41)東床尾山 839m : 2006年11月03日 関西百名山、関西百名山に戻る
 東床尾山(ひがしとこのおさん)は標高839.1mの山である。関西百名山とふるさと兵庫50山にノミネートされている。兵庫・京都の府県境に端を発し、兵庫県北部の豊岡市と朝来市の境界をなぞるように連なる床尾連山の西端部にあるこの山は出石糸井県立自然公園の中核をなしている。豊岡市と朝来市の境界地点に存在する山頂からの展望はよく、氷ノ山、蘇武岳、大江山など北近畿の山々が見渡せる。山には昔からイノシシやシカなど野生の動物が多く生息しており自然は豊かである。この山は、「あまりに谷が深いため一度迷ったら二度と出ては来れない山」として古くから地元の人々に恐れられているほか、シカと同じくらいの大きさの大アリが出たという口伝承も存在している。この近くには、西床尾山も存在するが、一等三角点が東床尾山にはある一方、西床尾山には無いことなどから、登山者にはこちらの方が人気があるという。この山への登山口は計3か所存在し、自家用車で林道を利用して、途中の糸井の大カツラまで上がった場合は、最短で歩行時間約30分で山頂に着くことも可能である。かつて、この山には、段ヶ峰に設置予定であった、風力発電所建設予定地の代替場所として計画が持ち上がったこともあった。(ウイキペディアより)

 この山系は、東に鎧鈷山があり、標高800m程度の連峰をなしている。さらに東側には大江山山系もある。 この山系は出石・糸井県立自然公園に指定され、円山川の支流、糸井川の渓谷を作っている。ここ2〜3年この方面の関西百名山を狙って遠征している。東床尾山へは、いくつかの登山道があり、遠方からの遠征故、最短の糸井のカツラからにした。何といっても東西の床尾山を結ぶ稜線は起伏が少ない吊り尾根で、豊岡からの眺めも見事である。また、糸井渓谷最奥にある大カツラのは幹回りが18mにも達し、国の天然記念物に指定されている。
 
守山自宅(7:00)−高速道(名神〜中国〜舞鶴道)―9号線(福知山)〜和田町〜糸井の大カツラP(11:20、11:26出発)−糸井の大カツラ(11:33)−床嶺の家・分岐(12:14)−東床尾山(12:22〜12:50、昼食)−西床尾山(13:32〜13:45)−羅漢谷口(14:26)−糸井の大カツラP(14:33)
    歩行時間: 2時間26分 (休憩時間40分)

 守山自宅を出発、中国自動車道宝塚付近で渋滞に遭い1時間ほど余計にかかる。舞鶴自動車道に入り、福知山から9号線を西に向かう。和田町に入り、糸井橋を左折し、県道10号線を走り、糸井の大カツラパーキングに到着する。時間はここまで4時間20分、早々に準備を済ませ出発する。登山口にあるこの大カツラは、糸井渓谷最奥にあり幹回りが18mの巨木で、国の天然記念物に指定されている。まずはじっくりと観察してから登山道を進む。
糸井の大カツラ、青空がさえる

樹林帯の中を進む。他の沿いの道から、勾配はやがて急になってくる。沢に流れ落ちるところもあり、水量は豊富だ。その後は急騰の道を登り、大カツラのところから「床嶺の家」を過ぎ、40分で分岐に出る。ここからの稜線歩きは緩やかな道で、前方に穏やかな山容の東床尾山が確認できる。植林小屋を確認すればすぐに山頂だ。分岐から10分もかからない。お昼の時間、コンビニで買った弁当を広げる。単独だとどうしても滞在時間が短く、速足になるが、28分の滞在になった。
広々とした山頂で

北西方向、出石川に沿って、城山と出石町〜豊岡

妙見山、扇ノ山、蘇武岳を遠望さらに先には氷ノ山が



山頂を後にし、元の分岐に戻った。その後は幅広い稜線上を西床尾山へ向かう。景色を見ながら、紅葉に彩られた木々を見ながら気持ちの良い歩きを楽しむ。スギの緑と紅葉の組み合わせも青空に映える。なだらかな稜線を最後に急登して西床尾山についた。樹林帯であるが山頂からは鉄鈷山方向が垣間見える。

10分強の滞在で、南の羅漢谷道に下る。急な下降の連続で、谷沿いに下り、渡渉もある。そこそこの水量で、迫力もある。出合の車道を、さらに羅漢谷口に出て、しばらく歩けば糸井の大カツラの駐車場である。途中、ヒオドシチョウに出会った。晴天の1日だった。この後は、蘓武岳の登山口である神鍋高原に向かった。

行程マップ

(国土地理院の地図を引用)

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作成日:2019年4月26日