34)釈迦ヶ岳(八風谷)1092m・三池岳972m : 2020年5月29日
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釈迦ヶ岳(しゃかがたけ)は、三重県三重郡菰野町と滋賀県東近江市の境界にある標高1,092mの山。鈴鹿セブンマウンテンの一つ。鈴鹿山脈のほぼ中央部に位置する。南側には、国見岳などを挟んで、日本二百名山の御在所岳(御在所山)がある。この山の名前の由来は、釈迦の寝姿に似ているところによる。古生層の花崗岩の山である。
山麓には朝明渓谷(あさけけいこく)があり、尾高山周辺に三重県民の森が広がる。鈴鹿国定公園内にある。庵座谷(あんざたに)の登山ルートには、落差40mの庵座ノ滝がある。登山道は、南側の朝明ヒュッテを基点とするルートが一般的である。
三重県側は崩壊が激しいので、ガレ場などの通行は注意が必要である。
登山コース
・松尾尾根ルート
・中尾根ルート(新道)。
・庵座谷ルート羽鳥峰ルート尾高山ルート
・北側の八風渓谷から八風中峠を経て山頂に達するルートもある。(ウイキペディアより引用)
三池岳は滋賀県と三重県の県境にあり、付近は無名のピークが連なるところにあることから、鎌倉時代の歴史書「吾妻鏡」には一帯を八峯山と記されていた。すぐ南にある八風峠は中世から近江と伊勢の交通の要衡であり、数々の忠実や伝説が残されている。
三池岳と釈迦岳の縦走は抜群の眺望で知られる。(観光案内より引用)
東近江市の鈴鹿十座に指定され、そのコースとして、八風橋からの長いルートが紹介されている。今回歩いたコースは、紹介された往復コースではなく、仙香谷を詰め中峠から釈迦岳を往復するものにした。帰りには、三池岳まで足を伸ばし、八風峠から八風谷を下った。まだ残っているシロヤシオ、シャクナゲを楽しんだ。ベニドウダンも咲き始め、足元にはイワカガミの群落が続いた。縦走路からは、今年になって登った御池岳、竜ヶ岳、天狗岳〜サンヤリを望むことができた。
自宅−奥永源寺道の駅−八風谷林道口(8:15、8:22出発)−八風峠分岐(8:42)−林道別れ・伐採地(9:13)−林道終点・中峠登山口(9:28)−仙香谷−中峠(10:08)−仙香山(10:24)−釈迦岳(11:13〜11:25)−昼食場所(12:05〜12:40)−仙香山(12:55)−中峠(13:00)−八風峠(13:16)−三池岳(13:33〜13:48)−八風峠分岐(14:02)−八風谷−分岐(15:12)−林道出合(15:16)−駐車場所(15:33、15:40出発)〜奥永源寺道の駅〜自宅
行動時間 7時間9分、 歩行距離13.8km、累積登高994m
自宅を出発、途中奥永源寺道の駅に立ち寄った後、登山口に向かった。新石墫トンネル前の竜ヶ岳への旧道に入る反対側に八風谷の林道口がある。林道は施錠され、入口の道端に車を止め出発した。ここからは長い林道歩きが待っている。快晴で、早々に汗ばむ。20分で、八風谷への道が分岐する。
舗装道を歩く。フジ、タニウツギが咲いている。そのうち、大きなトラックが抜けていく。工事をしているのだろう。途中、山腹を工事していて、伐採地で先ほどのトラックが大きな杉を載せている。歩き出して51分で林道が分かれる。派生している林道は、メインで、ここからは未舗装で、土砂が流れ、崩壊したような道をさらに進む。分岐から15分、林道が90度に右に回るところが中峠の登山口になる。まっすぐに谷があるが左手から取り付く。
中峠の登山口
イワカガミが多い。花も咲いている。こちらの谷は狭いが、岩がせり出し、結構歩きにくい。曲がりくねったり、渡渉も多く、その都度テープがあり、これほどテープがあれば迷う心配はない。いかにも谷らしい、変化に富んだコースだ。
仙香谷
ヤマツツジ、まだ残ったシャクナゲの花を見ながら高度をあげる。イワカガミが多い。
花を楽しみながら、中峠に近ずくとシロヤシオの木が多くなる。ほとんどは花が散っており、足元に花びらが多い。
