15)竜ヶ岳 1099m : 2018年5月10日 2018年山の記録に戻る、2018年チョウのページに戻る、2018年花・鳥・その他に戻る 竜ヶ岳(りゅうがたけ)は、三重県いなべ市と滋賀県東近江市の境にある標高1,099mの山。鈴鹿山脈中部に位置し、鈴鹿セブンマウンテンに選定されている。ホタガ谷付近を境にして北側が石灰岩、南側が花崗岩の山である。ホタガ谷は石灰岩質のため、谷の上部まで流水がある。石榑峠へ向かう表道登山道には、「重ね岩」と呼ばれる花崗岩の巨石がある。一部の斜面では風化が進んでいる。山容は女性的な穏やかな櫛形状である。山名の由来は、郷土資料の『員弁史談』によると、「昔この地の豪族が竜神を祀って雨乞祭をした故事によって竜ヶ岳と名付く」という雨を呼ぶ竜神にちなんだとされている。古くは雨乞いの山として登拝され、南側の山腹にはこれにちなんだ「白龍神社」がある。登山ルートは、三重県側の宇賀渓の登山口などから登山道が開設されている。宇賀渓系にはキャンプ場があり、魚止滝、長尾滝など多くの滝がある観光スポットになっている。ホタガ谷にはサンショウウオが生息し、山ヒルを見ることがある。 @裏道登山道(ホタガ谷) - 谷筋で急斜面を横切る危険箇所がある。 A中道登山道(ヨコ谷) - 谷筋は砂防堰堤の北側を巻くルートとなっていて、コンクリートの垂直な壁面に鉄柱の階段が設置されている。 B表道登山道(石榑峠への鈴鹿山脈の主稜線) - 竜ヶ岳への最短ルート。 B縦走路(治田峠からの鈴鹿山脈の主稜線) - 銚子岳と静ヶ岳へ分岐する枝道がある。 B遠足尾根 - 裏登山道の北側の尾根のバリエーションルート。 途中に青川峡方面の大鉢山へ向かうバリエーションルートの分岐がある。宇賀渓へ下る途中には、三等三角点(点名:大日向、標高696.17m)がある。 C金山尾根 - 裏登山道の南側の尾根のバリエーションルート。 周辺に咲く花については、山頂部はクマザサに覆われていて、シロヤシオなどの樹木が点在する。周辺の登山道ではヤマツツジ、オヤマリンドウなどが多く見られ、山腹ではイワカガミ、タニウツギなどが見られる。 (ウイキペディアより引用) 守山駅(8:16)−石樽峠(10:05、10:15出発)−平坦展望所(10:40〜10:46)−重ね岩(11:10)−稜線上平坦部()−竜ヶ岳山頂(10:10)−静ヶ岳・治田峠分岐(10 19)〜シロヤシオ撮影〜裏道登山道ピーク1042m()−静ヶ岳・治田峠分岐(10 19)−すぐの登山道横(、昼食)−竜ヶ岳山頂(13:25〜13:35)−稜線上平坦部(13:50)−重ね岩(14:10〜14:20)−石樽峠(15:10、15:15出発)〜自宅(19:50) 行動時間 7:50、 歩行距離約14.35km、累積登高765m 大阪からのTさんを守山駅でピックアップし、登山口の石墫峠へ向かう。急なお誘いを快く引き受けてくれた。ナビ頼りで行くが、途中のコースでいつもどおり 間違って、余計な道を走ることになった。最後には、307号に出て左折、すぐの所を右折、八風街道(421号線)に入る。ここからは1本道、ダム傍を通過、新石墫トンネル前で旧道に入り、石墫峠までの結構長い林道を走る。整備が行き届き、綺麗な舗装道が保たれている。途中、何台かの逆方向の車とすれ違う。如何にも登山客といった人の車もあり、そんなに早く下山できるのかと訝しく思った。その理由は、後ほど分かったが、天気が予報に反し、やや悪で、強風が吹いていたため、諦めたか、引き返したと思われた。 石墫峠にはすでに車が10台以上並んでいる。何とか場所を見つけ、登山口近くに止めた。まず、峠の写真を撮ろうとした。