11)筱見四十八滝・小金ヶ嶽(篠山):2016年4月17日 ヒカゲツツジ、滝めぐり 2016年山の記録に戻る2016年花・鳥・その他に戻る

 スタートの筱見四十八滝は、四十八滝と呼ばれるが、実際には8つの滝が続くコースである。沢沿いの道を歩くことになるが、滝が連続しているくらいだから
急峻な岩混じりの崖を登る。登り切った先からは多紀連山とよばれる縦走路となっている。今回はその1つである小金ヶ嶽まで縦走し、峠のある大タワまでの
コース設定である。春たけなわの快晴の空、ヒカゲツツジが咲く変化に富んだ山行となった。

JR守山駅(7:25)- 篠山市日置公民館(9:15、9:25出発)−筱見四十八滝登山口(9:45)−大タワ(10:05〜10:10)−筱見四十八滝登山口(280m)(10:30、
10:35出発)−筱見四十八滝巡り(10:40〜11:20)−岩場見晴らし台(11:25〜11:35)−盆地状地(八ツ尾山方面分岐)(11:45) −稜線(550m)(11:55)−下
山路(周遊コース)分岐 (12:00〜12:35、昼食)−峠山(630.5m)(12:50)−峠十字路(450m)(13:05)− 544mピーク(13:20) −小倉タワ(480m)(13:25) −
610m付近(13:40〜13:45)−634mピーク付近(13:55)−694mピーク付近(14:20)−小金ヶ嶽(14:50〜15:05)−岩峰660m(15:30)−大タワ(15:45〜15:55)
−筱見四十八滝登山口(16:20、16:35出発)−守山駅(18:24)
      行動時間: 5時間10分(休憩時間55分を含む) 、歩行距離:8.02km登山道歩行時間は2時間程度

JR守山駅で2名をピックアップ、高速を経て、篠山市日置公民館で他の4名と合流する。筱見(ささみ)四十八滝キャンプ場で5名を残し、下山口
の大タワ峠に車2台で行く。1台で戻り、
40分の遅れで四十八滝キャンプ場を出発した。道はすぐ四十八滝が始まる。その名の通り、水量豊かな
手洗滝である。急な岩場の道が続く。弁天滝、鎖場を登り長滝、シャレ滝、大滝などを過ぎる。時々現れるヒカゲツツジを楽しみながら合計八つ
の滝を歩く。スリリングな八滝の渓流遡行である。
大滝から急な道を登り滝の上の岩場に出る。標高差約20mほどの岩壁を鎖を頼りに登る。その
上からは、南の丈山や弥十郎山の展望がよい。谷をつめ、新芽の出だした葉樹の林にでる。ヤマザクラが加わり、無風で陽だまりの中を進む。

稜線に出て、少し先の滝登り口へ戻る周回路の分岐点で昼食とする。私の誕生日で、持参したハワイのコナコーヒーをサービスする。
昼食をおえ、多紀連山縦走コースを小金ヶ岳を目指して進む。しばらくで峠山に着く。登山道は一気に下がる。ヒカゲツツジ、アセビ、遠くの山
桜が彩りを添える。
は急登が待っている。振り返れば峠山が背後に見える。次に岩場が出てくる。ヒカゲツツジの群落、遠くの山並みを楽しみ
ながら進む。
634mピーク、694mピークからは一層視界だ広がり、鍔市(つばいち)ダムとさらに先に遠望される。視界が良ければ瀬戸内海も
見えるとか。いよいよ縦走の核心、岩稜が始まる。アルペンさながら岩のアップダウンである。最後に急登を登り切ると小金ヶ岳
山頂に出る。
山頂から、北と東方向は眺望もよく、表示板で大江山や長老ヶ岳を確認する。縦走後方には、峠山や八ケ尾山の山々が繋がっている。山頂で、ア
カタテ
ハに出会った。記念撮影を済ませ、多紀アルプスの核心部、岩稜下りになる。随所に鎖があり、注意深く急な岩場を下る。岩稜を離れ、杉林
の中を下れば大タワ峠に着く。峠では杉林の中にフィールドアスレチックの施設を建設しており、木くずが敷かれ、香りを楽しむことが出来
た。
峠からあらかじめ置いていた車で、四十八滝キャンプ場まで戻った。その後、帰途についた。 春たけなわの快晴の空、ヒカゲツツジが咲く
変化に富んだ山行となった。


