33)比良権現山996m : 2017年12月29日 、2017年山の記録に戻る、 
 権現山は、比良山地の南端に位置する山。山頂の東側は開け、琵琶湖の展望は抜群である。チャレンジ比良の比良山系縦走では、この山が出発点にな
っている。登山ル−トととしては、平登山口からアラキ峠にでて権現山を目指すルートと、栗原からのコースがある。権現山からは、ホッケ山(1050m); 小女郎
峠、蓬莱山、更に打見山に出て、ゴンドラを利用して下山することができる。冬場は、蓬莱山周辺は強い風が吹き、寒い時にはマイナス10℃にもなるうえ、ガ
スがかかった状態になる。尾根筋ゆえ、道を失うことはないが、東側の切り立った崖や、深い雪に注意が必要となる。
  今回は、年末恒例の登山になった。毎年雪に恵まれ、雪山を楽しんできた。今年も連日の積雪で、コースはたっぷりの雪になった。平登山口から出発した
。アラキ峠から権現山は踏み跡も消え、積雪50p〜1m、随所で膝上まで足をとられた。ワカンは持参したが、同行の2人に合わせ、壺足で歩いた。幸い風
がなく、寒さはましだったが、山頂に至るまでは手先が冷たかった。栗原への下山は更に雪が深く、タップリと雪を堪能した。幸い、栗原からの登山者がいた
ため、昼食後、踏み跡をたどった。昼食の後、下った先のやや平たくなった広いところで、木に積もった雪が風で落ちたのか、200mくらいにわたって踏み跡
が全くなくなり、えっと驚きをあげた。その後も時々消え予定の霊仙山経由の下山はあきらめた。栗原からのバスは、年末年始のダイヤとのことだったが、
日ダイヤは10
月末でなく(15:131本のみ)、紛らわしい表現で、確認したつもりが、結局和迩駅まで歩くことになった。
 
 河西口(7:56バス)−JR堅田駅(8:19、8:50江若バス)−平登山口バス停(9:20、9:30出発)−登山口(9:41)−アラキ峠(10:28〜10:35)−権現山(11:20〜11:35)
−昼食場所(11:55〜12:45、昼食)−霊仙山分岐(13:20、表示なし)−林道出合(14:00)−登山口登山届箱(14:12)−栗原バス停(14:50〜15:25、バスなし)−
和迩駅(16:06、16:30JR)−JR堅田駅(16:36、16:45江若バス)−河西口17:11)
          行動時間:6時間36分(休憩約 時間30分)

 守山駅〜堅田駅間のバスを利用、河西口で乗車する。年末のせいもあって、早い時間に駅に到着する。コンビニでコーヒを買い、2人を待つ。堅田葛川線
細川行のバスに乗り、平登山口で下車する。道中、道の両脇は積雪であった。登山客は我々3人以外に、3人ほど、平登山口ではもう一人が下車した。林道
に入る。足元は雪、何日か前の踏み跡がある。林道を直進する格好で離れ、登山道に入る。結構な雪である。スギ林の中の道を右手に谷のような所を山腹
に沿って登ってゆく。登山口から47分でアラキ峠に着く。スギ林の中、足元の積雪はましである。
アラキ峠、尾根を登る。深い雪になる
 権現山へは、90度左折する格好になる。尾根筋の道で、踏み跡も分からなくなる。尾根筋といっても広い部分で、適当に登ってゆく。スギの木の幹元は比較
的積雪がましで、膝上まで入ることは少ないが、ふきたまり風のところでは、どっと入り簡単には足が抜けないところもある。山頂間近かになれば、スギから落
葉広葉樹になり、寒さもひとしおで、指先が冷たくつらい思いをする。風がほとんどないだけでも随分ましである。明るくなって、傾斜もましになるとやっと山頂
である。峠から45分、雪のせいで時間がかかった。山頂で、栗原から登ってきたという、1人に出会った。この雪で単独行、通いなれた山なのだろう。シャッタ
ーをお願いする。この人、様子見と言って蓬莱の方向へ稜線を進んだが、しばらくして戻ってきた。雪が深く、ガスってきたため止めにするとのことだった。
山頂、蓬莱山方向への稜線
 我々は、栗原に下山するか、蓬莱山に出てゴンドラで下りるか、状況次第と考えていたが、迷うことなく、栗原を選んだ。その方の言った通り、急登の下山は
、一層の積雪だった。急坂の下りを、勢いに任せ下ってゆく。あたりは一面の銀世界、雪トンネルを通る。なかなかに楽しいひと時でもある。20分ほど下った、
 

 
比較的緩やかなところで、足元の雪を踏み固め、昼食場所とする。例年通り、Tさんシシャモを用意してくれ、良い匂いを出しながらご馳走にありつく。最後に
コーヒを楽しみ、再び雪の中の道を下る。
シシャモの美味しい匂いが
 5分ほど下った平らなところに出ると突然踏み跡がなくなり、その先も新雪の状態だ。えっと驚きの声を上げる。先の人とは、1時間の差程度だろう。どこで間
違ったか、来た道を戻る。先の昼食場所、もう少し戻った先、何れも下山できそうもない。下からTさんの声がし、戻って先を進むことにする。200mくらい新雪
を進むと、踏み跡が出てきた。そういえば、このあたり、木々に積もった雪が抜け落ちている。昼食時、少し風が吹いて、梢の雪がばらばらと落ちていたが、
踏み跡のない一帯は風も強く、広い範囲で新雪がお覆いかぶさったのだった。降雪時に、来た道が雪で踏み跡がなくなることは何度か経験したが、風も穏や
かな日にこんなことになろうとは思いもよらなかった。その後も時々、踏み跡がなくなった。その後、しばらくで、林道と思われる広いところに出る。しばらくで霊
仙山への尾根筋と思われるところに出て、左手の雪が積もった林道を進む。Tさんは直進し、霊仙山を経由して下山することにご執心だったが、雪深く、トレー
スもなく諦めた。また、霊仙山への尾根筋と思われるところにも表示はなかった。更に、今回のコースは、道案内のテープ表示は乏しく、あってもずいぶん古
いものであった。林道を更に進むと霊仙山に向かって林道が分かれる。その少し先には、筋状にスギの木が倒れ、道をふさいでいる。この夏の台風で、京都
、滋賀の山々は生木が幹で無残に折れたり、根こそぎ倒れるところが結構あった。この部分も、強風が吹き荒れたのだろう。
この先は、スギが帯状にな手折り重なって倒れ、道をふさいでいたが
 そこから20分、クサリで車止めをした林道分岐口に出る。登山の起点の様子である。アサギマダラの観察(南と北の旅)に関する表示が出ている。ここから
更に10数分で登山届の提出箱がある登山口に出る。ここには、琵琶湖バレイが12月27日まではゴンドラが動かず、スキー初日の28日までの運休の注意書き
があった。
登山口、比良山系の全体図
 バス停までは更に40分弱、である。水分神社のあるT字に出て右方向に集落を歩けばバス停であるが、先にも述べたように、11月からは休みの日のダイヤ
はないようである。15:13分のバス時間から10分ほど更に待ち、諦めて和迩駅までサラに0分を歩くことになった。
栗原バス停、横に地藏さん、お腹に6地藏と呼ばれる浮彫がある

行程マップ
(国土地理院の地図より引用)

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作成日:2016年12月31日