8)藤原岳 1144m三百名山 :2018年3月31日 2018年山の記録に戻る2018年チョウのページに戻る
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 藤原岳(ふじわらだけ)は鈴鹿国定公園の三重県いなべ市と滋賀県東近江市との境界にある山。標高1,144m。鈴鹿山脈の北部に位
置し、日本三百名山及び関西百名山、花の百名山に選定されている。三重県側は太平洋セメント藤原鉱山となっており、石灰石が山容
が変わるほど採掘されている。山頂は比較的平坦であり、山頂及びその北西にある標高1,171mの天狗岩は、展望地となっている。南
には竜ヶ岳をはじめとする鈴鹿山脈の山々を望むことができる。また周辺はフクジュソウやセツブンソウなどの群生地で、花の百名山
及び新・花の百名山に選定されている。特に、春先の花のシーズンに多くのハイカーが訪れる。藤原岳周辺は、伊勢湾に近いため、
太平洋側の気候である。冬には、北西の季節風により、日本海から雪雲が流れ込み、山頂部は積雪する。登山コースであるが、三重
県側のいなべ市には、表道と裏道の登山道があり、両道は八合目で合流する。三岐鉄道西藤原駅周辺、または聖宝寺が登山口と
なっている。滋賀県側から登られることは少ない。「鈴鹿セブンマウンテン」に選定されている。表道と裏道の登山道がよく利用されて
いる。9合目のさらに上には、避難小屋があり、良い休憩場所になっている。 避難小屋から北側の縦走路の少し西にある天狗岩
(標高1,171m)と藤原岳の両方に登る例もある。表道(大貝戸道)登山口には、いなべ市が整備した、休憩所と駐車場がある。休憩所
にはトイレと休憩室と靴洗い場がある。裏道(聖宝寺道)登山口の少し上には、もみじで有名な聖宝寺があり、登山道の名称は、この
お寺が由来となっている。豪雨により登山道が崩れ、一部に迂回路が設けられている。春先は、花の種類が多く、多くのハイカーで賑
わっている。なお、裏道(聖宝寺道)は2011年(平成23年)11月現在通行止めになっている。通行再開は、2013年(平成25年)春頃の
見込み。

縦走コース(北側):鞍掛峠から、近くの御池岳を経由して縦走する例がある。
縦走コース(南側):治田峠から、縦走する例がある。
上級者向けのバリエーションコースであるが、
@木和田尾(バリエションコース):送電線巡視路、
A丸尾(バリエションコース):寒川の小ピークを通る尾根道、
B西尾根(バリエションコース):孫太尾根(バリエションコース)、
C坂本谷道:土石流で登山道崩壊のため通行禁止、実質的廃道化。(ウイキペディアより)

BS103チャンネルのにっぽん百名山藤原岳の再放送で、ミノコバイモの花が出ていた。この花を目当てに、6年ぶりの訪問になった。
土日は避けたかったが、いろいろな用事が重なり、何とか3月中に行くことができた。フクジュソウは適期だった。お目当てのミノコバ
イモ何とか撮影することができた。縦走途中の4人連れから花の耳寄りな情報を聞くことができた。ぜひトライしたい。他の花とチョウ
にも出会えた。

守山自宅(6:20)〜421号線石樽トンネル〜306号線〜615号線〜614号線〜観光駐車場(有料300円)(8:20、8:25出発)−表登山道
入口休憩所(8:35)〜大貝戸ルート〜4合目(9:04)−8合目(9:37〜9:40)−9合目(9:52)−藤原山荘避難小屋(10:14〜10:20)−藤原
岳山頂(10:30〜10:43)−藤原山荘避難小屋(10:55)−天狗岳(11:25〜12:00、昼食)−避難小屋周辺で花探索(12:30〜13:00)−
藤原山荘避難小屋(13:05)−9合目(13:22)−8合目(13:30)−6合目(13:47)−5合目(13:54)−1合目(14:12)−聖宝寺道口(14.18)
−観光駐車場(14:32、14:45出発)−守山自宅(16:35)

   行動時間: 6時間07分 (休憩時間 約1時間)、

早めの出発にしたが、登山口駐車場までは2時間近くかかった。途中の道々で満開の桜を見ながら車を走らせた。三重県に入るこ
ろには8時を回り、さらに登山口の無料駐車場は入り口で一杯の表示、その先の観光駐車場もほぼ一杯だった。300円を支払い、
トイレ横に横着けする。早々に準備し、出発する。10分ほど歩き、大貝戸ルートの登山口に着く。たくさんの登山客に混じり、神武
神社横からスタートする。スギ林の中の道が続く。つづら折りのそこそこの登りである。先を行く登山客を次々に追い抜く。緑の広葉
樹、スギ林、4合目からは一旦落葉樹林帯になる。晴天で清々しいが、横そこの足で歩いたため、汗も出てくる。6合目手前から再び
スギ林になる。後ろからついてきた男性が脱落する。7合目付近でスギ林になる。樹間からは遠くが垣間見える。8合目は明るく開け
、聖宝寺からの裏登山道が合流する。ここまで1時間ほど、まずまずのペースだった。周辺には結構な数の登山客が休んでいる。
少し看板を見ただけで先に進む。
8合目、聖宝寺ルート合流
 落葉樹林帯になり、しばらくでフクジュソウの群落地になる。明るい斜面に旬の黄色が輝いている。9合目付近が最も数が多く、
藤原山荘避難小屋まで続く。
     

