784mの山。北摂山系の主要な山であり、関西百名山、大阪50山の一つである。剣尾山は、大阪府の北西部に所在する山で、北は京都府亀岡市に接する。標高は784mを測り、北摂第一の峻峯である。丹波高地や北摂山系のその他の山と同様に、準平原化した甞ての山脈が侵食されて残った残丘が、再隆起して作り上げられたと考えられる。この山は俗に「ツキガミネ」と呼ばれている。ツキガミネは当山ゆかりの月峯寺によるものと思われる。現月峯寺は、麓の大里村に再興されているが、もとは剣尾山山頂にあったもので、山頂付近には今でも旧寺の礎石や石垣が残り、さらに周辺には石造物等がいたるところに散在し、かつてはこの地の山岳信仰の中心であり、古くから多くの信者を集めていた、往時の隆盛を物語っている。剣尾山月峯寺は、剣尾山からやや南へ下った尾根上に位置する。剣尾山の頂上は岩盤が露出し、「イワクラ」を想わせる環境である。展望も良好で、北西は丹波の山並みが見渡せ、東は京都市内の山々も部分的に見え、南は大阪湾が遠くに見える。当寺の縁起によれば、聖徳太子の命により日羅上人が開創したといわれ、広域な山上には七堂伽藍の荘厳が奇岩霊木とともに聳え立ち、霊山として近隣に知られてきたといわれる。歴史剣尾山および月峯寺については『摂津名所図会 下巻』にも挿絵を含めた記載があり、江戸時代においても著名であったことが知られる、と共に剣尾山月峰寺を理解する上からも参考となる。山は、岩、岩壁、森が特徴で、修験者も修行の為に登った山である。森には、大きな岩と壁が点在し、そこに描かれる仏像や梵字は、当時の様子を思い起こさせる。剣尾山の山頂からは、京都の亀岡も眺められる。最も一般的な登山路は阪急バス行者口から入山するもので、山頂までは1時間半程度。その他に、能勢杉生バス停を基点として、横尾山経由で入るものもある。(ウイキペディアより)
今回は、行者山の登山口から、剣尾山を経由、国界を経て、横尾山にまわる周遊コースを取り、下山後は日帰り温泉を楽しんだ。

守山駅(7:21)−大阪(8:15、8:21阪急)−池田(8:40、9:05バス)−行者口バス停(10:05、10:10出発)−登山口(10:25)−行者山−六地蔵(月峯寺跡)(10:58)−剣尾山(11:45〜12:45)−国界 − 横尾山(13:15〜13:25)−頂上広場(13:55)−サワガニ広場(14:10)−下山口(14:20) 旧簡易保養センターで温泉
    歩行時間: 約2時間(休憩時間18分)

 電車を乗り継ぎ、池田で4人が合流してバスに乗車する。剣尾山登山口のある行者口バス停で下車、国道173号線を渡りアスファルトの緩やかな坂を登山口に向かう。左手に真言宗の玉泉寺、さらに進んで登山口への標示とコース案内が出てくる。丸太の階段が続く。 すぐに行者山特有の大石が見られるようになり、大日岩が現れる。大日如来坐像が彫られている。 線刻は見事で、衣は黄褐色表され、線、顔、後背は黒い刻まれている。ここからすぐに本堂がで、行者山の説明がされている。弥勒岩という大岩が覆いかぶさり、かなりの数の大人が下に入り込める。岩の左上にも大きな岩がそそり立っている。大峰山で見られるような、修験道の行場の奇岩のみちである。岩場の歩きにくい道はしばらくで、すぐにピークらしくない行者山(469m)の頂に着く。 ここからは稜線の東南斜面に付けられた路を行く。落ち葉と雪の混じった道になる。さらに進み、炭焼窯跡を過ぎるとまもなく六地蔵に出る。その名の通り六体の地蔵が赤い前掛け姿で立っている。近くには他にも小さな地蔵も見られる。ここから先のなだらかな稜線は月峯寺の跡になり、堂の礎石も多く残り、石垣や井戸等の遺跡を見ることができる。推古天皇の時代(西暦600年頃)、日羅上人に由来する古い歴史がある。あたりの木々は雪を被り、寒さを引き立たせる。
六地蔵  月峯寺跡

ここからすぐに剣尾山頂に着く。岩がいくつもあって、一番高いところが蛙石である。360度の展望で、天気が良ければ、東は竜ヶ岳や愛宕山など京都の山々、東南方向に釈迦岳やポンポン山、南方向には、妙見山〜箕面の山々が都築、南西に中山連峰、西に羽束山〜大船山、北は深山が眺望できる。雪の中、1時間の昼食とする。

 剣尾山山頂写真  山頂からの景色
 

昼食後、横尾山へ向かう。大小の岩を踏みながら下る。細い道になる。葉を落とした林のなかの道は明るく、足元は雪を被ったササが続く。やがて、国界の石柱が立っ分岐に出る。この2mほどの石柱は、丹波の国と攝津の国の境を示すものである。分岐をさらに進み、急な坂を登りきると横尾山頂(785m)である。山頂からは、北摂の深山、三岳、小金ヶ岳が展望される。木々は少しばかり霧氷がついている。しばしの休みを取り、出発する。相変わらず、雪が木々や足元にあり、雰囲気の良い歩きがつづく。やがて2つに分かれる。左に取り、急な坂を鹿除けのネット横を下る。急坂が終わると尾根筋になり、大きな岩尾根に出る。ピークには高圧鉄塔が建てられている。岩場の道を注意深くあるく。鉄塔の立つ岩峰(トンビカラの岩峰)に出る。見晴らしが良く、能勢の郷が眺望できる。石の石段を下ると21世紀の森”頂上広場”に出る。ここから丸太の階段を下り、見晴らし峠と一休み峠の分岐では真っ直ぐの一休み峠方向にすすむ。さらに次の十字路で進み"サワガニ広場"へ下る。ここから表示を確認しながら、能勢の郷で温泉を楽しんだ。この29年間続いた能勢簡易保険保養センターは、平成19年2月28日をもって営業を終了した。

行程マップ

(国土地理院の地図より引用)

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作成日:2017年2月22日