36)依遅ヶ尾山 540m : 2006年9月30日 関西百名山、  関西百名山に戻る

 依遅ヶ尾山(いちがおさん、いちがおやま)は、京都府京丹後市丹後町にある山。丹後半島の北端にあり、標高540mの独立峰で、死火山である。関西百名山に選ばれている丹後半島唯一の山であり、金剛童子山系の北端に位置する。
 地理としては、白山から中国山地に向かって伸びる白山火山帯に含まれ、片流れの外輪山型をした特異な山容を持つ。依遅ヶ尾山の東側に降った雨は宇川を流れて平海水浴場付近で日本海に注ぎ、西側に降った雨は竹野川を流れて立岩付近で日本海に注ぐ。展望が開けた山頂からは竹野郡や日本海を一望でき、中郡・熊野郡・与謝郡および但馬の山々も見渡すことができる。東には碇峠を挟んで権現山などが、南東には太鼓山風力発電所がある太鼓山などが、南には金剛童子山などがある。第三紀中新世の石英安山岩の溶岩類からなり、山頂部は広く平坦な台地状で尾根型の山系をなしている。その平坦地の周囲を急斜面が囲んでおり、谷はあまり発達していない。特に北側は急傾斜の斜面となっており、下部には大規模な地滑り地形が発達している。乗原(のんばら)集落は地滑りに伴う地形上にあり、山麓の滑落崖直下には湿地が形成されている。かつては依遅ヶ尾山にも木地師が住んでいたとされ、また十年や二十年に1回は山火事があったという。自然に関しては、山の中腹以上は木々に乏しいが、山麓にはマツ、ケヤキ、カシ、シイなどの混交林に覆われている。北麓の日本海沿岸部は丹後松島の景勝地であり、真北に犬ヶ岬が日本海に突き出ている。山頂部からは北東の経ヶ岬や丹後松島などの海岸部を眺望でき、春や秋の行楽シーズンには地元の学校や団体旅行者などで賑わう。山域は丹後天橋立大江山国定公園の一部となっており、第1種特別地域に指定されて保護規制が行なわれている。日本海沿岸部は「丹後半島海岸地区」として指定されているが、山域は丹後半島中央部の高原とともに「世屋高原地区」として指定されている。
 名称の由来は不明である。山頂には役小角を祀っている石室と不動尊を祀っている木造の祠があり、古くから信仰の対象となっている山である。山上に依遅神社が祀られていたが、現在は山麓に移転している。山頂には役行者の祠があり、南麓の矢畑の集落では秋祭りに山上まで層での道普請を行なっている。地元の小学校や中学校の校歌には、この山名を取り入れているところがある。北側には此代(このしろ)集落や乗原(のんばら)集落がある。日本海沖や丹後半島の北岸からは航空母艦のような形態をなして観察され、ランドマークとして親しまれている。
 登山コースであるが、最寄駅は京都丹後鉄道宮津線峰山駅であり、峰山駅から丹後海陸交通バスで約35分ほどの場所にある丹後町清水が一般的な出発地点である。竹野川流域の清水から北東の矢畑を通り、約30分で登山口に着く。依遅ヶ尾山には大きな谷や尾根がないため、登山道はジグザグと曲がりくねる。頂上までの距離を記した案内板が数多く設置されており、登山道の中程には欅のマルタのベンチが設置されている。40分ほどで山頂に至る。(ウイキペディアより)

守山自宅(7:00)−小浜西IC〜宮津−登山口駐車場(10:25、10:30出発)−山頂(11:15〜12:08、昼食)−登山口駐車場(12:47、13:00出発)−53号線一般道−自宅(17:22)
    歩行時間: 1時間24分(休憩時間53分) 車: 往復370q

 守山の自宅からは3時間20分余り、滋賀県から小浜に出、小浜西ICから舞鶴高速で宮津でおりる。R312、R482を経て、峰山へ入る。林道脇の登山口から山頂を往復する。特徴のある山容が見える広い駐車場がある。広い林道から始まるが、すぐに荒れた林道になる。しばらくで林道は終わり、登山道に変わる。「ありが棟」と書かれた藁葺き小屋がある。この山、豊受大神の降臨の伝説がある山だそうだ。「依遅ヶ尾山」んおb取り付きがあり分かりやすい。登山道は結構な傾斜のジグザグ道であるが、整備が行き届き、歩きやすい。カシやシイの樹林の中の道を登って行き、20分弱で”いっぷく”と書かれた看板が出てくる。樹林帯は続く。何しろ山頂までは短く、すぐに頂上の肩までくる。やがてなだらかな傾斜になり、一息で山頂である。山頂はやや細長い広場で、素晴らしい眺望が得られる。早目の昼食で、タップリと時間を使う。西は大山や氷ノ山の展望、湖に向かって左手の眼下には、間人(たいざ)港が見える。右手(東)は丹後半島の先端、経ヶ岬を望んで、丹後の海岸が見える。山頂には、石垣で囲った二体の石仏が鎮座し、役行者と不動尊が祀られてる。古くから、山岳信仰の修験道の山とされていたことが伺われる。かつては山頂に依遅(いつ)神社があり、南の依遅ヶ尾峠には千軒集落が栄えたといわれたそうだが、時代とともに、西の遠下(おんげ)と東の矢畑に分かれ、依遅神社は遠下の風穴に移されたとある。
9月も下旬、花の季節は終わっていたが、チョウには恵まれた。普通種ばかりであるが、種類や数はそこそこである。ひとしきりチョウや景色の写真を楽しんだ後、帰りは元の道を引き返す。この山、滋賀県からは本当に遠い山だった。

依遅ヶ尾山 山頂から北西、間人(たいざ)漁港 山頂から北東
 山頂    ウラナミシジミ

行程マップ

国土地理院の地図より引用)

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作成日:2017年1月12日