大滝 一の谷・二ノ谷 ヒカゲツツジ
     
 鍔市(つばいち)ダムと山々  山頂スナップ  大タワへの岩稜
(登山口にある筱見四十八滝案内)
多紀連山と 筱見四十八滝
 多紀連山(たきれんざん)は、京都府から篠山市、丹波市にかけて高い岸壁状に連なる500m〜700mの山々の総称で、旧多紀郡にちなみ多紀アルプスとも
呼ばれる。主峰は御嶽(793m)で西ヶ嶽(727m)、小金ヶ嶽(725m)の3つの峰が中心となっている。篠山盆地の北方に連なる標高600〜800mの連峰で多紀
連山県立自然公園を形成する。古生層の岩質は珪岩である。南方に緩やかに、北方に急峻な地形であり、水系としては日本海へ注ぐ由良川水系と瀬戸内
海に注ぐ加古川水系とに分かれる中央分水嶺となっている。多紀連山では、鼓峠が最も標高の低い分水嶺である。植生が豊かであり、西紀町のシンボルで
もあるシャクナゲやツツジが多く自生し、オサシダ、イワカガミなど高山植物に分類される植物も多く見られる。麓の一部を除き自然林でありケヤキ、ナラ、カ
エデなど秋を彩る樹木が多く紅葉も美しい。多紀連山も含め四方を山に囲まれた篠山盆地では秋頃からしばしば「丹波霧」と呼ばれる濃霧が発生し、朝には
雲海が観察できる。多紀連山は、平安時代末期から中世にかけて修験道行場として栄えたが、1482年(文明14年)に大峰山(大和修験道)の僧兵の来襲に
より、寺院はことごとく焼失した。現在も、大岳寺(みたけじ)跡、福泉寺跡、水飲場などが見られる。また「東の覗き」「不動岩」「西の覗き」「愛染窟」など、行場
らしい地名も残る。現在は、県立自然公園に指定されており、山野草、高山植物、鳥獣なども多く見られ、登山道の整備も行われている。春季にはヒカゲツツ
ジ、シャクナゲなどが新緑の山々を彩り、秋季には雑木林が全山紅葉する。また、山頂からは神戸の六甲山や淡路島までを遠望できる。
 小金ヶ嶽(725m)は3つの山の中では、最もアルペン的風貌を持ち、奇岩露出の印象的な山容。岩は荒い珪石質である。古くは蔵王堂があったところから蔵
王ヶ岳と呼ばれることもある。視界は開け、展望も良いが足場は急峻な馬の背状になった箇所も多く、鎖場もあり危険も伴う。古くは蔵王道があったことから
、蔵王ヶ岳と呼ばれることもあり、修験道場の山である。頂上には蔵王堂をはじめ、南側直下に福泉寺をはじめとする寺々、麓には里坊も存在した。
 一方、 筱見四十八滝は多紀連山(多紀アルプス)の小金ヶ嶽に続く登山道にあり、始終(しじゅう)かれることがない滝が8つあるところから48滝と名付けら
れた。 下流から、手洗い滝、弁天滝、肩ヶ滝、長滝、シャレ滝、大滝、二の滝、一の滝が続く。登山口にあたる四十八滝森林公園は、春の桜、夏の渓流遊び
、秋の紅葉を楽しめ、キャンプも楽しめる。八つの滝の合計落差は約130m、1時間程度の急な登りの連続である。滝の上からは小金ヶ嶽へ向かい、途中、キ
ャンプ場へ戻る周遊コースが設定されている。(ウイキペディアより)

行程MAP

(国土地理院の地図を引用)

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作成日:2016年4月27日