カメラ表示には、メディアがないと出て、えっと驚く結果になった。いつも準備するSDカードのバックアップも忘れ、仕方なく出発することにした。少し歩きだし、車の音楽用SDカードがあることに気がつき、戻って取り出して装着したところ、フォーマットの必要もなくそのまま撮影できた。ホッとして寒空の中、急な坂道を歩きだした。早々に足元にイワカガミが出てくる。ピンク色が美しい。ヤマツツジの赤も眩しく、歩き出してから結構忙しい。花崗岩が多く、白く露出したところを超えて進む。そのうち、ベニドウダンが多くなる。木も大きく、枝いっぱいに真っ赤な花をつけている。こんなにたくさんお花があるとは驚きだった。 イワカガミ ヤマツツジ ベニドウダン、見事な花のつき方 所々深く切れ込んだ道が続く。曇り空だった空も次第に明るくなってくる。歩き出して30ほどするとシロヤシオが現れ、一旦平坦な見晴らしの良いところに出る。休むに絶好なところだ。これから登る山の斜面全体が望める。中段、左手には重ね岩の先が見え、その周辺にシロヤシオの木が多い。また、右手の岩の追いところにもシロヤシオが多い。道は重ね岩に向かいシロヤシオのトンネルを抜ける道になる。 重ね岩、周りはシロヤシオの木が多い 重ね岩に向かう途中から、シロヤシオが多くなる。ヤマツツジやベニドウダンもまだ続く。シロヤシオは満開の状態で、撮影も忙しい。休んでから25分で重ね岩に着く。ここからも絶景が見られる。釈迦岳から御在所岳に続く鈴鹿主稜線、その右手にひときわ大きな山容の雨乞岳が展開する。 重ね岩 あたりはシロヤシオがいっぱいである。登山道の両脇にも白い花が咲き乱れ、さながら白いトンネルだ。国見岳〜御在所岳のアカヤシオのピンクは華やかであるが、竜ヶ岳の白い花もこれだけ多いと華やかである。撮影に気をとられ、坂の登りも気にならない。とはいうものの、風は一向に収まる気配がない。時々、足元がふらつく。 シロヤシオの花々 撮影に没頭し、坂を登って行くとやがて前方にクマザサの原が望める。いよいよ、上部の平坦なクマザサの平原部分になる。竜ヶ岳の特徴的な風景だ。両脇にはシロヤシオの木が見られる。クマザサ部分は遮るものもなく、南部分の鈴鹿稜線の緑が美しい。風はますます厳しくなる。 釈迦岳から御在所岳に続く鈴鹿主稜線、その右手にひときわ大きな山容の雨乞岳 クマザサの続く稜線を進む。先には山頂が見える。結構長く感じられる。 一番先が竜ヶ岳山頂 名古屋からのパーティーが風を避け、東斜面のクマザサの中で休んでいる。食事タイムのようだ。それを過ぎるといよいよ山頂だ。一息で山頂に着く。風は強く、寒々としている。天気は晴れ、遠くも良く見える。東方向には伊勢湾、その奥の知多半島、四日市のコンビナート、名古屋市街、北方向には藤原岳、御池岳、その間に見える伊吹山は残念ながら霞んでいる。南方向には鈴鹿山脈の主稜線、雨乞岳、素晴らしい眺望が広がる。北方向の縦走路に目を下ろすと、クマザサの一面の原に、シロヤシオの木々が点在する。シロヤシオ純林の風景で、表道のように満開ではないが、素晴らしい展望である。 満開ではないが、白い花をつけたシロヤシオの木々が点在する。枚数を重ねる。山頂の記念写真を後から登ってきた人にお願いし、その後、点在するシロヤシオを求め、さらに進む。 クマザサばかりで花は少ないが、一旦下ったコルからは左右にシロヤシオが広がっている。まだまだ満開には数日要すると思われるが、今でも素晴らしいものだ。満開時の様子が目に浮かぶ。撮影にも忙しい。時には登山道を離れ、良い角度を確保する。 静ヶ岳・治田峠の分岐に到着する。 静ヶ岳・治田峠の分岐 また少し登りになっている裏道登山道尾根を進む。