11)ホノケ山737m・足谷山593m :2018年4月12日 2018年山の記録に戻る、2018年チョウのページに戻る、2018年花・鳥その他に戻る ホノケ山(ホノケやま)は、福井県南条郡南越前町にある山。北と南にピークをもつ双耳峰であり、北峰が少し高く二等三角点( 基準点名:戸谷)が設置されている。山名は、狼煙台があったことに由来する。ホノケ山には、越前府中(現在の武生)や京都に 危急を連絡する狼煙台があったと伝えられ、「火の気」が転じ「ホノケ」となったという。またカタカナ名であるのは、陸地測量部に よる地図作成当時、地元案内人に山名を尋ねたところ、その者が文字を読めなかったため確認ができず、やむなくカタカナで記 載したという。幕末には、外国船の監視のため、見張り台が置かれたともいう。ホノケ山の北側には古くからの峠道である菅谷峠 (すげんたん とうげ)があり、北前船の寄港地の河野村と越前府中を結ぶ交通路のひとつであった。若狭脇往来、古北陸道、塩 の道とも言われ、古い歴史を持つとされるが、確かな記録がなく「まぼろしの北陸道」と呼ばれている。2013年11月には、国道 305号のホノケ山トンネルが開通し、海側の国道8号と山側の国道365号が東西に結ばれ、河野地区と今庄・南条地区とのアクセ スが大きく向上した。県内の一般道トンネルとしては最長の2709mである。山頂からは、南条・武生の平野部や敦賀湾が眼下に 見え、天気に恵まれれば白山連峰や丹後半島も望むことができる。地質は、主に珪質のチャートで形成されており、その上を粘 板岩や砂岩が覆っている。これらの岩石は砥石になるため、古くから採取されてきたという。植生は多雪地帯の特徴を示し、クリ 、コナラ、ミズナラ、ブナ林に、ナツツバキ、エゾユズリハ、ユキバタツバキ、ハウチワカエデ、オオバクロモジ、マルバマンサク、タ ムシバ、ユキグニミツバツツジ、ヒサガキが占める。 登山道であるが、いずれも菅谷峠を経由するコースとなっており、登山口は東側の菅谷に1箇所、西側の奥野々と瓜生野にそ れぞれ1箇所ある。樹齢300年と言われるブナ林の尾根上は切通しの峠道であり、深さが6mに達する箇所もあり、古くからの往来 により深く掘り込まれたという。 登山コース @菅谷 登山口 − (1時間10分) − 菅谷峠 − (40分) − 山頂、 A奥野々 第2登山口 − (1時間10分) − 菅谷峠 −(40分)− 山頂 ?瓜生野 登山口 −(50分)− 奥野々コースと合流 (ウイキペディアより) 昨年に引き続き訪問した。今回も奥野々の 第2登山口を出発して菅谷峠〜山頂にでるコースを選んだ。昨年に比べ、花の咲き 加減はまだこれからのようだった。それでも、イワウチワ、スミレ、見上げればタムシバやダンコウバイの花も見られた。ヤブツバ キ、ミツバツツジも美しい色だった。小鳥もさえずり撮影することも出きた。チョウはギフチョウの季節だった。登りのコースタイム は1時間50分、落葉樹の葉が敷き詰められた歩きやすい道だった。今回は、菅谷峠の前のピーク、592m地点から、足谷山 593mへも立ち寄った。山頂には指し示すものもなかったが、反射板の前は視界が大きく開け、見事な眺望だった。 自宅(5:53)−161号〜8号〜476号〜365号〜今庄駅観光協会(7:46〜8:10)−周辺探索(8:20〜9:20)〜妙泰寺(9:40〜9:50)〜 305号〜第二登山口駐車場(10:03、10:06出発)−瓜生野分岐(10:26)−切通し表示−ブナ林−足谷山分岐(10:57)−菅谷峠( 11:01〜11:06)−山頂500m表示(11:16)−ホノケ山山頂(11:27〜12:48、昼食)−菅谷峠(13:04)−足谷山分岐592m(13:10)−足 谷山(13:18〜13:50)−足谷山分岐(14:00)−瓜生野分岐(14:24)−登山口駐車場(14:40、14:50出発)−305号〜8号線〜161号 線〜自宅(17:08) 時間:登り 1時間21分(休憩5分含む)、 早朝に出発する。一般道はスイスイで、103q表示の今庄駅まで2時間以内であった。昨年は2分遅れの出発、到着は9分遅れと なった。早朝出発に限る。今年は駅の観光協会の売店は開いておらず、楽しみにしていた100円コーヒは期待外れになった。滋 賀県を出るころから、空は曇り空、峠はガスかかりで、時折雨粒が付いたが、今庄は少し明るくはなったが、相変わらずの曇り空 で、気温も低い。ギフの近場のポイントを聞いてきたが、とても出ているとは思えない時間調整のため、今庄宿を見学する。そう いえば、何回も立ち寄ったり、駐車場代わりにしてきたが、ゆっくりと見学したことはなかった。土・日曜ではなく、仕事の人がやっ といるくらいで、20分くらいがせいぜいだった。10分でとりあえず、ポイントに行く。曇り空は相変わらず、肌寒い。何の変化もなく、 登山までの1時間を粘る。カタクリやイカリソウ、ミヤマカタバミの写真を撮って、車内で過ごした。登山前にカタクリの花ということ で、途中、妙泰寺に立ち寄った。駐車場のサクラはすっかり時期を過ぎていた。寺は、大改装中、写真を撮る気になれなかった。 裏のカタクリは、花が少なくなっていた。曇り空とあって、花も十分か生かしない状態だった。