谷筋を歩くこと、結構急こう配もあるが、40分で中峠に着く。峠は崖っぷち、一気に視界が広がる。伊勢湾、市街地が広がる。縦走路の眺望も優れている。
中峠、ヒカゲノカズラが美しい
少し休んだ後、釈迦岳へ向かう。ヒカゲノカズラが絨毯のようになって緑が美しい。シロヤシオの残った花も見られる。左手の切り立った崖に沿う格好で進む。すぐに仙香山の山頂に着く。新緑の美しい中、小刻みにアップダウンを繰り返し、前面に釈迦岳の美しい山容と、さらに続く縦走路や派生する雨乞岳の景色を眺めながら進む。
釈迦岳の美しい山容、派生する雨乞岳
振りかえれば北方向、縦走路の向こうに竜ヶ岳〜静ヶ岳、さらに奥には御池岳の山容が美しい。
竜ヶ岳〜静ヶ岳、さらに奥には御池岳
下ったあと、大きな登りを登った先が釈迦岳である。道端にはイワカガミが敷き詰められている。
山頂には先客もいて言葉を交わす。途中でも登山客とすれ違った。いずれも、三重県側からのアプローチの人で、周回コースの設定が容易なのだそうだ。
釈迦岳
山頂は時間も早く、できるだけ戻ったところでお昼にする。縦走路は木陰も少なく、また、風通しの良いところを選んだ。35分ほどの昼食休憩を取る。ここまで結構シロヤシオを楽しんだ。
同じ道を仙香山を通り、中峠に戻った。中峠と釈迦岳の縦走路の途中に池があって、モリアオガエルの卵が観察できる。ちょうど中間地辺りはシロヤシオの多いところだ。最盛期にぜひ再訪したい。
中峠から八風峠への途中、メインの道から離れ、北仙香山のピークに向かうことになった。しばらくでピークにたつが、適当に元の縦走路に合流した。八風峠まではすぐで、峠には、赤い鳥居が立っている。
景色はいよいよ素晴らしく、前方には竜ヶ岳〜静ヶ岳〜銚子岳、さらに御池岳が続く。振り返れば、歩いてきた縦走路に釈迦岳がそびえ、雨乞岳の山容も緑が美しい。
そんな景色に目を奪われながら、山肌がむき出しになった三池岳に到着する。ここからの見晴らしも素晴らしい。今年登った日本コバの平坦な山容、天狗堂からサンヤリの山容も目の前に広がる。南方向は大パノラマだ。少し長めの休憩を取る。
釈迦岳、南方向の稜線、雨乞岳〜前方にイブネ〜銚子ヶ口
北西方向に日本コバ、天狗堂〜サンヤリ
八風峠に戻る。赤い鳥居の立った少し前から分岐が始まり、谷筋に下ってゆく。こちらの谷は、仙香谷よりも幅広いが、比較的広々としていて、歩きやすい。派生する谷や所々で渡渉し、ゆったりと下っていくことができる。ただ、登りに比べやや単調で面白みに欠ける。一方で、より安全である。急なところもあるが歩きやすい。
八風谷
こらもヤマツツジが楽しめる。イワカガミも綺麗に咲いている。谷への分岐から1時間10分の長い歩きで、広い谷を石伝いに渡渉し、登り切ったところが、林道である。17分雄歩きで駐車場所に戻った。さすがに林道では暑く、もうひと汗かくことになった。
帰りにも道の駅に立ち寄り買い物をして自宅に戻った。なかなかに素晴らしいコースで、シロヤシオの最盛期にもう一度チャレンジしたい。
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シャクナゲ |
イワカガミ |
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ベニドウダン |
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タニウツギ |
ミヤマ |
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行程MAP
(国土地理院の地図を引用)
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作成日:2020年6月10日
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