この時、竜ヶ岳に行くと知らせてくれた山仲間の一人が、3人ずれで登ってきた。やや驚いた様子であったが、こちらも直前の計画で、知らせないままであった。互いに紹介と、会話を交した。その後、シロヤシオの点在するクマザサの中に入り、シロヤシを越しに竜ヶ岳を撮影する。 シロヤシを越しに竜ヶ岳を撮影 まだまだ蕾が多く、あちらこちらと動き回る。クマザサの背丈は低く、歩き回るには何の支障もない。やっと満足し、また先に進み、一応、ピークらしき所(1042mピーク)で引き返す。 シロヤシオの花々 お昼の時間で場所探しになる。稜線、山頂、分岐点、何れも風が吹き付けなかなかいい場所が見つからない。静ヶ岳・治田峠の分岐の少し先の登山道のすぐ横のクマザサの中に陣取った。2人とも助六弁当、食後には持参のコーヒを入れる。香りがよく、ゆったりとした気分になる。食事中、声をかけられた。昔よく一緒したY君だった。10年は立つだろうか、久しぶりの一言挨拶だった。 ゆっくりとした食事の後、山頂に戻る。足元に、フモトスミレがひっそりと咲いているのに気がついた。 フモトスミレ 晴れた空を背景の写真も一段落した。御池岳から霊仙山の眺望が一段と冴えた。 御池岳〜霊仙山 四日市 青空の中を山頂に戻り一息つく。風は相変わらず強く、稜線上でも飛ばされそうになる。平坦部の端に来て鈴鹿の主稜線を眺め、下山にかかる。 平坦部の端から鈴鹿の主稜線 下りは重ね岩で休憩、風景写真を撮る。更におだてられて、重ね岩の上で写真を撮ってもらった。西風が吹き付ける中、この写真である。あまりの風の強さにへっぴり腰になってのポーズだった。撮影時、突風が吹き、風で帽子か飛んだ。強風でかえって岩の壁で急降下したのだろう、下の岩の段で残っていた。幸いなことだった。 (コメント:若い人のやるようなことを年寄りがやってはいけません。特に強風の時は厳禁です。誰かに注意されるようなシチュエーションでした。それにしても迫力満点、展望もピカ一でした。) このあたりのシロヤシオは見事だった。ここまでの、更にこれからしばらくの間も目を見張るような満開の白い花が続く。帰りは下りで余裕があるうえ、澄み渡った青空に一層映えた。追加でシロヤシオの写真をあげる。 下山時のシロヤシオ 更に下って、一休みしたところ、比較的大きな鳥が頭上を飛び去り、遠くの先の枝に止まった。いつも見る鳥とは違い、適当にとまった先にカメラを向け撮影した。枝に止まった姿を拡大、背後から見たところ、白いお腹、翅には、白、黒、青色だ。色々調べた結果、カケスと判断した。ルリカケスは南の島で撮ったことはあるが、カケスは初めてだった。車に置いてきた望遠を持参していればと悔やまれる。もっと綺麗な写真となっただろうに…。 カケスと判断 この休憩の後も、晴天の下、撮影を続けた。青い空を背景の花々や景色、色合いが冴えわたる。やはり下りは軽快だ。ベニドウダンやヤマツツジの赤が一層映える。花崗岩の岩、細かく砂地状になった白っぽい山肌すら綺麗に感じる。イワカガミのピンクを色合いが深いものだった。下山時間は、15:00 峠の車もずいぶん少なくなっていた。 車も少なくなった石墫峠 帰り支度をし、出発する。途中、緑の美しい谷、ヤマツツジ、フジの花を撮影した。その後はスイスイと帰ることができた。守山駅には17:20分頃、2人とも明るい時間に帰宅できた。撮った写真は優に500枚を超えた。素晴らしい1日だった。 行程MAP (国土地理院の地図を引用) 2018年山の記録に戻る、2018年チョウのページに戻る、2018年花・鳥・その他に戻る 作成日:2018年5月15日 |
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