39)赤坂山824m・三国山876m :2020年6月21日 2020年山の記録に戻る、、2020年チョウのページへ戻る2020年花・鳥・その他に戻る
 滋賀県高島市と福井県三方郡美浜町の境界にある山で、登山口はマキノ高原になる。 関西百名山の一つに数えられ、花の山としても有名で、雪解け直後の春には、カタクリが咲く。初心者でも登れる、自然豊かな山である。コースにある、明王の禿は、麓から白く見える花崗岩のガレ場で、砂質が洗い落とされ巨岩が突出し、奇観を呈している。頂上からは360度の展望が広がり、琵琶湖が見える。下山後は白谷温泉やマキノ高原温泉「さらさ」でゆっくりと汗を流すことも出来る。赤坂山から三国山への道にはコアジサイが両脇に咲き見ごたえがある。三国山から黒川越への下山道にはササユリが咲く道で、草原の部分ではキンコウカの群落がある。黒川林道は花にも恵まれ、チョウ観察のポイントとしても知られる。

スタートのマキノ高原はテントで一杯だった。コロナの自粛が緩和され、大阪や京都から家族が押し寄せた。梅雨の合間の爽やかな風が吹く日和だった。赤坂山付近の草原では、エゴノキの白い花が多く残っていた。山頂からの眺めは、トレイル縦走路の展望、琵琶湖の風景が楽しめた。三国山周辺の登山道はコアジサイが一杯に咲き、キンコウカも綺麗だった。花観察のグループに出会い、ヤマユリやイチヤクソウ、ギボウシを見ることができた。帰りにはマキノ駅の近くに立ち寄り、ミドリシジミを観察した。

自宅(6:50)−マキノ高原駐車場(8:10、8:15出発)−あずま屋(9:10〜9:15)−草原(10:03)−栗柄越(10:13)−赤坂山(10:27〜10:47)−明王禿(11:10)−三国山分岐(11:37)−三国山(11:50〜12:35、昼食)ー三国山分岐(12:47)−キンコウカ群落地(12:52)^福井県側サブ林道出合(13:52)−福井県側黒川林道出合(13:57)−黒河越(14:02)−登山道出合(14:05)−マキノ高原駐車場(15:47、15:52出発)〜マキノ駅周辺(16:05〜16:45)−自宅
        行動時間:7時間31分、歩行距離 14.5km、累積登高:1003m

赤坂山は7年ぶりになる。マキノ周辺はチョウ撮影で来る機会はあるが、せいぜい黒川林道を歩くくらいであった。春の花は終わり、何が咲いているかは楽しみであった。自宅を出発、すいすいと車は進み、マキノ高原駐車場に着く。登山者用駐車場と表示された場所があるが、整備の行き届いた場所に駐車する。登山客が多い。マキノ高原駐車場に着く。身支度を整え、登山口に進む。グランドゴルフが主だった草原には、家族ずれのテントがいっぱい張ってある。コロナ自粛の緩和がてきめんである。
マキノ高原

芝生の中の道を進み、登山道口から入り込む。日陰になりホッとする。良く整備された道だが、早々にきゅな坂である。一気に汗が噴き出る。花はなく、遅いヤマツツジなどが咲いている。しばらくで一旦は沢筋の道になり、コアジサイが見られる。水音を聞くと暑さも何となく和らぐ。
谷筋を離れるとブナが多くなり、緑の下の気持ち良い道がつずく。整備の行き届いた道で、足元にはイワカガミの敷き詰められたところを通過する。緩やかな直線の道を詰めると東屋のある広場に出る。小休止をを取る。来た方向からは右手に曲がる格好で先に進む。50分ほど樹林の中を進むと、草原に出る。赤坂山、トレイルの縦走路が前方に展開する。チョウもちらちらと飛び止まったところを撮影する。
エゴノキの白い花も残っていて、1本の木は満開状態である。すがすがしい草原を進んだ先が、稜線の栗柄越である。出発して2時間である。見晴らしがよく、草原の中の縦走路が一望できる。正面に山頂がみえる。御地蔵さんに立ち寄り、すぐに山頂である。山頂からの眺めは、1級品である。遠くの方は雲がかかったり、霞んだりで見えないが、西には、三重岳、大御影山その間に三十三間山が確認できる。若狭方向の山々も緑が映える。おやつを取り出し、大休止とする。
北方向、三国山の左手に野坂山

琵琶湖の眺め

たっぷりと時間を取った後、一旦下り、鞍部から階段状の道を登ると明王禿に着く。風化した花崗岩の奇岩が、荒々しい風景をさらしている。足もとにはコメツツジの白い小さな花が清楚に咲いている。
明王禿、南方向に赤坂山の左手に大谷山、三重ヶ嶽

分水嶺稜線を東に回り込むとコアジサイが登山道両脇にびっしりと花を咲かせている。足元はこちらはイワウチワだげ、もちろん花の時期ではない。長く続くコアジサイの道を進み、三国山への分岐に到着する。
コアジサイの道

三国山まで0.4kの標識で、左へコースをとる。結構急な道を詰めれば岩の多い山頂に着く。岩の上に登れば琵琶湖側は何とか見渡せる。木陰に陣取り昼食にする。ずいぶんと汗をかき、消耗も激しく、たっぷりのランチタイムを取る。
昼食後は分岐まで戻り黒河峠に向かう。すぐに小さな谷がありそこを過ぎると注さな草原に出て、木道の道になる。キンコウカの群落地で今が旬である。見事な咲きっぷりに何枚も写真を撮る。琵琶湖を背景、岩場を背景と枚数を重ねる。
キンコウカの群落。奥に琵琶湖と伊吹山

その後はコアジサイの道になる。3人ずれと話をする。何度も花を見に来るとか。こちらはササユリ街道でと、花の咲く場所を聞きながら下る。途中から、登山口に出る道を離れ、福井県側の林道に出ることにする。

まず、支林道に出て、本林道に出る。途中、林道は大崩壊し道が途切れている。そこを過ぎ登り返すと黒河越になる。前回チョウの撮影に来た時には大成果だったが、今回は時間も悪く、お目当てのチョウは全くダメだった。高島トレイルの乗鞍岳への道が出ている。滋賀県側に少し下るとトイレがある三国山からの登山口である。マキノ高原まで5kmと表示されている。途中、ササユリの3人ずれに出会い、イチヤクソウ、コバノギボウシ、トリアシショウマを確認しながらしばらく歩いた。彼らは、車で詰められる最も奥に駐車すており、そこで別れてひたすらマキノ高原まで歩いた。この林道のお目当てだったシジミチョウは全く成果がなかった。そのためもあって、帰りにマキノ駅近くに立ち寄り、何とかミドリシジミを撮影した。

ミドリシジミ
   

この日から、コロナの自粛体制が解除され、高島で渋滞にあった。マキノ高原でもそうだったが、京都、大阪などの他府県の車が目立った。

          
 ササユリ  コアジサイ  コバノギボウシ  トリアシショウマ  ウツギ
         
 イチヤクソウ  エゴノキ コメツツジ   キンコウカ  

チョウ

         
 ミドリヒョウモン  ヒオドシチョウ  ウラギンヒョウモン  ルリタテハ  ツバメシジミ
         
 アカシジミ  コチャバネセセリ  ミドリヒョウモン(メス)  イチモンジチョウ  クロヒカゲ

行程MAP

(国土地理院の地図より引用)

2020年山の記録に戻る、、2020年チョウのページへ戻る2020年花・鳥・その他に戻る

作成日: 2020年7月4日