40)蘓武岳 1074m : 2006年11月04日 関西百名山、関西百名山に戻る

 蘇武岳は、兵庫県の日高町と村岡町にまたがる山である。標高は1074mで一等三角点が置かれている。 氷ノ山後山那岐山国定公園に属するが、氷ノ山とは独立し、三川山や妙見山とともに1つの山塊を作っている。また、日高町出身の登山家、植村直己が初めて登った山として有名である。日高側山麓は、神鍋高原とてよく知られている。ブナ林があり、新緑のころや紅葉な頃には登山客が多い。山頂付近を林道が通るが、これを利用した登山はこの山の魅力には触れられない。防溥渓谷や阿瀬四十八滝を楽しむのもよい選択になる。4月から11月が登山に適している。

今回の中国地方遠征では、3日に東床尾山、今日の4日には蘓武岳と但馬妙見山の2つを予定しており、短いコースでよく登られる名色からになった。山の本には名色から林道を歩き、林道の登山口からの往復になっているが、短縮するということで名色スキー場(2010年に廃業)の駐車場からゲレンデを歩き、そのまま林道に出て、紹介のコースを選んだ。しかしながら、ゲレンデから上の部分は藪こぎであって、それも茨が多く、時間がかかった上に擦り傷がひどかった。急がば回れである。

神鍋高原の宿−名色スキー場駐車場(7:30、7:37出発)〜ゲレンデ〜上部は藪こぎ−備前山横の林道(8:37)−林道登山口(8:45)−山頂(9:37〜9:52)ー林道登山口(10:05)−備前山(10:32)−名色スキー場駐車場(11:09、11:09出発)〜名草神社へ
   歩行時間: 3時間12分、休憩時間20分

 昨日着いた神鍋高原の宿から名色スキー場駐車場に向かう。準備を整え、出発する。
蘇武岳の山並み

ゲレンデを登る。眺めは良く、もうすぐ草紅葉の最盛期を迎えるところで気持ちの良い歩きだ。高度を上げ、ゲレンデの最上部に来ると壁が立ちはだかったようで、その先は灌木になる。何とか登り先を進もうとするが、茨混じりの低灌木で、すり傷や服が引っ掛かり思うように進めない。迂回すべきだったと反省しながらも戻る気にはならず、ここを登りきる。左手に見えた林道に下りホッとする。急がば回れの教訓をそのまま行ったようで、後悔する。8分で、登山口標識に出て、登山道が始まる。紅葉がすすむ林の中を高度を上げる。樹間からは紅葉を楽しめる。

紅葉がすすむ

神鍋高原とゲレンデ

雑木林のなかの登山道をアップダウンしながら進み、ブナを過ぎると草原になる。そこを進めば丸く見える蘇武岳山頂に着く。草原からは眺望が広がる。振り返れば山々が望める。山頂には、木でできた表示があり、360度の眺望が楽しめる。円盤があり、周辺の山々が表示されている。
山頂写真

山頂の表示円盤

15分ほど滞在し、景色を楽しんだ後、元来た道を引き返す。
帰りには撮影にも力が入る。登りに迂回した備前山に立ち寄り、林道を下る。途中からはゲレンデに入る。下っていくにつれ、キク科の白い花にたくさんのキタテハが吸蜜している。何枚か写真を撮り、30分弱で駐車場に戻った。


 次の八鹿町にある名草神社に向け、車を走らせた。

注釈:スキー場は2010年に閉鎖。ここで紹介した林道は現在の国土地理院の地図には林道として記載されていない

行程マップ

(国土地理院の地図を引用)

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作成日:2019年4月26日