29)笠置山 288m : 2019年7月20日 、2019年山の記録に戻る
 笠置山(かさぎやま)は、京都府相楽郡笠置町にある標高288mの山である。京都府南部の笠置町内にある山。府立笠置山自然公園に指定されている。1331年に鎌倉幕府の倒幕計画が発覚した後醍醐天皇は三種の神器を保持して笠置山にて挙兵、篭城して元弘の乱の発端となった。 信仰の対象としての歴
史は弥生時代にまで遡るとされ、山中にはかつて修験道の行場であり1300年の歴史をもつ笠置寺がある。 桜、紅葉の名所としても有名である。国の史跡および名勝に指定されている。 笠置寺(かさぎでら)は、京都府相楽郡笠置町にある真言宗智山派の仏教寺院。山号は鹿鷺山(しかさぎさん)。本尊は弥勒仏。開基は大友皇子または天武天皇と伝える。歴史的に南都(奈良)の東大寺や興福寺などと関係が深く、貞慶などの著名な僧が当寺に住したことで知られ、日本仏教史上重要な寺院である。また、境内は鎌倉時代末期、元弘の乱の舞台となったことで知られる。山門をくぐると本坊、毘沙門堂(2004年建立)、収蔵庫、鐘楼(コンクリート造)などが建ち、その奥に一周約800mの修行場がある。修行場には「胎内くぐり」「蟻の戸渡り」「ゆるぎ石」などと名付けられた岩が点在しており、途中に弥勒磨崖仏(現在は光背を残すのみ)、正月堂(弥勒磨崖仏の礼堂)、石造十三重塔、虚空蔵菩薩磨崖仏、後醍醐天皇行在所跡などがある。また、歴史的なものではないが、笠やん追悼碑もある。これは、1990年代に笠置寺に住み着き、案内をする名物猫として有名になった野良猫「笠やん」の追悼碑である。2016年5月23日、御蓋山山頂の春日大社摂社本宮神社(ほんぐうじんじゃ)の社殿が、当寺鎮守の椿本護王宮の隣に移築され、春日明神社として再興されることとなった。鎌倉時代に貞慶により勧請された春日明神社であるが、元弘の乱で焼失の後今日まで再興されておらず、685年ぶりの再興となる。当寺は標高289メートルの笠置山頂にあるため、参拝はハイキングコースによる徒歩か山麓から山門付近まで伸びる車道を利用する。車道は狭隘で所々に退避ポイントがあるものの離合困難な道路となっており通行には注意が必要である。(ウイキペディアより引用)

守山駅(8:31)−大津駅(8:47、送迎バス9:00)−笠置いこいの館(10:22、10:37出発 )−登山口(10:45)−笠置寺山門(11:22、笠置寺修行場めぐり11:31〜12:13、昼食12:13〜12:47)−笠置寺山門(12:50)−笠置山分岐(13:05)−笠置山三角点(13:33〜13:38)−登山口・JR踏切(14:40)−笠置いこいの館・天然わかさぎ温泉(15:12〜20:00送迎バス)−JR石山(21:15)−守山駅(21:26)
     行動時間:4時間15分   歩行距離:7q  累積登高:460m 

高校OBの登山会に6月に引き続き参加した。今年2回目になる。総勢19名の参加者になった。恒例となっている登山後の温泉入浴と懇親会が開催された。送り迎え付きの便利なシステムを毎回利用しているそうだが、それにしても今回は、大津駅までの送り迎えがあって、施設の対応に驚いた。笠置山の行場巡りはなかなかに楽しく見どころも多い。今回の登山で初めて笠置山の三角点を踏んだ。

大津の地方裁判所前から送迎バスに乗り込み、笠置に向かう。快適に進むとは言え、1時間30分弱の乗車である。笠置いこいの館で何人かは荷物を預け、そろって出発する。登山口は笠置寺への舗装道の横脇からスタートする、最初は舗装された階段の道が続く。今日は曇ってはいるが前日の雨で足元が濡れやすい。単調な樹林帯をゆっくりと登り40分弱の歩きで自動車道に合流する。しばらくで山門に着く。柳生からの東海自然歩道が合流するところでもある。寺社務所で行場巡りの300円を支払い、
笠置寺修行場めぐりに入る。巨岩、摩崖仏、胎内くぐり、太鼓岩を通過する。苔むした大岩に驚きながら、滑りやすい階段や岩の上を歩く。
摩崖仏

巨岩の傍を進む

山頂近くになって、ゆるぎ岩のあたりで木津川が展望できるところに出る。ゆるぎ岩では3人がかりで岩を押すと確かにゆらゆらと揺れる。昔、攻め入る敵方に向け岩を落
としたという場所である。
3人がかりで揺らぎ岩を動かした

木津川の眺望

そのあとの二ノ丸跡は広場になっているが、ここで昼食をとるのでなく、行場巡りの入口のことで、周回で戻ることにする。途中、醍醐天皇行在所や天武天皇勅願所などを見学して戻る。こちらは特に気を引くものでない。寺社務所前のベンチで昼食をとる。皆さんが持ち寄ってくれたお菓子を楽しみながら歓談する。35分ほどの休憩で出発する。山門を出たところで、東海自然歩道に入り、南に進む。ヒノキや常緑広葉樹林の中から、工事中の大きな道に出て先を進む。山門を出て15分ほどで分岐が出てくる。笠置山の表示を確認し、東方向に進む。はじめはわかりやすかった道も次第に踏み跡が分かりにくくなってくる。昨年の台風の影響もあるのだろう、笠置GCの網フェンスの沿った形で進む。途中、誤って稜線増に進んだが、いったんは石畳風の道に下る。その後は道をしっかりとしている。分岐から30分弱で山頂三角点に着く。木々の中の何の特徴もないところであった。記念撮影を済ませ、先に進む。ここから先は国土地理院には記載されていないが、迷う心配はない。ただ、ウラジロが茂り、足元が分からないところも出てくる。急こう配で、ぬめった足元は滑りやすく、何人かは転ぶ。枝や草につかまりながらゆっくりと下る。ヒノキの中に、サカキ、ヤブツバキ、アオキなどの低木も目立つ。下るにつれて、倒木が道をふさいだりして、かがんだり乗り越えたりとハイキングとはいかないところも出てくる。距離のわりに時間がかかり、JRの踏切で皆が集合したときには1時間弱が経過していた。この道は東海自然歩道で、電車線路と木津川の間の道を西に進む。川では大きな岩が出たところもあって、それなりに見ごたえがある。前には先ほどの笠置山の行場巡りが見て取れる。
下山口のJR踏切

前方に笠置山(行場巡り)を見ながらJRと木津川の間を戻る

30分以上の歩きでやっと出発の笠置いこいの館に戻った。施設にある天然わかさぎ温泉でゆっくりと汗を流し、そのあとは懇親会で大いに盛り上がった。
出会ったチョウは、モンキアゲハ、ウラナミジャノメ、ヤマトシジミとさえなかった。

行程マップ(YAMAPより引用)
(国土地理院の地図より引用)

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作成日:2019年7月22日