ざっと回って、第二登山口に向かう。 305号からの分岐はすぐにわかった。昨日の雨がよほど強かったとみえ、林道にも水が流れている。小石や、崩れた小さな岩 が散乱しており、荒れ果てた感じがする。枝も張り出し、慎重に車を進めた。予定の10時ころには到着、すぐに出発する。曇り空 、山頂付近にはガスがかかっている。昨年に比べ、花はやや遅い感じがする。日本海に多いユキバタツバキがあるはずだが、ヤ ブツバキのようではっきりとはしない。道は枯葉が敷き詰められた道で、しばらくで結構急な坂に変わる。タムシバが両側に多く、 白い花が綺麗である。大きな花である。ユキグニミツバツツジであろうか濃いめの色が目につく。 下山時、光で一層鮮やか エゾユズリハもここまで多かった。瓜生野登山口への分岐を過ぎ、広葉樹の明るい穏やかな道を進む。昨年はここまででもイワ ウチワが多かったが今年はさっぱりである。なだらかな道で、やがて切通しの表示が出てくる。幻の北陸道の説明があり、当時の 様子がしのばれる。切通しは結構深いところもあり、ブナ林の様子が見られる。時には急な坂になり、足立山(電波反射板)分岐 が一応のピークで、ここまでが切通しになる。足元には、シハイスミレやタチツボスミレが咲いてるが、花が小さい。ブナ林が現れ 、急坂になると、崖にイワウチワが多くなる。ブナ原生林の新緑が一層印象的だ。急坂を登りきれば 佐々布光林坊墓跡(平吹 公主)である。詳細な説明が書かれている。この途中、残雪が何箇所か見られる。福井の豪雪の影響か。 シハイスミレ ここから峠はすぐで下りになる。しばらくで山頂まで1q表示が出てくる。前方に山頂が見え、やがて広い菅谷峠が見渡せる。階段 状の急な林道が峠に通じている。山側の斜面には結構な残雪があり、西方向は雪渓の様なところも残っている。ここまで誰にも 会わず、峠にも車もない。峠には東屋があって、昼食にはもってこいの場所だ。ダンコウバイの木が結構あり、黄色の花を咲か せているがこれからだ。しばらく休み、のどを潤す。峠からは、足谷山と反射板が良く見える。反対側には南越前町が見渡せる。 菅谷峠 ダンコウバイ 峠から、階段の道を登る。こちらには鮮やかなイワウチワが多く咲いている。一旦は緩やかにんなり、最後の登りを登り切り、 200mほど行った先が山頂になる。この間、登山道に一箇所、雪が邪魔をしている。山頂まで、500m、400m、300m表示が出てくる 。上の残雪が溶けだし、ぬるんだところもあって、慎重な歩きが必要だ。登り切った先はクマササの中の道で、ブナ林の新緑が美 しい。しばらくで開けた山頂になる。表示板、二等三角点、ベンチもある。ガスっていた山頂付近は、お弁当を広げたあたりで一 気に晴れ渡る。東側が大きく開けている。表示板には北方向から大日岳(1369m)、取立山、白山、荒島岳、その前に部子山、冠 山、金草岳が後方で、 前方には日野山〜岩谷山〜杣山が並ぶ。杣山は昨年登ったばかりだ。今年も予定していたが、天気悪 で他の山に切り替えたばかりだ。円錐状の特徴的な山容が、随分下に見える。後方が冠山になる。 日野山〜岩谷山〜杣山が並ぶ。後方に大日岳、取立山、白山、荒島岳、冠山 西側は集落の先は越前の海が広がる。見晴らしの良い山頂ではあるが、花はほとんどない。少し西に尾根筋を下った先にイワ ウチワが咲いた場所がある。山頂からは、南峰への道が続く。昼食にする。食べ終わったころに、東京からの1人が登ってくる。 菅谷峠に車で来たとのことであった。コーヒーを飲みながらゆっくりと休む内にみ、更に、顔なじみの2人が登ってくる。メールでや り取りをしたHさんと一緒だとのことで、Hさんは軽いところで時間を使っているとのことだった。2人と話が弾み、1時間20分の長い 滞在になった。山頂からの写真もたくさん撮った。2人に挨拶をして峠に戻る。今回は、足谷山へ足を伸ばしてみようと思っていた 。592mピークでHさんに出会い、少し話をした後、反射板を目当てに進む。5分もしないうちに一旦林道に下り、階段を登り、明る い広葉樹林帯を進めば反射板に出る。その裏の、エゾユズリハの群落の奥がピークのようだ。山頂表示は反射板ところにある。 足立山への途中からホノケ山 足谷山山頂 反射板前から、日野山の後ろに大日岳〜白山〜荒島岳〜冠山 反射板からは、すばらしい眺望が開け、更に見晴らしが良い。ホノケ山と同じ山の展望が広がる。ここでも30分ほど滞在する。同 じ道をピークまで引き返したころにはHさんはすでにいなかった。ここから同じ道を駐車場まで一気に下った。途中、冬越しのヒオ ドシチョウに出会った。更に、時折写真を撮りながらの下山だったが、この分岐592mピークから40分で下山で来た。駐車場から は、305号に出て、逆の8号線に出た。車は多かったが、流れが良く、敦賀を通り、8号線から161号に出て、2時間18分で一気に 自宅に戻った。朝方の曇り空が昼前には一気に晴れあがり、充実の1日だった。 今回の福井で出会った花や鳥、ギフチョウ その他の花
鳥
ギフチョウ 行程マップ (国土地理院の地図を引用) 2018年山の記録に戻る、2018年チョウのページに戻る、2018年花・鳥その他に戻る 作成日: 2017年4月15日 |