急な坂を登ってゆく。皆も撮影に忙しい。9合目付近からは、いなげ市の市街が良く見える。2012年は積雪が多く、雪解けの泥ま
みれの道だったが、今年は全く見られない。撮影も一段落で、坂を登りきると避難小屋に着く。少し前で、右手に雪渓が、左手
には藤原岳が望める。山頂下の雪渓も小さい。避難小屋は多くの登山客で賑わっていた。ここまで1時間40分、8合目以降、撮影
で結構時間がかかった。少し休憩を入れる。目の前に藤原岳の頂が広がる。北東には天狗岩が存在感を示す。山頂へは、一旦
下り、草原を登る。今年は雪渓の中を登ることはない。澄み切った晴天、気持ちの良い登りだ。山頂からは北東に白く御池岳と
その手前に天狗岳、南には竜ヶ岳〜釈迦岳〜御在所山から遠く仙ヶ岳まで鈴鹿山脈が連なって見える。春霞で少々はっきりと
しないところもあるが、素晴らしい眺望を楽しむ。
御池岳と天狗岳 右は2012年4月8日
 

記念写真を撮り、あたりの花探しをした。少しのフクジュソウ、目立たない岩陰にセツブンソウ、誰も気付かない。あたりの人に
教えると、群がって撮影する。

山頂写真
セツブンソウ
 時間は10時30分、昼食にはまだ早い。せっかくの雪渓を下り、避難小屋に戻った。天狗岳で昼食をと出発する。花探索の下
調べを兼ね、コースタイムの時間で天狗岳に着いた。途中、セツブンソウを見ることができた。目当てのミノコバイモは確認
できず、帰りに時間を取ることにした。天狗岳は崖の突端、切り立た先にある。少し先に進み、切り立った崖の突端からは藤原
岳よりさらに展望がひらける。
天狗岳山頂
パノラマ写真(藤原岳〜竜ヶ岳〜釈迦岳〜御在所山から遠く仙ヶ岳まで鈴鹿山脈)


花はフクジュソウが少しあるくらいである、岩の山頂である。十分に展望を楽しんだ後、戻り、反対に少し先に進んだ平らなところ
でお昼にする。若い2人連れがお昼にしている。目の前に御池岳が見える格好で座りコンビニ弁当を広げる。木陰には雪渓が
少し残っている。
目の前に御池岳
辺りの花を調べたが、こちらは期待外れになった。もと来た道を戻り、避難小屋の見えるカルスト地形のあたりで花探索を始
める。おばさんグループから声がかかり一緒にミノコバイモを探す。アマナが多い。その中にキバナノアマナ、アズマイチゲ、
キクザキイチゲも色どりを添える。行くときはざっと見ていたが、花は小さく、見過ごしてしまっていたのだ。そんな中で、ミノコ
バイモが1輪見つかった。女性の目は鋭い。感心することしきりである。
     
 ミノコバイモ  アズマイチゲ キクザキイチゲ 
     
 キバナノアマナ  アマナ  

 30分余りで切り上げる。避難小屋では休まず、そのまま下山する。8合目までフクジュソウを撮りながら下る。続々と登って
くる登山客と譲りながらの歩きになる。8合目からは、聖宝寺道(裏参道)に下ることにした。ほとんどの人は下りに使わない
ようで、一人での下山になった。こちらは急坂、ガレ場もあり、雨天で湿っていれば滑りやすい。左手の谷は、台風の影響だ
ろうか、切り立った谷が深くえぐれ、荒れている。滑りやすい急坂を注意しながら下る。6合目付近は一旦平たくなり、登山道
にアカタテハがとまっていた。更にさきでミヤマカタバミが咲いていた。

ミヤマカタバミ
アカタテハ、越冬組?

 一旦は平らになった道だったが、また急になる。スギ林の中の道を下るころには歩きやすくなった。前方に寺の屋根が確認
されるとしばらくで、新しくできた突堤の底に着いた。川を渡り登り返した所が1合目のようだ。8合目からここまで45分だった。
突堤(1合目)
この先、聖宝寺横を通り、集落の中を、色とりどりの木々の花を見ながら駐車場に戻った。帰りも同じルートで戻った。 
途中、サクラ、ハナモモ、ミツバツツジが美しい
行程マップ

(国土地理院の地図を引用)

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作成日: 2018年4月1日