35)鍋尻山838m :2020年6月4日 2020年山の記録に戻る 、2020年チョウのページへ戻る、2020年花・鳥・その他に戻る 鍋尻山は、多賀町にある山。河内の風穴がその下に続いている。芹川権現谷の南に位置し、その山容が鍋を伏せたような形から名付けられたと思われる。山頂部付近は急峻で、南東部分にはススキの原になっており、東側は御池岳など鈴鹿の山を眺望できる。春には、フクジュソウが楽しめる山である。登山コースであるが、最短コースは保月地区からで、登山客のほとんどがこのコースを登る。他には、河内の風穴(河内宮前)からのルート、芹川権現谷入口にある妛原(あけんばら)地区からのコースがある。 今回は初めてのコースとなる、芹川権現谷入口にある妛原(あけんばら)からのコースを歩いた。思いがけなくたくさんのウスバシロチョウに出会えた。鍋尻山は初めてではないが、河内の風穴がある権現谷からのアプローチは初めてだった。コースは短いながらも最初と最後の登りは急登の連続だった。特にコルからの登りは、踏み跡もほとんどなく、地図ナビとテープを確認しながらの歩きになった。新緑と間近に見える霊仙山は素晴らしかった。 地図ナビやWeb検索で出ていた情報を頼りに、このコースに臨んだ。 検査うた。河内登山道の稜線と出会うと、エチガ谷の急峻な谷を眼下に望みながら高度を上げ、樹林帯に着きます。始端には、杉の大木が二本、杉の樹林帯を抜けると岳の峠の急峻に取付きます。岳の峠の北側には「岳の畑」と称されるな、だらかな潅木帯があります。ガス時に入り込むと、方向性を失い遭難の恐れがありますので注意が必要です。峠から山頂へは、石灰岩の露出する急峻です。登山道はありませんが、獣道や足場のいいいところを辿りながら山頂に立ちます。(甲賀市の観光案内より引用) 自宅(8:00)−権現谷入口妛原登山口道路沿い駐車場所(9:55、10:05出発)−河内の風穴合流点(10:26)−大杉(9:47)−大杉〜岳の峠(11:40)−鍋尻山(12:10〜12:55)−岳の峠()−大杉(13:10)〜路傍駐車地(14:00、出発) −自宅 自宅を出発、霊仙山への通いなれた道を走る。307号線から離れ、河内の風穴を過ぎた権現谷の道へ入る。谷沿いの道はそこそこの広さで、集落に沿って進む。川にかかった鉄の橋が登山道へのいる口で、その先の路端に駐車する。数台は止められる。 駐車橋のすぐ近くに登山口 橋を渡り、川に沿って左手に少し進む。踏み跡があり、しばらくで急坂に取りつく。スギの植林帯で、つづら折りに登っていくが、それでも急な坂になっている。ここを抜け、20分ほどで河内登山道の稜線と出会う。広葉樹林帯になりエチガ谷の急峻な谷を右手眼下に望みながら高度を上げてゆく。細尾根の部分もある。石灰岩がむき出しの足元には、タツナミソウなどの花が見られる。 石灰岩の尾根筋 龍か怪物を思わせる朽ちた樹 また、ミスミソウが多く見られる。時期に来てみたいと思った。やせ尾根のところで、出発前に登山口を聞いた二人ずれに出会った。少し話をして、トリの撮影に来ていることが分かった。なおも高度を上げ、しばらくで大きなスギの木があるところに出る。 ここから先、全体に大きなスギ林の比較的緩やかな道を進む。先の二人は、右手の谷方向に分かれた行った。スギの樹林帯はそこそこ踏み跡もあって、迷うことなく進めたが、スギ林から急な坂になったところで踏み跡が乏しくなる。このスギ林の中で、何年たつのだろうか、シカの角を見つけた。ずいぶん前のようで、風雪に削られたものだった。急な坂は、まばらにテープもあるが、踏み跡てなく、足元に気を付けながら上へ上へと突き進む。時には回り道を強いられる。樹林帯を抜けるところで、岳の峠らしき所が青空を通して確認でき、ホッとする。シダが一面に生い茂り、踏みとらしき中を進む。 すると、ウスバシロチョウが飛びかっていることにきずく。チョウを追って、あちらこちらと歩き回り、何とか無事に撮影した。思いもかけずたくさんのウスバシロチョウに出会い、大満足だった。岳の峠は、肌がむき出しのところで、696mピークへの踏み跡もあった。 ウスバシロチョウ 岳の峠の北側には「岳の畑」と称されるな、だらかな潅木帯があって、ガスった時には迷いやすいところだそうだ。峠から山頂へは、南方向に進む。シダからトリカブトが敷き詰められた中を進む。 トリカブト しばらくで急峻な坂が待ち受ける。石灰岩が露出し、登山道はない。けもの道や歩きやすいところを選びながら適当に息を切らせながら登る。左手はややひらけ、鈴鹿の北部分、三国岳〜烏帽子岳が見える。また、樹間から振り返れば霊仙山が間近に見える。細尾根の登りの際にも、近江展望台への急坂が見えていた。岳の峠から30分ほどで山頂だがずいぶん長く感じられた。 霊仙山 三国岳〜烏帽子岳 山頂は広くなっているが、周りの樹木が大きくなっており、見えるのは青い空といったところだ。あちらこちらに石灰岩があって、苔むした岩が雰囲気を醸し出している。ガマズミの白い花であろうか、ウスバチョウが吸蜜に止まっている。少し長めの昼休みを取り、あたりを散策する。 山頂の広場 下山してから分かったことだが山頂から先に進むと、御池岳を中心として鈴鹿の山々の絶好ポイントがあったのだった。後の祭りであったことは言うまでもない。この山は高室山とセットで登られることも多く、来年の花の時期に再訪したいと思った。 休みを終え、右手の景色を楽しみながら岳の峠に下った。登りも急で苦労したが、下りは足元が滑り、難渋した。それでも、エビネ、ヒメレンゲなどの花が見られ、時間を取られた。 ヒメレンゲ エビネ 岳の峠から、下って行った先に深い踏み跡があって、それを辿ったが、地図上では大きく右に回っていき、途中から、急な坂をスギ林の中を下った。やがて穏やかになり、登ってきた穏やかな広い尾根筋の中心部分に出て、元来た道を戻った。下りは一度通った道であり、快調に高度を下げた。 花
チョウ
このほかにはクロアゲハ、カラスアゲハ、モンキチョウ、などが見られた。 コミスジ クロヒカゲ コースマップ(YAMAPより引用) (国土地理院の地図を引用) 2020年山の記録に戻る、2020年チョウのページへ戻る、 2020年花・鳥・その他に戻る 作成日: 2020年6月24日 |